福利厚生サービス(福利厚生アウトソーシング・代行サービス)を利用すれば、多種多様な福利厚生を社員に提供できるようになります。しかし、数あるサービスの中から、どのような観点で選べばよいのか迷うこともあるでしょう。ここでは、福利厚生サービスの選定ポイントと利用時の注意点を解説します。
また、導入実績の多い代表的な福利厚生サービス・代行サービスをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
福利厚生サービスの比較方法・選び方
福利厚生サービスを選ぶときのポイント
福利厚生サービスの選定ポイントは、次の4つです。
■提携サービスは充実しているか
福利厚生サービスの選定において、まずチェックしたいのが提携サービスの充実度です。サービスの種類や提携している施設数が多いほど、社員の多様なニーズに対応できます。以下に、福利厚生サービスで提供されている内容の例を紹介します。
- レクリエーション関連(食事・旅行・レジャーなど)
- 健康管理・メンタルヘルス関連(スポーツジム利用など)
- 育児・介護関連(ベビーシッターや保育の割引、介護支援など)
- 自己啓発関連(資格取得など)
- 生活支援関連(家事代行、引っ越し費用の補助など)
ただし、企業によっては、特定のニーズが高いというケースもあります。特定分野において、独自性の高いサービスを提供しているところもあるので、社員のニーズを把握したうえで、適したサービスを選ぶことが肝要です。
■自社の地域で使いやすいか
社員が利用しやすい立地に提携施設があるかという点も重要なチェックポイントです。提携施設や提携店舗の所在地をチェックして、社員が利用しやすいか確認しましょう。
とくに重点的にチェックしておきたいのが、育児サービスと介護サービスの使いやすさです。育児と介護は社会生活への影響が大きく、休職や離職の原因にもなります。提携先の託児所や保育所、介護施設などの所在地をチェックして、社員の生活に役立つ福利厚生サービスを選定してください。
■コストは適切か
福利厚生代行のプランには、大きく2パターンがあります。ひとつは、あらかじめ用意されているサービスパッケージを利用する「パッケージプラン」で、内容に応じて段階的な料金プランが設けられています。もうひとつは、社員ひとり一人にポイントを付与し、その範囲内で社員が自由にサービスを選択できる「カフェテリアプラン」です。
パッケージプランは月額制を採用しているサービスが多くなっています。月会費の相場は社員1人あたり350〜1,200円程度です。カフェテリアプランの場合は、付与するポイント数は自社で決めることが可能です。社員1名につき年間4〜6万円分のポイント付与が相場となっています。
サービス利用開始時には、入会金が別途かかるものが多いので確認しておきましょう。入会金は従業員数に応じて変動することが多くなっています。
■その他の比較選定ポイント
福利厚生サービスの選定は社員の立場で行うことが肝要です。ここまでに解説した点に加えて、次の4項目も比較選定ポイントとして押さえておきましょう。
- サービスの対象範囲(サービスを利用できる親族の範囲)
- 育児・介護サービスの補助金額
- 介護サービスの対象人数
- 対応言語(カスタマーサービスやウェブサイトの対応言語)
以上のような細かな点まで比較することにより、社員に喜ばれるサービスを選定しやすくなります。比較に必要な情報をHPで収集できない場合は、サービス提供元へ問い合わせや資料請求を行ってください。
課題・ニーズ別に見た福利厚生サービスの向き・不向きの傾向
福利厚生サービスの選定は、自社のニーズや課題を踏まえて進めることが肝要です。次の表を参考にして、自社に適するサービスのタイプを検討してください。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
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従業員の年齢層にバラつきがある / 多様なニーズを満たしたい |
・提携先の数や種類が充実しているサービスが向いている ・カフェテリアプランであれば、従業員が自由に選べるためニーズに対応しやすい |
従業員数が少ない / 予算に余裕がない |
・小規模事業者向けのプランがあるサービスが適している ・パッケージプランは比較的費用を抑えやすい |
福利厚生の利用時にトラブルが起きた場合にサポートしてほしい |
・カスタマーサポート体制が充実しているサービスがおすすめ。対応曜日や時間も確認する |
子育て中の社員が多いため、適したサービスを選びたい |
・育児関連を強化しているサービスがおすすめ |
社員の健康管理を促進したい |
