人材紹介会社が求職者に紹介する求人企業のリストとなる求人データベース(人材紹介データベース)。人材紹介会社にとっては営業開拓の効率化になり、中途採用を行う企業にとっては、複数の人材紹介会社から候補者を推薦してもらえる機会が増えるというメリットがあります。ここでは、求人データベースの比較選定ポイントを解説します

また、導入実績の多い代表的な求人データベースをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

求人データベースを比較選定する際のポイント

求人データベースを比較選定する際のポイント

 

求人データベースは、人材紹介会社が利用する場合と、求人企業が自社の採用活動のひとつとして取り入れる場合とがあります。比較選定する際のチェックポイントをそれぞれ見ていきましょう。

人材紹介会社のケース

■求人データベースを比較する

求人データベースの内容、数は各社で異なっています。大企業や有名企業のほか、地方の企業を取り扱っているサービスや、特定の業界・職種に強いものなどさまざまです。自社のニーズにあわせて、適切な選択をする必要があります。

 

■操作性を比較する

操作に手間取ると効率性を下げる要因になってしまいます。とくに社員のリテラシーにばらつきがある場合は、誰にとっても使いやすい操作性になっているかをチェックしておきましょう。

 

■コストを比較する

求人データベースの料金形態は各社で大きく異なっています。大きくは月額料金と成功報酬で構成されていますが、月額料金の有無や成功報酬の有無はサービスによって変わり、かかる費用にも幅があります。

たとえば、「月額料金20万円程度・成功報酬ゼロ」のケースもあれば、「月額料金ゼロ・成功報酬%」や「面談課金制」を採用しているところなどさまざまです。自社にとっての費用対効果を考えながら選択することが重要です。

 

■管理機能を比較する

求人データベースの中には、求人企業のほか求職者情報の管理をできるサービスもあります。また、選考や入社における事務作業を効率化するための機能を備えたものなども提供されているので、自社の必要に応じてチェックしてみるとよいでしょう。

 

■サポート体制を比較する

求人データベースの広がりを受け、新たに人材紹介会社を立ち上げるというケースも目立つようになりました。求人データベースの提供会社の中には、人材紹介業に関するノウハウ提供を行っているところもあります。ノウハウに課題感があるときは、こうしたサポート体制も確認しておきたいことのひとつです。

求人企業のケース

■サービスの特色を比較する

求人データベースの選定において、まずチェックしたいのがサービスの特色です。各サービスの強みや独自性を比較して、自社と相性のよい求人データベースを選定しましょう。確認しておきたいポイントは、以下の通りです。

 

  • 提携している人材紹介会社の数・特徴(どんな人材に強いか)
  • 推薦の精度を高める仕組みがあるか
  • 人材紹介会社とのやり取りはスムーズにできるか

 

■コストを比較する

求人データベースの多くは、完全成果報酬型を採用しています。登録費用や初期費用もゼロのところが多くなっています。通常の人材紹介会社の成果報酬は、理論年収の30〜35%程度が相場ですが、求人データベースではコストをより安く抑えられるサービスもあります。

 

たとえば、一部の求人データベースでは、自社で自由に成果報酬額を決定することが可能です(最低金額の設定あり)。成果報酬を採用者の理論年収の13%程度に抑えているサービスもあります。ただし、単に費用を見比べるだけではなく、サービスの特徴とあわせて自社に合っているか確認することが大切です。

 

■管理機能を比較する

求人データベースを活用するメリットの一つに、人材紹介会社とのやり取りや応募者の管理を効率化できる機能を利用できる点があげられます。主な機能例としては、以下のものがあります。

 

  • 応募者管理(日程調整・選考管理など)
  • 人材紹介会社とのチャット機能
  • 新着通知(メール・プッシュ通知など)

 

UIや使い勝手は、サービスにより異なります。各サービスの管理機能を比較して、採用業務の効率化に役立つ求人データベースを選定しましょう。

課題・ニーズ別に見た求人データベースの向き・不向きの傾向

課題・ニーズ別に見た求人データベースの向き・不向きの傾向

 

