Webの動画配信によるセミナーや研修を実現するウェビナーツール。多様な業務に役立つツールですが、選び方にはポイントがあります。ここでは、自社に適したウェビナーツールの比較選定ポイントや向き・不向きの傾向、導入時に注意すべき点を説明します。

また、導入実績の多い代表的なウェビナーツールをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

ウェビナーツールの比較方法・選び方

ウェビナーツールを比較選定するときのポイント

ウェビナーツールを選ぶときのポイント

 

ウェビナーツールの選定は、次の4つのポイントを押さえて進めてください。

 

■求める機能を備えているか

ウェビナーツールの選定で重視したいのが機能です。用途によって必要な機能は異なるので、以下の点をチェックします。

 

●配信方法

ウェビナーでは、リアルタイム配信と録画配信の大きく2つの配信方法があります。リアルタイム配信は、配信時間に合わせて参加してもらう形式です。チャットなどを通じて、その場で質疑応答することも可能です。一方の録画配信は、あらかじめ録画した動画を好きな時間に視聴してもらう形式です。繰り返して再生できるため、内容をしっかり理解してもらいたい場合に適しています。

 

ツールによっては、上記の機能をすべて満たしていないこともあります。自社の使い方を想定したうえで、必須となる機能を搭載しているタイプを選択しましょう。

 

●配信時の機能

ウェビナーツールの機能には、主に以下のものがあります。

 

  • 資料共有
  • コミュニケーション機能(チャット、参加者の音声発信など)
  • アンケート機能
  • 運営管理機能(参加者管理、予約管理など)
  • レポート機能(参加者数や質問などの情報を出力)
  • マルチデバイス対応
  • 外部ツールとの連携(CRM、SFA、グループウェアなど)

 

たとえば、社内セミナーや研修に活用するなら、資料共有機能とコミュニケーション機能の充実度をチェックしましょう。時差が発生する海外に支社がある場合は、録画配信機能が役立ちます。

 

また、ウェビナーツールをミーティングや情報共有に活用する場合は、配信者切替え機能や、参加者用の発言機能があると便利です。導入目的を意識して、必要な機能を備えるツールを選ぶようにしましょう。

 

■規模・同時接続可能数は適切か

ウェビナーツールにより開催できるセミナーの規模(同時接続可能数)は、ツールごとに異なります。開催したいセミナーや研修の規模に適するツールを選定しましょう。

 

ウェビナーツールの中には、最大1万人(端末1万台)のセミナー参加を可能とするツールもあります。こうしたツールは魅力的に見えますが、セミナーの規模によってはオーバースペックです。

 

開催したいセミナーの規模に合うウェビナーツールを選ぶことにより、ツールのコストを抑えやすくなります。不定期で大規模なセミナー開催を検討している場合は、規模の異なるプランが複数あり、かつ柔軟なプラン変更が可能なツールを選ぶとよいでしょう。

 

■課金条件をチェック

ウェビナーツールの課金方法は、ツールによりさまざまです。主な課金方法は、月額制(定額制)と従量課金制です。頻繁にセミナーを開催する場合は、月額制のツールのほうがコスト効率がよい傾向にありますが、サービスによっては使用時間帯が制限されていることもあるので事前に確認してください。

 

従量課金制は、セミナー開催頻度の低い場合におすすめです。ただし、課金のルールはツールにより異なります。使用時間に応じて課金されるツールもあれば、使用時間やデータ使用量など、複数の要素を総合して課金するケースもあります。自社のツール使用頻度・規模を踏まえて、費用対効果の高いサービスを選定しましょう。

 

■サポート体制は充実しているか

オンラインセミナーの配信中に、技術的なトラブルが起こる可能性はゼロではありません。不測の事態に速やかに対処できるように、サポート体制の充実したウェビナーツールを選んでおきたいところです。

 

顧客サポートの対応時間や対応方法(メール・電話など)などは、ウェビナーツール提供元のWebサイトで確認できます。24時間365日体制でサポートを行っている提供元もあるので、気になる場合はチェックしてみるとよいでしょう。

課題別に見たウェビナーツールの向き・不向きの傾向

課題別に見たウェビナーツールの向き・不向きの傾向

 

ウェビナーツールの選定は、自社の抱える課題を踏まえて行う必要があります。次の表をツール選定の参考にしてみてください。

 

