PCやスマホでFAXの送受信ができ、業務効率化・コスト削減に役立つ「インターネットFAX」。現在、さまざまなタイプのインターネットFAXが提供されているため、選定時は慎重に検討する必要があります。ここでは、インターネットFAXの比較選定ポイントや導入時の注意点を説明します。
また、導入実績の多い代表的なインターネットFAXをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
インターネットFAXの比較方法・選び方
インターネットFAXを比較選定する際のポイント
インターネットFAXを選定する際、チェックしておきたいのは以下のポイントです。
- 利用形態は自社に合っているか
- 料金は予算に合っているか
- FAX番号が選べるか
- どのファイル形式で送信できるか
各項目を詳しく見ていきます。
■利用形態は自社に合っているか
インターネットFAXの送受信方法には3種類あり、どの方法が利用できるかは製品によって異なります。
- メール
- 管理画面
- スマホアプリ
メールでの送受信はほぼすべてのインターネットFAXで可能です。クラウド型のインターネットFAX(クラウドFAX)は、メールにくわえて、Web上の管理画面で送受信・データ管理を行うことができ、大量の送受信にも対応しやすいという特徴があります。
■料金は予算に合っているか
インターネットFAXの料金は、主に4項目あります。
- 初期費用
- 月額基本料金
- 送信料金
- 受信料金
初期費用は登録手数料という名目で1,000円程度かかる場合が多く、年間契約にすると無料になるところもあります。月額料金は1,000~1,500円程度が相場で、使用可能な機能によってプラン別に料金が分かれている場合があります。
一般的な送受信の料金は「1枚あたり●円」という設定で、送信・受信の枚数によって料金が変動します。ただし、「月●枚まで送受信無料」といった「無料枠」がある製品もあり、FAXの利用枚数が少ない場合は無料枠でまかなえる可能性もあります。
初期コストとランニングコストを合わせた概算を出し、予算に合うところを選びましょう。
■FAX番号が選べるか
インターネットFAXを契約すると送受信用のFAX番号が割り当てられますが、利用できる番号は製品によって異なるため注意が必要です。インターネットFAXで使える番号には以下の5パターンがあります。
- 「050」IP電話番号
- 「03」「06」の市外局番
- 全国の市外局番
- 「020」発信者課金サービス番号
- 「0120」「0800」フリーダイヤル
現在使用しているFAX番号をそのまま転用できる製品もあります。ビジネスで使用するうえで不都合がない番号を選べるか、使用可能なFAX番号についてはしっかりチェックしましょう。
■どのファイル形式で送信できるか
インターネットFAXで送信可能なファイル形式は、製品によって異なります。PDFファイルの送信はほぼすべてのインターネットFAXで可能ですが、WordやExcel、PowerPointは未対応のところもあります。JPEGやPNGなどの画像ファイルに対応している製品は限定的なので、自社の用途に合うものを選びましょう。
課題・ニーズ別に見たインターネットFAXの向き・不向きの傾向
どのようなインターネットFAXを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
FAXを効率的に管理したい |
クラウド型のインターネットFAXであれば、送受信したFAXデータをクラウドサーバーで一元管理できる |
電車やバスで移動中に手早くFAXの送受信がしたい |
スマホやタブレットでFAXの送受信ができる、または専用スマホアプリがあるインターネットFAXがおすすめ |
経理や生産管理など特定業務のFAX送受信を効率化したい |
帳票システムや業務システムとの連携が可能なインターネットFAXが向いている |
もともと使っていたFAX番号を変えたくない |
FAX番号をそのまま使える番号ポータビリティが可能なインターネットFAXが適している |
従来型からインターネットFAXに切り替えるか迷っている/不便な点がないか不安がある |
無料トライアル期間や初月割引サービスがあるインターネットFAXであれば、操作性や費用感をチェックできる |
海外の拠点とFAXのやりとりをすることがある |
海外対応のインターネットFAXを選択する。製品によって送受信可能な国や料金体系が異なる |
インターネットFAXの導入時に注意すべき点
インターネットFAXはデジタルデータでFAXの送受信ができて便利ですが、紙や手書きの書類を送信する際は、スキャンしてPCに取り込む必要があります。そのため、手書きのメモや、申込書・発注書のように押印が必要な書類をFAX送信する機会が多い場合は、インターネットFAXの利便性をあまり享受できないので注意が必要です。