求人データベースの選定は、自社のニーズや課題を踏まえて進めることが肝要です。次の表を参考に、自社の要望に合うサービスを選定してください。

人材紹介会社の場合

課題・ニーズ

向き・不向きの傾向

紹介の精度を高めたい

・企業が用意する求人票にはない詳細な要件やポイントを提供してくれるサービスがある

自社で持っている求人と合わせて管理したい

・自社や外部のシステムとの情報連携ができるサービスであれば、効率化が図れる

進捗管理を効率化したい

・面談調整や選考、内定などの進捗やタスクの管理ができる機能を備えたサービスが適している

求人企業の場合

課題・ニーズ

向き・不向きの傾向

採用業務の手間をなるべく削減したい 

・応募者管理、選考管理機能が充実しているサービスであれば効率化を図りやすい

候補者の精度を高めたい

・求職者情報の精査に力を入れているサービスが適している。採用条件とズレがないか厳しくチェックしているサービスもある

・選考情報のデータ化など、人材紹介会社が候補者を選びやすい仕組みがあるサービスが向いている

気に入った人材紹介会社のみ利用したい / 非公開求人を依頼したい

・求人票の公開範囲を設定できるサービスが適している

利用時に注意すべき点

(求人データベース)利用時に注意すべき点

 

求人データベースを利用する際は、次の点に注意してください。

人材紹介会社の場合

自社がどのような求職者を集めるのが得意なのか、これによってフィット感が高いサービスは変わってきます。また、人材紹介業では多数の個人情報を取り扱うため、データ管理におけるセキュリティ面も十分にチェックしておくことが大切です。

求人企業の場合

■人材紹介会社との連絡方法が限られる

求人データベースの多くは、人材紹介会社と採用企業との連絡方法をサービス内のチャットに限定しています。そのため、人材紹介会社と直接取引する場合と比べて、意思疎通が図りにくいと感じるかもしれません。

とはいえ、チャットでも密な連絡は取れますし、記録が残る、レスポンスが早いといった独自の利点もあります。採用担当者がチャットに慣れているなら、大きな問題は生じないと考えてよいでしょう。チャットのみでの連絡にどうしても不安があるなら、人材紹介会社との直接契約が可能な求人データベースを導入するのも1つの手です。

 

■ほかの採用チャネルとの併用も検討する

多くの求人データベースは完全成果報酬型を採用しているため、求人は無料で行えますが、採用が決まった場合の出費はやや高額です。大量採用に利用すると、予算以上に採用コストが膨らむ可能性があります。

たとえば、専門職やキャリア人材の募集には求人データベースを使い、スキルを重視しない大量採用は転職サイトで行うといった採用チャネルの使い分けにより、コストを抑えた人材確保が可能となります。とくに、採用コストに余裕のない中小企業では、事前に計画しておくようにしましょう。

求人データベースの選定を進めよう

求人データベースの選定では、提携している人材紹介会社の数や特徴、管理機能の充実度、コストを入念に比較することが肝要です。サービス内容やコストに不明点がある場合は、資料請求も積極的に活用しましょう。以上の点を踏まえて、具体的なサービス選定を進めてください。

求人データベース・人材紹介プラットフォーム 1選「特徴」と「活用事例」

1. Crowd Agent

(参照元:https://recruiting.crowd-agent.com/)

サービス名

Crowd Agent

キャッチフレーズ

全国の人材紹介会社を採用の味方に。

サービス概要

「初期費用0円・完全成果報酬型」、「スカウト不要」で全国の人材紹介会社から候補者を紹介させていただくサービスとなります。

「求人媒体は採用単価が安いものの母集団形成ができない」、「人材紹介会社は母集団形成できるものの成果報酬が高い」といった求人媒体と人材紹介会社の問題点を解決した人材紹介会社向け求人媒体となります。

また、候補者情報管理からメールやExcelをなくし、採用工数を削減可能にしたサービスです。

運営企業

株式会社grooves

サービス詳細

Crowd Agentの詳細を見る

サービス資料

 

導入した企業の声

株式会社サイトビジット:

導入目的は、少人数で採用活動を行っている人事にとって新規取引先を増やすのは難しいため。Crowd Agentを活用することで、ボタンひとつで650社以上の人材紹介会社へ一気に情報を共有することができ、社風にフィットしそうな人材のご紹介に繋がっています。