課題

向き・不向きの傾向

セミナー開催頻度が低い / 低予算で不定期配信したい

従量課金制またはプリペイド制のツール(事前にポイントを購入して利用するツール)であればコストを抑えやすい。月額制の場合は、費用対効果が見合うか確認してから導入する

不特定多数のユーザー参加を想定している

アプリケーションのインストールが不要なウェブブラウザを使用するツールであれば、参加ハードルを下げることができる。

参加者の募集からアフターフォローまでを効率化したい

MAツールやSFA、CRMなど外部ツールと連携できるタイプであれば、集客をMAツール、アフターフォローにSFAやCRMを活用するなどの使い方ができる

活用シーンを社内外のミーティングまで広げたい

インタラクティブ性の高いツール(チャット、質疑応答、挙手などの機能を備える)が適している。配信機能のみのツールは不向き

自社のリテラシーに不安がある

導入サポートが手厚く、提供元がツール操作方法をレクチャーしてくれるサービスが向いている

 

導入時に注意すべき点

(ウェビナーツール)導入時に注意すべき点

 

ウェビナーツールを使ったセミナー配信は、パソコンとカメラ・マイクがあれば実施できます。ただし、配信場所の確保は必要です。社内に会議室やセミナールームがある場合は、それら設備を配信場所に用いるとよいでしょう。適した部屋がない場合は、社外で配信場所を探す必要があります。周囲の雑音が入る環境や暗いスペースは、セミナーの撮影・配信場所に相応しくありません。明るく静かな環境を確保できるか確認したうえで、ウェビナーツール導入を進めましょう。

 

ウェビナーツール提供元の中には、スタジオレンタルを行っているところもあります。配信場所の確保が難しい場合は、こうした提供元のツールの利用を検討してみてください。

過不足のないウェビナーツールを選ぼう

ウェビナーツールの選定は、自社に必要な機能と、開催するセミナーの規模を考慮して進めることが肝要です。セミナーの開催頻度も、ツール選定時に意識しましょう。機能とスペックに過不足がなく、かつコストに無理のないサービスを選べば、ウェビナーツールのメリットを享受できます。以上を踏まえて、ウェビナーツールの選定を進めてください。

ウェビナーツール10選「特徴」と「活用事例」

1. Cisco Webex Meeting

(参照元:https://network.nttdata-luweave.com/cisco-webex-calling/)

サービス名

Cisco Webex Meeting

キャッチフレーズ

世界で最も利用されているWeb会議システム

サービス概要

「Cisco Webex Meetings(シスコ ウェブエックス ミーティングス)」は、ビデオ会議、オンラインミーティングツールです。
コロナ禍でWeb会議がスタンダードになってきた状況で、「Webex Meetings」は全世界でシェア率が高いWeb会議システムとなっております。
シェア率が高いため、社外と接続する場合もスムーズに始めることができ、他社に先駆けて機能強化が見込めます。
また、他社Web会議システムとの連携性や専用端末と組み合わせることで快適にWeb会議を利用することができます。

向いてる形態

BtoB

導入企業の傾向

テレワークでのコミュニケーションの質を上げたいお客様

価格

・ネームドユーザー  30,000円 / ユーザー

運営企業

NTTデータルウィーブ

サービス詳細

Cisco Webex Meetingの詳細を見る

サービス資料

 

2.ネクプロ

(参照元:https://nex-pro.com/)

サービス名

ネクプロ

キャッチフレーズ

400社以上の導入実績|動画配信&ウェビナーツール

サービス概要

ネクプロは、顧客/視聴データを活用できる動画配信&ウェビナーツールです。
配信の種類はライブ配信、疑似ライブ、オンデマンド配信などさまざま。
申込フォーム作成からフォローメールまで、配信イベントにかかるプロセスすべてをネクプロで一元化することが可能です。

また、録画や資料を掲載できるメディアサイトを構築できるため、情報発信・ナーチャリング効果も見込めます。

さらに、視聴ログの活用により施策を効果的・継続的に行えます。
例えば、最後まで視聴した参加者と途中離脱した参加者とで異なるアプローチをしたり、属性に応じてニーズにあった提案ができたりといろいろな用途で活かせます。

