大小さまざまな会議や、共同作業に活用できるWeb会議システム(オンライン会議アプリ)。テレワーク普及の影響もあり、近年は高機能なサービスを手軽に導入できるようになっています。一方で、Web会議システムのリリース数は多く、選定が難しい状況になっていることも事実です。ここでは、Web会議システムの比較選定について解説します。
また、導入実績の多い代表的なWeb会議システム・オンライン会議アプリをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
Web会議システム・オンライン会議アプリの比較方法・選び方
Web会議システム・オンライン会議アプリを比較選定する際のポイント
Web会議システムは、以下の6つの観点から選定しましょう。
■導入方式を検討する
Web会議システムの導入方式には、クラウド型(ASP型)とオンプレミス型があります。現在の主流はクラウド型ですが、それぞれに特徴があるため、自社に合う導入方式を検討してください。
クラウド型は、インターネット回線を通じて、ベンダーが用意するソフトウェアにアクセスする導入方式です。インターネット環境さえあれば利用できる手軽さや、初期費用の安さがクラウド型のメリットです。デメリットには、ネットワーク障害の影響の受けやすさ、長期利用した場合のコストの高さがあげられます。
オンプレミス型は、自社専用のシステムをサーバーに構築する導入方式です。システム開発を必要とするため、初期費用が高額になります。自社サーバーの管理に技術を要する点もオンプレミス型のデメリットです。メリットには、品質の安定性と、セキュリティ性の高さが挙げられます。
■必要とする機能はあるか
Web会議システムは、基本的な機能にはほとんど差がないものの、細かな性能においては各サービスによって特徴が異なるため、事前にチェックする必要があります。基本機能については、以下の通りです。
- コミュニケーション機能(映像・音声)
- 情報共有機能(資料共有・デスクトップ共有・ホワイトボード)
- 記録機能(録音・録画)
- 通知機能(参加URLをメールで通知)
たとえば、会議の音声からテキストを起こす機能を搭載しているサービスもあり、議事録を残したい場合に便利です。インサイドセールスに活用したい場合には、画面共有や資料共有をスムーズに行えるかを確認する必要があります。どのような場面で利用したいかを想定したうえで絞り込むと、失敗のない選定ができます。
■同時接続可能拠点数をチェック
Web会議システムの選定で必ずチェックしたいのが、同時接続可能拠点数です。同時接続できる拠点数(アカウント数)が多いほど、大人数での会議が可能となります。
同時接続可能拠点数は5〜1,000程度と、Web会議システムによって大きく異なります。システムの利用方法や、開催したい会議の規模を考慮して、過不足なく使えるシステムを選んでください。
大型画面を多人数で共有する会議スタイルであれば、同時接続可能拠点数の少ないシステムでも必要を満たせる場合があります。
■通信品質をチェックする
Web会議システムを快適に利用するには、映像・音声の通信品質が大きく影響します。接続拠点が増えると品質が低下する、表示速度が落ちるといったケースもあるため、複数拠点での利用を想定している場合は必ずチェックしましょう。
音声では、ノイズやハウリング・エコーを低減できる機能を備えたものであれば安定的な品質を維持しやすくなります。
■試用版で使いやすさを確認
Web会議システムの操作性や使い勝手は、実際に使用してみなければわかりません。導入するシステムの候補をピックアップしたら、試用期間やデモ製品を利用して、使いやすさをチェックしてみましょう。
Web会議システムを試用する際は、会議開催のしやすさや、各種機能の使いやすさを重点的にチェックします。実際の使用シーンを想定して、画面レイアウトの変更、表示の切り替えなども試してみてください。
■セキュリティ対策がとられているか
インターネットを介するWeb会議では、第三者による不正なアクセスや情報漏えいを防ぐセキュリティ対策も重視すべきポイントです。とくに、機密事項を扱う会議や商談に用いる場合は、注意しなければなりません。データの暗号化やアクセス制限など、十分なセキュリティを確保しているか確認しましょう。
課題別に見たWeb会議システム・オンライン会議アプリの向き・不向きの傾向
Web会議システムの選定は、自社の抱える課題を意識して行うことが肝要です。次の表をシステム選びの参考にしてみてください。
課題 |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
低予算で無理なく導入したい / 試しに導入してみたい |
●課題に向くシステム ・クラウド型のシステム ・初期費用が無料のシステム ・1ライセンス(1拠点)から契約できるシステム ・月単位で契約できるシステム ・完全無料のシステム(ただし、機能制限やセキュリティに注意が必要) |
●不向きなシステム ・オンプレミス型のシステム ・初期費用が高額なシステム ・最低契約期間が長いシステム |
|
システム運用に不安がある / 運用中のトラブルが不安 |
開発元のリモートサポートや訪問サポートが受けられるシステムが向いている |
社員のコミュニケーションツールとして役立てたい / 多くの社員に自由に活用してもらいたい |
多数のライセンスを低料金で契約できる、または定額制プランを選べるクラウド型システム(どれだけ利用しても月額料金が変わらない)が適している。従量制プランは利用時間によって課金されるため、大人数で利用したい場合は注意が必要 |
セキュリティ性に不安がある / セキュリティ性の高いシステムを選びたい |
セキュリティ機能(IPアドレス制限、通信暗号化、パスワード機能など)が充実しているクラウド型システムが適している。または、オンプレミス型で自社のセキュリティポリシーに適合させる |
導入時に注意すべき点
Web会議システムを導入する際は、次の2点に注意してください。
■OSによる機能制限に注意
Web会議システムは、WindowsとMacの両方に対応しているものがほとんどです。ただし、使用するOSによって機能が制限されるシステムもあるので要注意です。
特にMac版のWeb会議システムは、Windows版にある機能(ホワイトボード機能、大人数での会議など)が使えない場合があります。MacをメインPCとして使っている企業は、OSによる機能制限に注意して、システム導入を進めてください。
