ビジネスに適した仕様となっているビジネスPC(法人パソコン)は、社内での業務はもとより、テレワークにも役立ちます。購入する際は、PC本体のスペックや機能だけでなく、販売会社のサービスにも着目することが肝要です。ここでは、ビジネスPCを購入する際に押さえておきたい選定ポイントと課題別に見た向き・不向きの傾向、購入時の注意点を解説します。

また、導入実績の多い代表的なビジネスPCをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

ビジネスPCの比較方法・選び方

ビジネスPCを選ぶときのポイント

ビジネスPCを選ぶときのポイント

 

ビジネスPCは多様な機能を備えたものが提供されているため、自社の導入目的・用途に照らし合わせて選択する必要があります。選ぶ際にとくにチェックしておきたいポイントを見ていきます。

 

■PCのタイプ

ビジネスPC(法人向けPC)の選定では、まず自社に必要なPCのタイプを決める必要があります。大きくは以下の4種類があります。

 

  • デスクトップPC
  • ノートPC
  • タブレットPC
  • 2 in 1

 

デスクトップPCは、本体の拡張性が高く、カスタマイズしやすい傾向があります。ノートPCは本体サイズの種類が豊富なため、どのようなシチュエーションで使用することが多いのかを念頭に置いて適したものを検討するとよいでしょう。

 

タブレットPCはタッチパネル搭載の小型PCで、ディスプレイサイズは10〜13インチ前後が標準です。コンパクトさから持ち運びに適するタイプといえますが、ノートPCと比べると拡張性が低い傾向があります。

 

2 in1は、ノートPCとタブレットPCの特徴を併せ持つタイプです。11〜15インチのタッチパネルを搭載し、着脱または折りたたみができるキーボードを備えたものが提供されています。様々なシーンで利便性に優れますが、一般的なノートPCと比較すると高額な傾向があります。

 

■スペックと機能

ビジネスPCは業務に必要な作業をストレスなく行えるようにするため、個人向けPCよりもハイスペックな仕様のものが多くなっています。とくに以下の点に留意しながら、自社の業務に必要なスペック・機能を比較しましょう。

 

  • CPUとメモリ
    CPUとメモリ(RAM)は、PCの動作速度に大きく影響します。業務で使うソフトウェアの動作条件を踏まえて、少し余裕のあるスペックを要件に設定しましょう。
  • 内蔵ストレージの種類と容量
    内蔵ストレージ(記憶媒体)には、大きくHDDとSSDの2種類があります。HDDは保存できるデータ量が大きいというメリットがありますが、SSDと比較すると読み込み速度が遅い傾向があります。SSDは、読み書きの速度が速いことが大きなメリットです。ただし、大容量のものは高額なため、コストが膨らむ点に注意が必要です。
  • 内蔵機能(Webカメラ、モバイル通信機能、ディスクドライブなど)
    内蔵機能については、使用頻度を踏まえて必要か否かを判断しましょう。

 

スペックと機能性は、業務のパフォーマンスに大きく影響するため、業務内容と予算を踏まえて慎重に検討する必要があります。

 

■販売会社のタイプ

ビジネスPCの販売会社には、PCメーカー直販と販売代理店があります。メーカー直販は自社製品のみを扱っており、販売代理店では複数メーカーの法人パソコンを販売しているという違いがあります。また、法人向けのサービス内容は各社で異なっているため、HPなどの情報を参考にしながら慎重に選定しましょう。

 

■法人向けサービス

ビジネスPCを導入する上で重要となるのがPC販売会社の法人向けサービスです。購入時・購入後のサポート体制は各社で異なっているため、しっかり確認しましょう。

 

選定時にチェックしておきたいのは次の6点です。

 

  • 自社に必要なスペック・機能のアドバイス
  • PC導入支援(キッティングサービス、添付品一括納品、管理ラベル貼付代行など)
  • モバイルPC活用支援(クラウドサービス・ソフトウェア導入支援、リモートアクセス支援など)
  • セキュリティ対策の支援(ウイルス対策、アクティビティ監視、遠隔データ消去サービスなど)
  • 保守サポート(リモート障害診断、休日修理、データ復旧など)
  • 廃棄サポート(PC買い取り、データ消去など)

 

自社が求めるサービスを受けられるか、安心して導入・利用できるかどうかを確認してから購入することをおすすめします。

課題・ニーズ別に見たビジネスPCの向き・不向きの傾向

ビジネスPCの導入を成功させるには、自社の課題や要望に対するビジネスPCの向き不向きを押さえる必要があります。次の表を参考にして、どのようなPCが自社に向いているのかを検討してください。