・健康管理やメンタルヘルスを強化しているサービスがおすすめ ・食事管理を促進できる独自のサービスを展開しているところもある |
福利厚生サービスの利用時に注意すべき点
福利厚生サービスを利用する際は、次の3点に注意してください。
■サービスを利用しやすい環境が整っているか
福利厚生サービスが十分に活用されるには、社内環境が整っている必要があります。たとえば、旅行サービスを利用するには、無理なく休暇を取得できる環境が必要です。まずは、福利厚生サービスが利用されやすい環境づくりを進めましょう。
■事前に周知する
福利厚生サービスを導入しても、社員がその存在を知らなければ利用は浸透しません。サービス利用開始前に、社員への周知を行いましょう。サービス内容や利用方法を伝えるとともに、社員にとってのメリットも説明することで、サービスへの関心度が高まります。
■利用率をチェックしてPDCAを回す
福利厚生サービスの導入後は、利用率を確認してPDCAを回すことが大切です。よく使われているサービス、使われていないサービスを把握することで、よりニーズに合致した福利厚生を提供できるようになります。
福利厚生サービスの導入に動き出そう
福利厚生サービスの選定では、提供サービスの充実度と、自社地域での使いやすさをチェックしてください。コストの比較や細かな点の確認も行い、自社に最適なサービスを選び出しましょう。運用にあたっては、利用率を確認してPDCAを回すなど、社員にとってより満足度の高い福利厚生を提供できるよう継続的に取り組むことも大切です。以上を踏まえて、具体的なサービス選定に進んでください。
福利厚生サービス 9選「特徴」と「活用事例」
1. オフィスdeリラックス
(参照元:https://www.e-yasu.jp/)
サービス名 |
オフィスdeリラックス |
キャッチフレーズ |
社員利用率90%以上の健康経営向け福利厚生サービス |
サービス概要 |
契約企業の職場をプロの施術師が定期的に訪問し、マッサージや整体の施術サービスにより、社員様の疲れた身心のメンテナンスケアをします。いつもの会議室や応接室、リフレッシュスペースがマッサージルームに大変身!最適なリフレッシュ時間が、その後の業務効率の向上やアイディア創出に繋がったり、施術師からオンリーワンのフォローアドバイスをすることにより、社員が自分の身心の状態を「自分事」として気づく機会となり、セルフケア意識の向上に繋がります。健康経営を推進する多くの企業様に導入されている福利厚生サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入社数 |
約 230 社 (2021年03月08日時点) |
導入企業の傾向 |
IT系企業をはじめ、製造業や流通業、サービス業、建設業など幅広い業種、医療機関や介護施設、学校や保育園などの施設職員様の福利厚生でも導入いただいております。 |
価格 |
・2時間稼働の場合 19,000円 / 円 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
株式会社アイエンター 代表取締役CEO 入江恭広様 管理本部 渡辺莉里奈様:
導入目的は、社員に対する福利厚生を厚くするため。オフィスdeリラックスを活用することで、マッサージが毎月社員皆が楽しみにしているイベントの一つになり、定期的にいただくレポートで社員の身体の状態などをキャッチできています。
2. レジシステムCoolRegi
(参照元:https://coolregi.nttdata-luweave.com/)
サービス名 |
レジシステムCoolRegi |
キャッチフレーズ |
決済スピードと操作性重視の食堂特化型レジシステム |
サービス概要 |
決済スピードと操作性を重視し、複雑な機能や無駄な操作を省いたレジシステム |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 5 社 (2021年02月24日時点) |
導入企業の傾向 |
感染症対策、SDGs#12、ES向上、等のCSRを意識している企業にはピッタリな、AI対応先進キャッシュレス精算システムとなります。 |
機能一覧 |
・SDGs対応、AI先進キャッシュレス精算システム |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
株式会社NTTデータ 人事本部 人事統括部 労務厚生担当 主任 河村恵理子様:
導入目的は、毎日、数千人が利用している社員食堂が社員証または現金での決済のみで、会計に時間がかかっていたため。CoolRegiを活用することで、一人当たり20~30秒かかっていた会計フローが半分以下の時間(平均約10秒)でさばけるようになり、レジ担当者・利用者ともにストレスなくスムーズに進むようになりました。