向いてる形態

BtoB

導入企業の傾向

ウェビナーでナーチャリング→商談獲得を図りたい企業様に導入いただいています。大手企業中心に既に400社以上の導入実績があります。

運営企業

株式会社ネクプロ

サービス詳細

ネクプロの詳細を見る

サービス資料

 

導入した企業の声
株式会社インテージ 事業推進部 来條 貴史様、事業推進部販促企画グループ 谷 直輝様:

導入目的は、オンデマンド化したセミナーの視聴履歴の取得とSalesforceとの自動連携。

ネクプロ利用で視聴者に最適な視聴環境を整備できただけでなく、リードジェネレーションの効率化が図れ、売り上げの向上に貢献できました。

 

3. GoQme

(参照元:https://goq.me/)

サービス名

GoQme

キャッチフレーズ

どこでもすぐに会議できる Webミーティングツール

サービス概要

GoQmeはWebミーティングツールです。
面倒なログインやユーザー登録など不要!
URLにアクセスするだけで、すぐに会議や商談が開始できます。

【特長】
・営業所が各地に分散していても遠隔で全体会議が実施可能
・遠方の方でも手軽に打合せができ商談の機会を逃さない
・セミナーや研修をオンラインで実施することで大幅にコスト削減

(参照元:株式会社GoQSystemホームページ)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・フリー  0円 / アカウント
・プロ  9,800円 / アカウント

運営企業

株式会社GoQSystem

サービス詳細

GoQmeの詳細を見る

 

4. Cisco Webex with KDDI

(参照元:https://biz.kddi.com/service/cisco-webex/)

サービス名

Cisco Webex with KDDI

キャッチフレーズ

いつでもどこでも多様な働き方を実現

サービス概要

「Cisco Webex with KDDI」は、インターネット環境があれば、いつでも、どこでも、だれとでも、
マルチデバイスで簡単につながる電話サービスと高品質なビデオ会議をご利用できます。
クラウドベースのセキュアなインフラによるコラボレーションサービスは、迅速な情報共有や意志決定ができ、
お客さまのビジネス成長をサポートしていきます。

【特長】
・社内多拠点会議やセミナーで
・最先端のテレワークで
・新規オフィスの開設、インフラの見直しに

(参照元:KDDI株式会社ホームページ)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・Cisco Webex Meetings
・Cisco Webex Calling

価格

・価格はお問合せください

運営企業

KDDI株式会社

サービス詳細

Cisco Webex with KDDIの詳細を見る

 

5. VQSコラボ

(参照元:https://vqscollabo.jp/)

サービス名

VQSコラボ

キャッチフレーズ

コミュニケーションに最適な仮想空間を

サービス概要

VQSコラボBusinessは、多拠点との遠隔コミュニケーションを行うためのWeb会議システムです。
Web会議で必要とされる高音質と優れた安定性を実現しています。

【特長】
・高音質な音楽用圧縮技術「TwinVQ」を採用しています。
・国産の暗号化技術「Camellia」を採用しています。
・マルチデバイス&クラウド対応
・Web会議だけではなく、遠隔コミュニケーションが必要な様々なシーンでご利用いただけます。

(参照元:VQS株式会社ホームページ)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・ホワイトボード機能
・WEBナビゲート機能
・アンケート機能
・オーディオ・ビデオ配信機能
・効果音
・投票

価格

・ミニマムプラン  19,800円 / 同時3接続

運営企業

VQS株式会社

サービス詳細

VQSコラボの詳細を見る

 

6. zoom

(参照元:https://www.csi.co.jp/solution/workstyle/zoom.html)

サービス名

zoom

キャッチフレーズ

働き方改革を促進する企業向けWeb会議ツール

サービス概要

Zoomは、高い安定性と容易さを備えた企業向けWeb会議ツールです。
あらゆる場所・デバイスから、簡単な操作で、多様なコミュニケーションを実現します。

【特長】
・高度な通信技術
・1クリックでつながる
・1クリックで録画できる
・インタラクティブなコミュニケーション
・参加者はライセンス不要

(参照元:株式会社CSIソリューションズホームページ)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・ホワイトボード
・Breakout Room
・音声コールイン
・バーチャル背景
・ダッシュボード機能
・セキュリティ機能