■プランの選択は慎重に行う
クラウド型のWeb会議システムを導入する際は、プランの選択を慎重に行ってください。ベンダーによっては、Web会議システムのプランに、安価な年払い契約を用意している場合があります。こうしたプランは低コストですが、プラン変更の自由度が制限されるので注意が必要です。
プラン変更の自由度が制限されると、経営状況や社員数が大きく変動した場合に不便です。コストだけを重視するのではなく、プランの柔軟性も考慮して検討しましょう。
理想のWeb会議システム・オンライン会議アプリをイメージしよう
Web会議システムの導入は、必要とする機能や、自社の会議の規模を考慮して行うことが肝要です。映像・音声の品質や安定性もシステム選びの重要ポイント。自社にとって理想的なWeb会議システムをイメージしたうえで選定に進んでください。
Web会議システム・オンライン会議アプリ 16選
1. Cisco Webex Meeting
(参照元:https://network.nttdata-luweave.com/cisco-webex-calling/)
サービス名 |
Cisco Webex Meeting |
キャッチフレーズ |
世界で最も利用されているWeb会議システム |
サービス概要 |
「Cisco Webex Meetings(シスコ ウェブエックス ミーティングス)」は、ビデオ会議、オンラインミーティングツールです。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入企業の傾向 |
テレワークでのコミュニケーションの質を上げたいお客様 |
価格 |
・ネームドユーザー 30,000円 / ユーザー |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
|
サービス資料 |
2.【ずっと無料で使える】クラウド商談どこでもSHOWBY
(参照元:https://www.showby.cloud/detail/)
サービス名 |
【ずっと無料で使える】クラウド商談どこでもSHOWBY |
キャッチフレーズ |
リモートビジネスを切り拓くのはSHOWBYだ! |
サービス概要 |
どこでもSHOWBYは相手と電話したまま画面共有などの画面へ簡単に接続が可能。 |
向いてる形態 |
BtoC |
導入企業の傾向 |
不動産、保険、証券、営業、教育、医療、士業、中古車販売 |
価格 |
・無料版 0円 / ユーザー |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
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サービス資料 |
3.ネクプロ
(参照元:https://nex-pro.com/)
サービス名 |
ネクプロ |
キャッチフレーズ |
400社以上の導入実績|動画配信&ウェビナーツール |
サービス概要 |
ネクプロは、顧客/視聴データを活用できる動画配信&ウェビナーツールです。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入企業の傾向 |
ウェビナーでナーチャリング→商談獲得を図りたい企業様に導入いただいています。大手企業中心に既に400社以上の導入実績があります。 |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
株式会社インテージ 事業推進部 来條 貴史様、事業推進部販促企画グループ 谷 直輝様:
導入目的は、オンデマンド化したセミナーの視聴履歴の取得とSalesforceとの自動連携。
ネクプロ利用で視聴者に最適な視聴環境を整備できただけでなく、リードジェネレーションの効率化が図れ、売り上げの向上に貢献できました。
4. FaceHub
(参照元:https://www.face-peer.com/service/index.html)
サービス名 |
FaceHub |
キャッチフレーズ |
企業の働き方を革新する業務効率化ツール |
サービス概要 |
●コスト削減 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・基本機能 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
5. SOBA mieruka Cloud
(参照元:https://cloud.soba-project.com/)
サービス名 |
SOBA mieruka Cloud |
キャッチフレーズ |
アプリのインストール不要の Web会議システム |
サービス概要 |
オムロンや京都大学、文部科学省等による "産学官共同プロジェクト" から生まれた10年以上続く純国産Web会議システムです。 SOBA独自の技術であるSOBAフレームワーク(特許取得済)を利用することにより、 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ライブ配信機能 |
価格 |
・月額定額 25,000円 / 5ユーザー |
運営企業 |
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サービス詳細 |
6. CanSee
(参照元:https://cansee.ubiteq.net/)
サービス名 |
CanSee |
キャッチフレーズ |
臨場感あふれるWeb会議が目の前に!! |
サービス概要 |
CanSeeはクラウド型ビデオ会議サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・高品質映像 |
価格 |
・価格 1,480円 / 1ID |
運営企業 |
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サービス詳細 |
7. Live On
(参照元:https://www.liveon.ne.jp/)
サービス名 |
Live On |
キャッチフレーズ |
高音質・高画質のLiveOn |
サービス概要 |
従来のテレビ会議が専用の高額な設備や回線などが必要なのに対し、Web会議はインターネット回線をつないだPCや |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・資料共有機能 |
