自社の福利厚生を代行してくれる福利厚生サービス。社員と会社の双方にメリットがあるサービスとして、多くの企業で利用されています。福利厚生の充実化にお悩みなら、福利厚生サービスの導入を検討する価値は大です。ここでは、福利厚生サービスの内容や利用するメリット、実施の流れを解説します。

福利厚生サービスの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

福利厚生サービスランキング9選|比較・選定ポイントとおすすめ「福利厚生アウトソーシング・代行」の特徴

福利厚生サービスとは

福利厚生サービスとは

 

福利厚生サービスとは、自社の福利厚生(法定外福利厚生)を外部委託できるサービスです。福利厚生アウトソーシング、福利厚生代行とも呼ばれます。

 

ワークライフバランスが重視される昨今、福利厚生の充実は従業員満足度や採用活動への影響も大きく、多くの企業が取り組むべき課題となっています。社員がQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の高い社会生活を送るには、レクリエーションやライフイベント、健康管理など、さまざまな面で企業のサポートが期待されます。

 

とはいえ、自社のリソースで行える福利厚生には、限界があることも事実です。そこで、多くの企業に導入されているのが福利厚生サービスです。福利厚生を外部委託することにより、自社では行えない多様なサービスを社員に提供できます。

福利厚生サービスの内容

福利厚生サービスの内容

 

福利厚生サービスの内容を具体的に見ていきましょう。

多種多様な福利厚生を提供

福利厚生サービスが提供する内容は多種多様です。多数あるサービスを大まかに分類すると、以下の6種類に分けられます。

 

  • 食事・旅行・レジャーなどレクリエーションに関するサービス
  • ショッピングサービス
  • 育児支援・介護支援など、ライフイベントをサポートするサービス
  • 健康管理・メンタルヘルスに関するサービス
  • 自己啓発・社内研修など、社員の成長に役立つサービス
  • 資産形成・住生活など、社員の暮らしに関するサービス

 

サービスの種類や提携先は、サービス提供元によって異なります。また、各種サービスの内容は、料金割引や補助金、無料相談などさまざまです。

サービス提供形態は2種類

福利厚生サービスの提供形態には「パッケージプラン」と「カフェテリアプラン」の2種類があります。

 

●パッケージプラン

複数の福利厚生サービスをひとつのパッケージにした提供形態です。内容に応じて複数のコースが用意されており、社員1名あたりの定額制で提供されます。

 

●カフェテリアプラン

利用するサービスメニューを社員が選択できる提供形態です。社員は事前に付与されたポイントを使って、サービスメニューの中から自由に利用できます。料金は従業員に付与するポイントと、ポイント管理費の合算で決まるのが一般的です。

会員用メディアの提供

福利厚生サービスでは会員用メディアの提供を行っています。各種メディアで会員向けの情報を受け取れるほか、サービスの申し込みも行えます。

 

  • 会員用Webサイトを提供
  • 会報誌の発行
  • メールマガジン・LINEメッセージの発行
  • 各種会員用メディアでクーポンを配布

福利厚生サービスを活用するメリット

福利厚生サービスを活用するメリット

 

福利厚生サービスを活用するメリットは、次の3つです。

大きな予算をかけずに福利厚生の充実を実現できる

福利厚生には相応の費用がかかるため、自社で提供できる内容には限界があります。福利厚生サービスを利用すれば、自社のリソースでは実現できないような多彩なサービス提供ができるようになります。

 

また、大規模な福利厚生サービスでは、スケールメリットを生かした高い割引率を実現しています。中小企業でも大きな費用をかけずに福利厚生の充実を図れる点は、大きなメリットです。

福利厚生の運用負荷を軽減

自社で福利厚生を運用するには、提携先とのやり取りや申し込み手続きといった多くの業務が発生します。福利厚生サービスでは、各種サービスの受付を会員用Webサイトや電話などで行います。自社の担当者が行うのは簡単な管理業務のみとなり、業務負荷を大幅に軽減できます。

短期間での導入が可能

自社で福利厚生制度を整えるには時間を要します。福利厚生サービスでは、豊富なサービス内容と運用の仕組みがすでに用意されています。短期間で手軽に導入できる点もメリットのひとつです。

福利厚生サービス実施の流れ

福利厚生サービス実施の流れ

 

福利厚生サービスを利用する際の一般的な流れを説明します。

問い合わせ〜ヒアリング

福利厚生サービスに電話やウェブWebで問い合わせを行います。サービス提供元の営業担当者から連絡が入り、続いてヒアリングが行われるので、自社の課題やニーズを担当者へ伝えましょう。

プラン選択・設計

次にプランを決めます。パッケージプランを利用する場合はプラン選択を、カフェテリアプランを利用する場合はプラン設計を行います。

入会手続き〜サービス開始

プランが決定したら法人入会手続きを行い、サービス利用の準備を進めます。導入前の準備として必要となるのは、社員向けの説明会や社内報での通知などです。準備が完了し、提供元より会員証やガイドブックなどが届いたら、サービスの利用を開始します。申し込みからサービス利用開始までの期間は、一般に2週間〜1カ月程度です。

福利厚生サービスを活用しよう

福利厚生サービスの利用により、多種多様な福利厚生を社員へ提供できるようになります。福利厚生の充実による従業員満足度の向上や離職率の低下なども、福利厚生サービスの導入メリットです。社員と企業の双方にメリットをもたらす福利厚生サービスですが、サービス選定は慎重に行う必要があります。サービス内容やコストなどを比較して、自社にマッチするサービスを選ぶことが肝要です。

 

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