インターネットを活用してセミナー動画を配信できるウェビナーツール。場所の制限を受けずに利用でき、双方向のコミュニケーションも可能なことから、さまざまな場面で活用が進んでいます。ここでは、ウェビナーツールで実現できることや導入のメリット、機能一覧を紹介します。
ウェビナーツールの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。
ウェビナーツール 9選|比較・選定ポイントとおすすめサービスの特徴や活用事例
ウェビナーツールとは
ウェビナーとはWebとセミナーを掛け合わせた造語で、オンラインで行うセミナーのことをいいます。ウェビナー開催に用いるツールをウェビナーツールと呼びます。ウェビナーには、大きく2つの配信方法があります。
●リアルタイム配信
セミナーの配信時間に参加してもらい、リアルタイムで開催する。チャットなどを利用して、双方向のコミュニケーションをとることも可能。
●録画配信
あらかじめ録画した動画を配信する。動画へのアクセスまたはダウンロードして視聴できるため、繰り返して再生することが可能。
ウェビナーツールの活用シーンは、オンラインセミナーだけにとどまりません。社員研修や採用説明会など、多様な場面で役立ちます。
ウェビナーツールで実現できること
ウェビナーツールの導入により実現できることは以下の通りです。
セミナー・研修を効率化
ウェビナーツールは、セミナーや研修の準備・実施を効率化します。
- インターネット上でセミナー・研修を実施
- 会場手配や運営スタッフの確保が不要
- 会場までの移動が不要
内容の濃いオンラインセミナー・研修の実施
ウェビナーツールの機能を活用すれば、内容の濃いオンラインセミナーや研修を実施できます。
- 資料の表示・共有が可能
- 参加者の音声発言やチャットによるコミュニケーションが可能
- アンケート機能により参加者の理解度を確認可能
多様な形式のセミナー・研修を開催
ウェビナーツールの運営機能を活用すれば、タイプの異なるセミナー・研修を開催できます。
- 誰でも参加できるオープンセミナー・研修を開催
- 申込者のみが参加できるセミナー・研修を開催
- 招待者のみが参加できるセミナー・研修を開催
- 事前準備したセミナー・研修動画を配信することも可能(オンデマンド配信)
ウェビナーツールの導入で得られる効果
セミナーのコストと手間を大幅に削減
ウェビナーツールの導入により、セミナーの実施に要するコストを大きく削減できます。オンラインで行うセミナーは、会場費用やスタッフの人件費、備品代、交通費が発生しません。また、セミナー開催の手間を削減できることも、オンライン化で得られるメリットです。会場の手配、資料のプリントアウト、後片づけなど、オフラインのセミナーに付きものの手間がかかりません。
セミナー参加者数の増加
ウェビナーツールは、セミナー参加者の増加に貢献します。全国のどこからでも参加できる便利さが、オンラインセミナーの魅力です。オンライン化によりセミナー参加への障壁(移動・宿泊の手間やコスト)を排除することで、参加者数のアップが期待できます。
社員研修を効率化
ウェビナーツールを導入すれば、国内外の営業所や支店で、同内容・同質の社員研修を同時に行えるようになります。講師が営業拠点を回る必要もないため、効率的に全国規模の研修を実施できます。
多くのウェビナーツールには、研修を録画する機能と、録画したセミナーを配信する機能が備わっています。社員がそれぞれの都合に合わせてセミナー内容を視聴できるため、業務を妨げることなく、研修できます。
社内情報共有の促進
ウェビナーツールは、1対多数の情報共有に適しているため、社内情報の共有に役立ちます。情報共有システムとしてウェビナーツールを活用する企業も多く、代表者ミーティングや社内説明会、新商品の講習会など、多様なシーンで役立てられています。
たとえば、経営方針の伝達や全支社への指示などに活用できます。各拠点に同時に発信できることにくわえ、視聴者の反応をその場で確認することも可能なため、伝達ミスが起こるリスクの軽減につながります。
ウェビナーツールの機能一覧
ウェビナーツールの主要機能を表にまとめました。
機能 |
特徴・詳細 |
---|---|
ライブ配信機能 |
・映像配信 ・音声配信 ・画面共有(デスクトップやアプリケーションの画面を参加者に表示) ・資料表示(サーバーにアップロードした資料を表示) ・資料共有(資料を参加者と共有) ・資料に書き込み(表示した資料に書き込み・描画) ・ホワイトボード(書き込み・描画ができるホワイトボードを表示) ・配信者切替え(複数の配信者でウェビナーを行う場合に使用) ・録画機能(ウェビナーの様子を録画) |
コミュニケーション機能(ライブ配信で使用) |
・チャット機能(主催者・参加者間でテキスト会話) ・音声発言(参加者が音声で発言) ・アンケート機能 |
参加者補助機能 |
・タイムシフト再生(追っかけ再生) ・資料のダウンロード ・マルチデバイス対応(PC・スマートフォン・タブレットからウェビナーに参加可能) |
オンデマンド配信機能 |
・ウェビナー動画(過去のウェビナー動画や新規制作したウェビナー動画)をオンデマンド配信 |
運営管理機能 |
・招待機能(メール・SNS・ウェブページなどでウェビナーに招待) ・予約管理 ・参加者管理(情報管理・参加者グループ作成など) ・決済機能(ウェビナー参加費をクレジットカード決済) ・レポート機能(参加者数や質問数などの情報をPDFで出力) |
連携機能 |
・各種ビジネスツール(グループウェア・CRM・SFAなど)と連携 |
ウェビナーツールの選定は慎重に行う
ウェビナーツールを導入すれば、充実したオンラインセミナーや研修を行えるようになります。情報共有システムとしてもウェビナーツールの利便性は高く、全国規模での情報伝達や意思疎通を可能としてくれます。ただし、ウェビナーツールの選定にあたっては、機能を吟味したうえで、自社に適するツールを選ぶことが肝要です。
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