3. 福利ぱっと
(参照元:https://fukuri.shisaku-pad.co.jp/)
サービス名 |
福利アプリ|業界最安の福利厚生クラウドサービス |
キャッチフレーズ |
業界最安でご利用可能! |
サービス概要 |
「福利アプリ」は“ライフステージに合わせた働き方の支援”をコンセプトとした業界最安の福利厚生クラウドサービスです。従業員の日々の出費をおさえる福利厚生により、採用や離職に関する人事的な課題に効果的なアプローチができるようになっております。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入企業の傾向 |
・従業員が増えて現場を把握できてない方・育児・介護を機にした離職にお悩みの方 |
機能一覧 |
・福利厚生機能 |
価格 |
・価格はお問合せください / 月 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
4.サニパ
サービス名 |
サニパ |
キャッチフレーズ |
生理用品の福利厚生サービス「サニパ」 |
サービス概要 |
サニパは、生理用品の福利厚生サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
5.くるめし弁当
(参照元:https://www.kurumesi-bentou.com/)
サービス名 |
くるめし弁当 |
キャッチフレーズ |
弁当配達・宅配デリバリーの総合サイト |
サービス概要 |
くるめし弁当とは、ロケや展示会などの大型イベントから、役員会議・ランチミーティングまで、ビジネスの場における幅広いニーズに応じた宅配弁当を検索・注文できる国内最大級の法人向けフードデリバリーサービスです。約800店舗18,000種類の宅配弁当を掲載しており、多様なジャンル・店舗・価格の商品の中から、用途や予算に応じてお弁当を検索・注文することができます。ご利用のご注文者様が都度精算することなく、法人様単位で管理一括精算をしていただける機能もございます。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入企業の傾向 |
ロケや展示会などの大型イベントから、役員会議・ランチミーティングまでビジネスの場における幅広いニーズに対応。 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
6. 全国福利厚生共済会
(参照元:https://www.zenko-sai.or.jp/)
[service_id:1485]
7. ベネフィット・ステーション
(参照元:https://bs.benefit-one.co.jp/bs/pages/bs/top/top.faces)
サービス名 |
ベネフィット・ステーション |
キャッチフレーズ |
従業員満足度と 生産性の向上を 実現する |
サービス概要 |
昨今の労働市場を取り巻く環境の変化や、企業の抱える様々な課題にオールインワンでサポートします。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 12300 社 (2021年03月19日時点) |
導入企業の傾向 |
中⼩企業から上場企業まで |
価格 |
・学トクプラン 1,200円 / 月額(1名) |
運営企業 |
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サービス詳細 |
8. バリューHR カフェテリアサービス
(参照元:https://www.apap.jp/valuecafeteria/admission/)
サービス名 |
バリューHR カフェテリアサービス |
キャッチフレーズ |
バリューカフェテリアが応援します。 |
サービス概要 |
バリューカフェテリアは、一人ひとりが健康で快適な生活を送っていただくためのサービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・6,600円 / 年会費 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
9. 住まいの福利厚生HOMEBASE-ホームベース
(参照元:https://ws-homebase.com/ws/service)
サービス名 |
住まいの福利厚生HOMEBASE-ホームベース |
キャッチフレーズ |
住まいに特化した福利厚生サービス |
サービス概要 |
【”HOMEBASE”導入の3つのメリット】 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |