新卒採用・中途採用における採用活動をサポートする「採用コンサルティング」。採用戦略の立案から募集・選考、早期離職の防止対策まで、自社に不足しているノウハウやリソースを補い、採用業務を効率化してくれます。ここでは、採用コンサルティングのサービス内容と活用するメリット、実施の流れを説明します。

採用コンサルティングの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

採用コンサルティング 6選|比較・選定ポイントとおすすめ「採用コンサルティング」の特徴や活用事例

採用コンサルティングとは

採用コンサルティングとは

 

採用コンサルティングとは、新卒採用・中途採用における採用活動を支援するサービスです。採用にまつわる専門的な知識・ノウハウを活かし、採用計画の立案から採用後の内定者フォローまで一気通貫でサポートします。

現代の日本は少子高齢化の影響で労働力人口が減少し、中小企業を中心に慢性的な人手不足となっています。人材獲得競争が激しくなるなか、自社のリソースだけで優秀な人材を確保するのが困難な状況が続いています。また、SNSの普及によって求職者の活動にも変化が見られ、トレンドを把握するのも容易ではありません。

 

こうした問題を解消するため、「採用のプロ」である採用コンサルティングを活用する企業が増えています。 

採用コンサルティングのサービス内容

採用コンサルティングのサービス内容

 

採用コンサルティングが支援する採用業務は、以下の5項目に分けられます。項目ごとの提供内容を見ていきましょう。

採用戦略・採用スケジュールの策定

企業の採用活動の目的や方向性をふまえ、「どのような人材を、どんな方法で採用するか」という採用活動の戦略策定をサポートします。具体的な提供内容は以下の通りです。

 

  • 求める人物像の設定(能力・適性・属性など)
  • 年間の採用スケジュールの策定
  • 採用プロセスの設計(選考手法・選考回数)
  • 採用ツールの選定

採用広報・母集団形成の支援

採用候補者(応募者)を集めるための広報活動を企画・実施します。採用情報を掲載する求人サイトの選定や会社説明会の開催、SNSの運用など幅広い手段・媒体が用いられます。

 

  • 求人広告媒体の選定
  • 採用ホームページ制作
  • 会社説明会やセミナーの企画・実施
  • SNSの運用支援

応募者選考の支援

書類選考や面接など、実際の選考プロセスにまつわる業務をサポートします。通常、面接官は社員が務めますが、採用コンサルティングによっては面接を代行してもらえるところもあります。

 

  • リクルーター制度の企画
  • 面接官のトレーニング・面接マニュアル作成
  • 選考基準の設定
  • 面接代行
  • エントリーシートの設計
  • 書類・面接選考の支援

内定者のフォロー支援

内定者が辞退してしまわないよう、内定から入社するまでの期間のさまざまなフォロー施策を支援し、企業に対するロイヤルティを高めます。

 

  • インターン制度の導入
  • 内定者面談の支援
  • ビジネスマナー研修の実施
  • 内定者懇親会の企画

早期離職防止を支援

人材獲得に成功しても早期離職率が高ければ、企業の損失は大きくなります。採用コンサルティングでは、早期離職を防止するための職場環境づくりにおける支援も行っています。

 

  • OJT研修の立案・実施サポート
  • 人事制度の見直し
  • 福利厚生の見直し
  • 職場環境の改善を支援

採用コンサルティングを活用するメリット

採用コンサルティングを活用するメリット

 

採用コンサルティングを活用すると、以下のような効果・メリットが得られます。

採用市場の最新情報を得られる

採用市場は景気や社会情勢の影響を大きく受けるため、求職者の傾向・ニーズや採用手法のトレンドも毎年のように変化します。人材獲得競争が激しい市場において採用活動を優位に進めるには、最新情報を常にキャッチアップする必要があります。

 

採用コンサルティングは採用市場のあらゆるトレンド情報に精通しています。鮮度の高い情報を提供してもらえるため、その年の傾向にマッチした採用施策を展開できます。

採用活動の効率化/人事担当者の負担軽減

採用活動は長期間に及ぶことが多いため、多大なマンパワーを要します。担当者が採用活動以外の業務も兼任している場合、その業務負担はとても大きいものです。採用コンサルティングを活用すれば、自社に適した採用戦略の立案や説明会の運営、採用ムービーの作成など多種多様な業務を支援してもらえるため、担当者の業務負担を大幅に軽減できます。

採用プロセスの最適化・採用力の向上が期待できる

自社に採用ノウハウが不足している状態で採用活動を進めても、競争が激しい採用市場で求める人材を採用するのは困難です。採用コンサルティングには、過去のさまざまな企業の採用事例やノウハウが蓄積されているため、戦略的かつ効率的な採用活動を展開できます。集客・アプローチ方法の精度が高まることで、自社にマッチした人材を採用できる可能性が高まります。

採用コンサルティングを利用する流れ

採用コンサルティングを利用する流れ

 

採用コンサルティングを利用する際の基本的な流れは、以下の通りです。

相談・課題の共有

自社の採用活動について相談します。まずは、採用コンサルティング会社のHPにあるメールフォームや電話で問い合わせをし、採用にまつわる課題や将来の人員計画などを伝えましょう。その後、より詳しい状況を共有するための面談が行われます。オンライン面談に対応しているところもあります。

提案内容・見積書の確認

採用コンサルティング会社が要件をまとめ、課題解決につながるコンサルティングプランと見積書を提示します。サービスの実施期間や料金に含まれる提供内容をよく確認し、疑問点や予算に合わない点などがあれば契約前に確認しておきましょう。

コンサルティングの実施

依頼内容に沿って、採用コンサルティングが実施されます。採用活動はコンサル会社に任せっきりにせず、協業することが重要です。コンサル会社とディスカッションをしながら主体的に取り組むことで、自社の採用ノウハウ習得にもつながります。

結果報告・レポーティング

採用コンサル会社が採用戦略や施策の効果測定・分析を行い、結果を報告します。コンサル会社のなかには、内定者の分析や仕組み化した採用ノウハウの提供を行っているところもあります。

豊富なノウハウがある採用コンサルティングを活用しよう

採用活動は、企業の将来を左右する重要なプロジェクトです。人材不足が深刻化するなか、効率的・効果的に採用活動を展開するには、採用にまつわる豊富な知識・ノウハウを有した採用コンサルティングを活用するのが得策です。 

 

 

採用コンサルティングの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

採用コンサルティング 6選|比較・選定ポイントとおすすめ「採用コンサルティング」の特徴や活用事例