価格

・価格はお問合せください

運営企業

株式会社CSIソリューションズ

サービス詳細

zoomの詳細を見る

 

7. HTNet Web Meeting V-CUBE

(参照元:https://www.htnet.co.jp/service/webmeeting/)

サービス名

HTNet Web Meeting V-CUBE

キャッチフレーズ

V-CUBEで見えるビジュアルコミュニケーションを

サービス概要

打ち合わせ、セミナー、教育研修、カスタマーサポート、遠隔教育。
リアルタイムからオンデマンド(録画配信)、 小規模から大規模まで、
様々なスタイルに合わせたテレビ会議システムを利用したビジュアルコミュニケーションサービスを提供しています。

【特長】
・常に最新版を利用
・多様なデバイスに対応
・資料の共有
・高いセキュリティ
・高い柔軟性

(参照元:北陸通信ネットワーク株式会社ホームページ)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・ホワイトボード機能
・アクティブスピーカー機能
・個人ホワイトボード機能
・ストレージ機能
・議長機能
・クイックアンケート機能
・会議の録画機能
・社外ユーザー招待機能
・PC共有機能
・マルチデバイス連携機能
・自動翻訳機能
・会議室自由設定機能

価格

・価格はお問合せください

運営企業

北陸通信ネットワーク株式会社

サービス詳細

HTNet Web Meeting V-CUBEの詳細を見る

 

8.SOBA mieruka Cloud

(参照元:https://cloud.soba-project.com/)

サービス名

SOBA mieruka Cloud

キャッチフレーズ

アプリのインストール不要の Web会議システム

サービス概要

オムロンや京都大学、文部科学省等による "産学官共同プロジェクト" から生まれた10年以上続く純国産Web会議システムです。 SOBA独自の技術であるSOBAフレームワーク(特許取得済)を利用することにより、
安心のセキュリティと高品質、低コストを実現しています。

【特長】
・低コスト、追加料金なし
・インサイドセールス機能を搭載
・業界唯一。カスタム対応
・通信はすべて暗号化

(参照元:株式会社SOBAプロジェクトホームページ)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・ライブ配信機能
・議事録自動作成機能(音声認識機能)
・Google Apps連携
・WebRTC対応

価格

・月額定額  25,000円 / 5ユーザー

運営企業

株式会社 SOBAプロジェクト

サービス詳細

SOBA mieruka Cloudの詳細を見る

 

9.CanSee

(参照元:https://cansee.ubiteq.net/)

サービス名

CanSee

キャッチフレーズ

臨場感あふれるWeb会議が目の前に!!

サービス概要

CanSeeはクラウド型ビデオ会議サービスです。
次世代Web会議を驚きの低価格でご提供します。

【特長】
・高品質な映像体験を提供!! 臨場感あふれるHD映像によるビデオコミュニケーションを実現。
・会議の参加はワンクリック!!いつでも簡単に会議を始めることができます。
・高品質ビデオコミュニケーションを圧倒的な低価格でご提供!! 気兼ねせず好きなだけ利用できる環境をご用意しました。

(参照元:株式会社ユビテックホームページ)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・高品質映像
・簡単操作
・モバイルアクセス
・画面共有も簡単

価格

・価格  1,480円 / 1ID

運営企業

株式会社ユビテック

サービス詳細

CanSeeの詳細を見る

 

10.Live On

(参照元:https://www.liveon.ne.jp/)

サービス名

Live On

キャッチフレーズ

高音質・高画質のLiveOn

サービス概要

従来のテレビ会議が専用の高額な設備や回線などが必要なのに対し、Web会議はインターネット回線をつないだPCや
スマートフォン・タブレット端末などで運用することができ、より簡単・手軽に始めることができる、
おすすめの会議システムです。
また、Web会議は音声と画像のやり取りだけでなく、資料共有機能、動画配信機能、録音録画機能など、
幅広い利用シーンに対応できる多彩な機能を搭載しています。

【特長】
・高品質
・高機能
・簡単操作

(参照元:ジャパンメディアシステム株式会社ホームページ)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・資料共有機能
・ホワイトボード機能
・録音録画機能
・グルーピング機能
・招待機能
・コール機能

価格

・月額費用  価格はお問合せください / 1ライセンス

運営企業

ジャパンメディアシステム株式会社

サービス詳細

Live Onの詳細を見る