自社に適したインターネットFAXを選定しよう
インターネットFAXを選定する際は、まず利用形態と料金体系が自社にマッチしているかを確認しましょう。使用できるFAX番号やファイル形式も製品によって異なるため、自社の事情や用途を考慮しながら絞り込んでください。ここで紹介したポイントを参考に、最適なインターネットFAXを選定しましょう。
インターネットFAX 5選
1. FNX e-受信FAXサービス
(参照元:https://b2bform.nexway.co.jp/service/jyushin)
サービス名 |
FNX e-受信FAXサービス |
キャッチフレーズ |
今お使いのFAX番号そのままでOK!FAX自動受信 |
サービス概要 |
FAX受信クラウドサービス【FNX e-受信FAXサービス】 |
向いてる形態 |
BtoB |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
因幡電機産業株式会社 電材西日本事業部 第1営業部 近郊1課 主事 井上 勝史様 電材西日本事業部 第1営業部 近郊1課 天王寺谷 健太様:
導入目的は、FAXによる受発注業務に時間が掛かり、残業時間の増加にも繋がっていたため。FNX e-受信FAXサービスを活用することで、お客様やメーカーから受信したFAXをわざわざ紙に出力する必要が一切なくなり、業務負担が大幅に軽減しました。
2. FNX e-帳票FAXサービス
(参照元:https://b2bform.nexway.co.jp/service/print)
サービス名 |
FNX e-帳票FAXサービス |
キャッチフレーズ |
800社以上の実績!FAXサーバ不要で安心 |
サービス概要 |
クラウド型帳票FAXサービス【FNX e-帳票FAXサービス】 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入社数 |
約 800 社 (2021年03月01日時点) |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
株式会社バートル 代表取締役 社長 大崎 諭一様 株式会社バートル 経営戦略室 室長 浅井 一寿様 株式会社バートル 生産管理部 村上 利江様 株式会社アクトシステムズ ソリューション営業グループ 営業課 専任課長 出原 和行様 株式会社アクトシステムズ ソリューションシステムグループ 第3システムサポート課 佐々田 憲一様:
導入目的は、膨大なFAX送信にマンパワーをとられてしまっていたため。FNX e-帳票FAXサービスを活用することで、FAX送信に掛かっていた時間が1日あたり750分から3分に短縮し、納期回答がスピーディーにできるようになって、お客様への対応スピード・対応品質が向上しました。
3. AUTO帳票
(参照元:https://fax-lnet.jp/auto/)
サービス名 |
AUTO帳票 |
キャッチフレーズ |
あらゆるサービスを「結ぶ」 帳票FAX配信サービス |
サービス概要 |
『AUTO帳票EX』は、インターネット環境さえあれば利用可能なクラウド帳票FAX配信サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・AUTO帳票EX連携サービス・ソリューション |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
4. TransFax
(参照元:https://www.transact.ne.jp/)
サービス名 |
TransFax |
キャッチフレーズ |
基幹システム向け 帳票クラウドFAXサービス |
サービス概要 |
クラウド型FAXサービスですので、FAXサーバーやFAX回線は必要ありません。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・クラウドFAX送信サービス |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
5. KYOEI FOOP
(参照元:https://www.kyoei.co.jp/cti/product/foop.html)
サービス名 |
KYOEI FOOP |
キャッチフレーズ |
FAX受注支援システム |
サービス概要 |
FOOPはFAXイメージをデータ化することで、簡易的なワークフローや二重入力防止・操作履歴の管理といった |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |