健康診断やストレスチェックなどの健康管理業務を効率化できる「健康管理システム(ストレスチェックシステム)」。自社に適するサービスを導入することにより、労務担当者の負担軽減や健康経営の推進に役立ちます。ここでは、健康管理システムを選ぶ際に押さえておきたい比較選定のポイント、導入時の注意点を解説します。
また、導入実績の多い代表的な健康管理システムをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
健康管理システムの比較方法・選び方
健康管理システムを比較選定する際のポイント
健康管理システムを選ぶ際のポイントは、次の4つです。
■導入方式を決定する
健康管理システムの導入方式には、クラウド型とオンプレミス型があります。両者の違いを押さえた上で、自社に適したタイプを決定しましょう。
- クラウド型
インターネット上のアプリケーションを利用する導入方式です。初期費用やメンテナンス費用を抑えられ、短期間で導入できる点がメリットです。ただし、セキュリティ面はベンダー側に委ねることになります。 - オンプレミス型
自社サーバーでシステムを運用する導入方式です。自社のネットワーク環境を用いるため、セキュリティ基準を担保しやすい点がメリットです。また、カスタマイズ性が高いという特長があります。一方で、クラウド型と比較すると導入にかかる初期費用が高額で、自社で保守・メンテナンスを行う必要もあります。
■自社に必要な機能が備わっているか
健康管理システムの基本機能を大きく分類すると、健康診断予約(Web予約)・ストレスチェック・情報管理機能の3つに分かれます。サービス選定では、自社に必要な基本機能に加え、次のポイントを参考に自社が求める機能を洗い出すとスムーズです。
- 健康診断の契約代行や精算代行を依頼できるか
- 健康診断以外の予約は可能か(特殊健診・インフルエンザワクチン接種など)
- ストレスチェックシステムとしての機能は充実しているか
- 産業医の面談予約機能はあるか
- 紙の健診結果票をデータ化して取り込めるか
- 健康データ管理・分析機能は充実しているか
- システム上でのオンライン面談は可能か
- 他の人事・労務関連システムとの連携が可能か
上記のほか、独自の機能・サービスも比較しておきましょう。システムによっては、コロナワクチン接種に関する情報管理機能や、産業医の紹介といったサービスを提供しているところもあります。
■セキュリティ対策は十分か
クラウド型の健康管理システムを利用する際は、セキュリティ対策をベンダー側に委ねることになります。従業員情報の漏えいが起こらないように、セキュリティ性のチェックを入念に行いましょう。具体的には、次のような点を確認してください。
- 信頼できるプラットフォームを使っているか
- 通信暗号化に対応しているか
- IPアドレス制限や二段階認証を設定できるか
- 外部機関の情報セキュリティ認証を取得しているか
オンプレミス型システムのセキュリティ対策については、自社で行う必要があります。導入時にシステム開発の支援を受けられる場合もあるので、希望する場合はベンダーに問い合わせてください。
■利用コストを比較する
クラウド型の健康管理システムの多くは、月額料金制を採用しています。料金相場は従業員1名あたり100〜400円程度で、導入時には従業員1名につき500〜2,000円程度の初期費用がかかるケースが多くなっています。このほか、オプション利用に別途費用を要する場合があるので、具体的にシミュレーションした上でコスト比較を行いましょう。
オンプレミス型については、料金が公開されていないことがほとんどです。検討する場合は、ライセンス料や保守費用などの見積もりを取りましょう。
課題・ニーズ別に見た健康管理システムの向き・不向きの傾向
自社の課題や要望によって、利用に適する健康管理システムのタイプが変わります。次の表を参考にして、自社にはどのようなタイプのシステムが適するか検討してください。
業種 |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
健康管理に関わる業務全般を効率化したい |
健康診断予約・ストレスチェック・情報管理の基本機能に加え、レポート作成機能や他の人事・労務関連システムとの連携機能といった付加機能が充実しているシステムに注目するとよい。健診代行サービスを提供しているところもある。 |
テレワーク中の健康をフォローしたい |
産業医や保健師によるオンライン面談に対応しているシステムが適している。 |
健康管理の運用方法に不安がある |
導入後の運用サポートが手厚いサービスが適している。産業医の紹介や相談窓口など、システム以外の運用サポートを行っているところもある。 |
健康管理における組織課題を解決したい |
長時間労働やストレス状況などの分析機能が充実しているシステムであれば、自社の課題を可視化できる。 |
健康管理システムの導入時に注意すべき点
健康管理システムの導入を進める際は、システムの仕様や機能面について産業医の意見を聞くことをおすすめします。導入後に「利用しにくい」「必要なフォローができない」などの声があがるといった失敗を防ぐためです。自社に適したシステムを選定できるよう、関係者間で目線を合わせておくことが大切です。
健康管理システムの導入に動き出そう
健康管理システムを導入する際は、まずどのような機能・サービスが自社に必要なのかを入念に検討しましょう。その上で機能やコストなどを比較して、自社に適するシステムを選んでください。システム導入前に産業医の意見を聞くこともポイントです。以上を踏まえて、健康管理システムの導入に動き出してください。