価格 |
・月額費用 価格はお問合せください / 1ライセンス |
運営企業 |
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サービス詳細 |
8. PrimeMeeting
(参照元:https://www.softbank.jp/biz/services/meeting/primemeeting/)
[service_id:1011]
9. GoQme
(参照元:https://goq.me/)
サービス名 |
GoQme |
キャッチフレーズ |
どこでもすぐに会議できる Webミーティングツール |
サービス概要 |
GoQmeはWebミーティングツールです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・フリー 0円 / アカウント |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
10. Cisco Webex with KDDI
(参照元:https://biz.kddi.com/service/cisco-webex/)
サービス名 |
Cisco Webex with KDDI |
キャッチフレーズ |
いつでもどこでも多様な働き方を実現 |
サービス概要 |
「Cisco Webex with KDDI」は、インターネット環境があれば、いつでも、どこでも、だれとでも、 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・Cisco Webex Meetings |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
11. e-会議サービス
(参照元:https://www.e-conf.jp/)
サービス名 |
e-会議サービス |
キャッチフレーズ |
国内・国外のどこにいても電話ひとつで会議ができる |
サービス概要 |
国内・海外のどこにいても電話ひとつで他拠点間でのコミュニケーションを可能にする音声会議サービス。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・イージーコンファレンス |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
12. VQSコラボ
(参照元:https://vqscollabo.jp/)
サービス名 |
VQSコラボ |
キャッチフレーズ |
コミュニケーションに最適な仮想空間を |
サービス概要 |
VQSコラボBusinessは、多拠点との遠隔コミュニケーションを行うためのWeb会議システムです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ホワイトボード機能 |
価格 |
・ミニマムプラン 19,800円 / 同時3接続 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
13. SaasBoard
(参照元:https://neuronet.co.jp/wp/service_saasboard/)
サービス名 |
SaasBoard |
キャッチフレーズ |
マルチルームWeb会議 |
サービス概要 |
いつでも、どこでも、誰とでもできるWeb会議SaaSサービスです。。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ビデオミーティング |
価格 |
・SaasBoard/Collabo 5,000円 / 1ID |
運営企業 |
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サービス詳細 |
14. FreshVoice
(参照元:https://www.freshvoice.net/product_list/freshvoice/)
サービス名 |
FreshVoice |
キャッチフレーズ |
Web会議開催まではたった3クリック |
サービス概要 |
FreshVoice(フレッシュボイス)は、リリース以来、ハッキングによる覗き見や乗っ取りといった被害に一切遭っていない堅牢なセキュリティと、複数拠点同時発言でも途切れずに聞き取れる質の良い音声で、重要な会議や商談にも利用できるWeb会議システムです。最大200拠点まで同時接続できるので、小規模な打ち合わせから、大規模な会議まで開催可能。 支店長会議のような、日本全国の拠点を繋ぐ会議にも利用できます。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 5000 社 (2021年03月06日時点) |
機能一覧 |
・電話帳機能 |
価格 |
・初期費用 100,000円 / 初期費用 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
15. zoom
(参照元:https://www.csi.co.jp/solution/workstyle/zoom.html)
サービス名 |
zoom |
キャッチフレーズ |
働き方改革を促進する企業向けWeb会議ツール |
サービス概要 |
Zoomは、高い安定性と容易さを備えた企業向けWeb会議ツールです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ホワイトボード |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
16. HTNet Web Meeting V-CUBE
(参照元:https://www.htnet.co.jp/service/webmeeting/)
サービス名 |
HTNet Web Meeting V-CUBE |
キャッチフレーズ |
V-CUBEで見えるビジュアルコミュニケーションを |
サービス概要 |
打ち合わせ、セミナー、教育研修、カスタマーサポート、遠隔教育。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ホワイトボード機能 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |