FAXで大量のダイレクトメールを一斉配信できる広告・販促手法が「FAX DM」です。従来のDM手法に比べ、開封率が高く低コストで運用できるというメリットがあります。さまざまなFAX DM代行サービスが参入しているなかで、自社に適したサービスを比較選定するポイントや利用時の注意点を説明します。
また、導入実績の多い代表的なFAX DMをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
FAX DMの比較方法・選び方
FAX DM代行サービスを比較選定する際のポイント
FAX DM代行サービスを選定する際、とくにチェックしておきたいポイントは以下の4つです。
- サービスの範囲は自社のニーズに合っているか
- 自社のターゲットに合った配信先リストを保有しているか
- 料金体系は自社に合っているか
- クレーム対策を講じているか
各項目を詳しく見ていきます。
■サービスの範囲は自社のニーズに合っているか
FAX DM代行が提供しているサービスの範囲は各社異なるため、まずは自社のニーズにマッチしているか確認する必要があります。FAX DM代行サービスの主なサービス内容は以下の通りです。
- FAX DMの配信
- 配信先リストデータベースのレンタル
- 配信先リストの販売
- DMの原稿添削・アドバイス
- DMの原稿制作代行
- クレームFAXの受信代行
自社が必要としていることを明確にしたうえで選定しましょう。
■自社のターゲットに合った配信先リストを保有しているか
FAX DMでは、自社のターゲットに合った配信先リストを確保することが重要です。FAX DM代行会社は多種多様な企業の配信リストを保有していますが、リストに含まれる業種やエリア、件数は各社異なります。
FAX DM代行会社の配信先リストを確認する際は、自社のターゲットとなる業種・エリアをカバーしているか、リストが随時更新されているかをチェックしましょう。また、リストの入手方法にコンプライアンス的な問題がないかという点も事前に調べておきたいポイントです。
■料金体系は予算に合っているか
料金体系も必ず確認しておきたいポイントです。FAX DMの料金体系には、以下のような項目があります。
- 初期費用
- 基本料金
- 配信代
- リスト代
初期費用と基本料金の有無は、代行会社によって異なります。配信代・リスト代は1件あたり数円の単価が設定されており、数量割引を設けているところもあります。原稿添削・作成代行などのオプションサービスを依頼する場合は、別途料金がかかります。
代行会社によってはお得な月額プランがあるので、毎月のようにFAX DMを実施する場合はリーズナブルです。自社の配信ボリュームや頻度、利用するサービスの範囲をふまえて概算を出し、予算に合うかチェックしましょう。
■クレーム対策を講じているか
FAX DMを実施すると、配信先から「もう送らないでほしい」などのクレームが入ることがあります。配信数に比例してクレーム数が増える可能性もあるため、クレームを未然に防ぐ対策を講じているところが望ましいといえます。また、クレーム発生時に適切に対処してもらえる代行会社であれば、運用面での効率化も図りやすくなります。
過去のクレーム元をクレームリストとして一覧化して配信先から除外する、クレームにつながりやすい配信時間を避けるなど、具体的な対策がなされているか確認しましょう。
課題・ニーズ別に見たFAX DM代行の向き・不向きの傾向
どのようなFAX DMを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
FAX DMの原稿をブラッシュアップしたい/DM原稿の作り方がわからない |
FAX DMの原稿添削・アドバイスや原稿制作のサービスがあるFAX DM代行会社が適している |
詳細条件でターゲットを絞った配信先リストがほしい/配信先リストをテレアポなどにも活用したい |
自社のニーズに合わせてオーダーメイドで配信リストを作成し、購入できる代行会社がおすすめ。レンタルよりも単価は高くなるが、精度の高いリストを入手できるうえ二次利用も可能 |
以前利用したFAX DM代行サービスのリストに廃業済みの企業が多く含まれていた |
定期的に配信リストのスクリーニングを行っているFAX DM代行サービスであれば、鮮度の高いリストを入手できる |
重複配信によるクレームを防ぎたい |
一度配信したことのある送り先や配信拒否があったところを配信先リストから除外するFAX DM代行であれば、クレームを未然に防ぎやすい |
なるべくコストを抑えながら大量配信がしたい |
数量割引がある代行会社であれば、1件あたりの配信コストを抑えられる |
FAX DMを利用するのが初めてで不安がある |
FAX DM配信の無料トライアルサービスがある代行会社が適している |
FAX DM代行を利用する際に注意すべき点
FAX DM代行を利用する際は、以下の2点に留意しましょう。
■FAX DMはモノクロ
ほとんどの企業ではFAX DMをモノクロデータで受信します。文字や背景に色をつけて強調することができないため、自社で原稿を作成する場合はモノクロでも見やすいデザインを検討する必要があります。
■FAX DM配信前に社内に周知しておく
FAX DMを実施すると、商品や施策についての問い合わせ・クレームや受注量が急増することがあります。社内の情報連携がうまくできていないと、対応が後手にまわり、二次クレームや機会損失につながりかねません。あらかじめFAX DMの目的・内容などを社内に周知し、しかるべき体制を整えておきましょう。
最適なFAX DM代行サービスを選定しよう
FAX DM代行を選定する際は、「DM原稿の添削」「配信先リストのレンタル」など自社に必要なサービスがあるかをチェックしましょう。くわえて、代行会社が保有する配信先リストの質・量や料金体系、クレーム対策の有無を比較すれば有力候補を絞り込めます。ここで紹介した選定ポイントを参考に、自社に適したFAX DM代行サービスを見つけてください。
FAX DM 1選「特徴」と「活用事例」
1.NEXLINK BASIC
(参照元:https://faxdm.nexway.co.jp/)
サービス名 |
NEXLINK BASIC |
キャッチフレーズ |
WEBからFAXDM送信!宛先リストもレンタル可能 |
サービス概要 |
FAXDMは、電話回線を利用し法人のFAX機にFAXで情報を届ける販促手段です。ターゲット業界・規模の法人に対して安価にリーチでき、CPAも比較的低く抑えられることからB2Bのマーケティングシーンで活用されています。 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
導入した企業の声
株式会社ヒルストン 代表取締役 石坂 裕様:
導入目的は、集客のためのリスティング広告やテレマーケティングがまったく成果に結びつかなかったため。NEXLINK BASICを活用することで、直後に3件の受注を獲得することができました。