 

課題・要望

向き・不向きの傾向

3D製図や映像編集などの高度な作業をスムーズにできるようにしたい/クリエイティブワークもテレワーク化したい

・CPUやメモリ、グラフィック性能に優れたタイプを検討する

・会社のワークステーションにリモートアクセスできるPCであれば、端末は低スペックでも高度な作業ができる

PC導入の工数をなるべく減らしたい / テレワーク中の社員へ効率的にPCを支給したい

・キッティングサービスを提供しているところであれば、導入時の工数を削減できる

・Windows Autopilotに対応するPCであれば、クラウド経由で初期設定を完了できるためイメージディスクの準備が不用

購入コストを抑えたいがスペックも妥協したくない

・中古ビジネスPCも視野に入れるとよい((高スペックな機種を比較的安価に購入できる)

ビジネスPCの導入時に注意すべき点

ビジネスPCの導入時に注意すべき点

 

■スペックの無駄がないかを再確認する

ビジネスPCを導入する際は、購入するPCのスペックに無駄がないかを再確認しましょう。たとえば、Webカメラの解像度は使用するソフトやサービスによって制限される場合があります。高解像なWebカメラが備わるPCを選んでも、カメラ性能を業務に活かせなければ意味がありません。

 

不必要な性能や機能をカットすることで、購入費用を削減できたり、充実させるべきスペックに費用を割り当てられたりできるようになります。

 

■使用ルールを定める

ビジネスPCは多くのメリットを持つ反面、使い方によっては情報漏えいなどのリスクが生じるため注意が必要です。購入したPCを安全に活用できるように、次のような使用ルールを決めておきましょう。

 

  • 社外秘のファイルを公共の場で開かない
  • 公衆Wi-Fiには接続しない
  • 個人的な用途でインターネットを閲覧しない
  • ハードウェアの改造はしない
  • フリーソフトの利用は会社が許可したものに限る
  • 有償ソフトの利用は会社がライセンスを持つものに限る

 

有償ソフトは、個人で購入したものを業務に利用するとソフトウェアベンダーから違法コピーの疑いをかけられる場合があるので要注意です。また、サイト閲覧履歴や操作ログの監視ができる体制を整えるなどして、不正利用と情報漏えいの防止に努めましょう。

ビジネスPCの導入を成功させよう

ビジネスPCを有効活用するには、PCの選定だけでなく、利用ルールづくりにも注力しなければなりません。また、セキュリティ対策や保守管理体制を整えることも重要です。これらの課題を効率的に解決するためにも、サービスの充実したPC販売会社を選ぶようにしましょう。

ビジネスPC 2選

1.リモートPCアレイ

(参照元:https://www.ascentech.co.jp/solution/rpa/rpa.html)

サービス名

リモートPCアレイ

キャッチフレーズ

ハイパーバイザー不要の低コストVDI

サービス概要

1Uの筐体に複数の物理PCカートリッジと仮想デスクトップに必要なコンポーネントを搭載したリモートアクセスソリューション。20年以上の仮想デスクトップ販売、構築経験に基づき自社企画製品として開発しました。

【特長】
「初期導入コストを大幅削減」一般的なVDIの導入コストと比較して、1ユーザあたりの導入コストを約50%削減。
「設計構築期間の短縮」一般的なVDIの設計構築期間と比較して約70%短縮。
「パフォーマンス障害の低減」
「保守運用コストの削減」
「容易な拡張」
「管理機能(Atrust Chassis Manager)」

{参照元:アセンテック株式会社 HP}

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・リモートPCアレイ50  NoneNone
・リモートPCアレイ100  NoneNone
・リモートPCアレイ200  NoneNone

運営企業

アセンテック株式会社

サービス詳細

リモートPCアレイの詳細を見る

 

2.IT機器レンタル

(参照元:https://www.yrl.com/product/it_rental/index.html)

サービス名

IT機器レンタル

キャッチフレーズ

IT機器レンタル

サービス概要

法人向けパソコンレンタル、IT機器レンタルのご案内です。最新のパソコン、タブレット、サーバー等をご用意しております。
お客さまに快適にレンタルをご利用いただくために、 キッティングや現地作業、カスタマーサポートなどの各種サービスやMicrosoft Officeをはじめ 各種ソフトウエアレンタルなど、社内パソコンの導入から運用・リプレースにいたるまで様々なサービスをご提供します。
(参照元:横河レンタ・リース株式会社HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・価格はお問合せください

運営企業

横河レンタ・リース株式会社

サービス詳細

IT機器レンタルの詳細を見る