健康管理システム 9選
1.ヘルス×ライフ
(参照元:https://www.kinjiro-e.com/products/healthcare/health-life/)
サービス名 |
ヘルス×ライフ |
キャッチフレーズ |
生産性の向上・離職率低下を実現 |
サービス概要 |
【特徴】 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ストレスチェックソリューション:ストレスチェック |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
2.STRESCOPE
(参照元:https://strescope.jp/)
サービス名 |
STRESCOPE |
キャッチフレーズ |
ストレスチェック・集団分析 |
サービス概要 |
私たちが提供するストレスチェックは、“義務だからやって終わり”ではない |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ストレスチェック |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
3.健診予約システム
(参照元:https://www.valuehr.com/service_kenshin.html#load_pers)
サービス名 |
健診予約システム |
キャッチフレーズ |
健診予約システム |
サービス概要 |
インターネット上で24時間いつでも健診予約を行うことができます。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
4.M-Check+
(参照元:https://www.tdc.co.jp/product/mcheckplus/)
サービス名 |
M-Check+ |
キャッチフレーズ |
職場環境改善に活きるストレスチェック |
サービス概要 |
M-Check+(エムチェック・プラス)なら制度における体制づくりから |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・スマホ、紙でも様々な実施方法を提供 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
5.こころの健診センター
(参照元:https://www.pi-pe.co.jp/pb/stresscheck/)
サービス名 |
こころの健診センター |
キャッチフレーズ |
ストレスチェック義務化対応クラウド |
サービス概要 |
「こころの健診センター」は、事業者が義務化で求められる実施体制の構築から運用までを支援するサービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・セルフストレスチェック回答画面 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
6.体験型メンタルヘルス研修「ウツ会議」
(参照元:https://so-guu.com/utsukaigi/)
サービス名 |
体験型メンタルヘルス研修「ウツ会議」 |
キャッチフレーズ |
体験型メンタルヘルス研修 |
サービス概要 |
【体験カード型】メンタルヘルス研修とは? |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
7.Carely
(参照元:https://www.carely.jp/)
サービス名 |
Carely |
キャッチフレーズ |
健康労務をまるごと管理 |
サービス概要 |
Carelyは健康管理をミスなく、ラクに実施します。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・健康診断 |
価格 |
・クラウド 200円 / 月額(人) |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
8.Co-Labo
(参照元:https://co-labo.humanage.co.jp/)
サービス名 |
Co-Labo |
キャッチフレーズ |
ストレスチェック Co-Labo |
サービス概要 |
「ストレスの原因」と「結果」のみに重点がおかれた従来のストレスチェックと異なり、「コーピング(ストレスの原因への対処)」と「コーピングの資源」も測定。ストレスと上手くつきあう(ストレスマネジメント)ための検査です。また、昨今注目されております労働安全衛生法改正に伴うストレスチェック義務化の内容にも対応しています。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
9.O:SLEEP
(参照元:https://o-sleep.com/)
サービス名 |
O:SLEEP |
キャッチフレーズ |
「睡眠データ」で、チームと従業員が変わる |
サービス概要 |
O:SLEEPは 「メンタル」と「生産性」の課題を解決します。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・O:SLEEP |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |