求人データベース(人材紹介プラットフォーム)とは、人材紹介会社が求職者に紹介するための求人データを得られるサービスです。中途採用を行う企業にとっては、求人データベースに登録することで、多くの人材紹介会社から候補者を推薦してもらえるというメリットがあります。ここでは、求人データベースの機能や導入メリットを解説します。

 

求人データベースの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

求人データベース1選|比較・選定ポイントとおすすめ「人材 紹介 プラットフォーム」の特徴や活用事例

求人データベースとは

求人データベースとは

 

求人データベースとは、求人情報の提供を通じて、人材紹介会社と求人企業をつなぐサービスです。

 

人材紹介会社にとっては、求人企業の開拓営業をしなくても多くの求人データを獲得できるというメリットがあります。また、求人案件や求職者の一元管理、マッチングを促進する機能、選考の進捗管理などの機能により、人材紹介会社の業務を効率化してくれます。

 

他方、求人企業にとっては、求人データベースに登録するだけで、複数の人材紹介会社から候補者の推薦を受けられる仕組みです。求人データベースが提携している人材紹介会社(転職エージェント)は全国にあり、1000社以上が参画しているサービスがほとんどです。自社の求人情報が多数の人材紹介会社の目に触れることで、求める人材と出会えるチャンスが増えます。

求人データベースで実現できること

求人データベースで実現できること

 

ここでは、人材紹介会社と求人企業とに分けて、求人データベースを利用することで何が実現できるのかを紹介します。

人材紹介会社が実現できること

■求人開拓にかかる営業リソースを効率化

人材紹介会社では、求職者に紹介するための求人票を数多く集める必要があります。通常は、求人企業に営業して求人票をもらうという流れが一般的です。求人データベースを活用すれば、自社で求人開拓をしなくても多くの企業の求人案件を得ることができます。

 

■情報管理を効率化

人材紹介会社は、求人案件と求職者の情報を管理する必要があります。しかし、膨大な情報を管理するのは容易なことではなく、さらに日々新しくなる情報を更新するための手間も大きいものです。求人データベースを活用することで、データの一元管理が可能になります。

  • データの一元管理
  • 自社や外部とのデータ連携による自動化
  • ステータス管理によるマッチングの向上
  • 進捗管理

求人企業が実現できること

■人材紹介会社開拓の手間を解消

複数の人材紹介会社と契約して採用を成功させたいものの、1社ごとの契約に手間がかかるという課題を挙げる企業は少なくありません。また、現在契約している人材会社だけでは、採用ができていないというケースもあるでしょう。

求人データベースに登録することで、新たな開拓や契約の手間をかけずに、複数の人材紹介会社から候補者の推薦を受けることができるようになります。
 

  • 求人情報を多数の人材紹介会社に公開できる
  • 複数の人材紹介会社から候補者を紹介される
  • 各人材紹介会社の強みを活かした人材を推薦してもらえる
  • 大量採用やニッチな職種の求人にも対応

 

■採用業務を効率化

求人データベースでは、採用業務の効率化に役立つ機能が提供されています。管理画面を活用して、採用に至るまでの工数を削減できます。主な機能例を以下に挙げます。

 

  • 人材選考や日程調整などを一括管理
  • 採用業務の工程の大半がオンラインで完結する
  • チャット機能で人材紹介会社とやりとりできる

求人データベースの導入で得られる効果

求人データベースの導入で得られる効果

 

求人データベースの活用によって得られるメリットを見ていきましょう。

人材紹介会社のメリット

■マッチング力の向上

求人データベースを活用することで、マッチング力の向上が期待できます。その理由は大きく2つあります。

 

ひとつは多くの求人情報を得られるため、マッチング数の増加が可能になること。営業活動では獲得するのが難しい人気企業や、地方の企業も紹介できるようになります。もうひとつは、求人企業と求職者の一元管理や進捗の可視化ができるようになるため、情報の抜け漏れがなくなり、より多くのマッチングにつなげられる可能性が高まります。

 

■コア業務への集中

求人データベースの提供会社では、人材紹介会社の手間を大幅に削減できる機能を備えたサービスもあります。たとえば、選考管理や入社管理などの機能があると、事務作業の工数を大きく削減できます。空いたリソースをコア業務に集中させることができます。

求人企業のメリット

■採用担当者の負担を軽減

通常、人材紹介会社を利用するには1社ごとに契約する必要があります。また、求人票の作成から応募者の選考においても1社ごとに管理しなければならないため、複数社と契約すると、採用担当者の負担が膨れ上がってしまうという課題がありました。

 

求人データベースを活用すれば、複数の人材紹介会社との連絡や選考・合否連絡もシステム上で一括管理できるため、業務の効率化が図れます。採用担当者は候補者の選定や面接に集中できるようになります。

 

■質の高い母集団形成

求人データベースと提携している人材紹介会社は全国にあり、それぞれに異なった強みを持っています。たとえば、営業職が強い、管理職経験者が豊富、地方採用など、さまざまな採用ニーズに対応する人材紹介会社があります。

 

求人企業が求人データベースを活用することで、さまざまな領域に強みを持つ人材紹介会社から候補者を推薦してもらえるため、質の高い母集団形成が可能になります。また、求人データベースに選考情報が蓄積されるため、継続するほどに人材推薦の精度が高まる点もメリットです。

 

■採用コストを削減

求人データベースは完全成功報酬型を採用しているサービスが多いため、採用に至らなかった場合には費用が発生しないケースがほとんどです。

 

採用チャネルにより、採用コストは大きく変わります。たとえば、掲載課金型の転職サイトを利用する場合、採用の成否にかかわらずコストがかかります。これと比較すると、成功報酬型の求人データベースはコスト効率を一定化しやすいというメリットがあります。

 

求人データベースの成功報酬額は、採用者の理論年収の30~40%程度が相場です。ただし、サービスや求人内容により報酬額は変動します。

求人データベースの機能一覧

求人データベースの機能一覧

 

求人データベースの主要機能を表にまとめました。ただし、提供されている機能は各社で異なるため、事前にしっかり確認してください。

機能

特徴

求人データベース

・求人リストの中から条件検索

・求人のPDF出力

・求人数・業界・年収・勤務地などの内容の特徴は各社で異なる

求人掲載機能(求人企業)

・システム上で求人票を作成

・求人データベースが提携する多数の人材紹介会社に求人票を公開

・多様な職種の求人が可能

・大量採用に対応

人材推薦・連絡機能

・チャット機能で人材紹介会社と連絡

・推薦者の近況(他社への応募状況や内定など)を人材紹介会社と共有

選考管理機能

・選考の進捗をシステム上で管理

・複数の選考を一元管理

・面接日程もシステム上で調整可能

求人データベース・人材紹介プラットフォームを有効活用しよう

求人データベースの活用により、人材紹介会社では開拓営業の非効率性を改善することが可能です。また、求人企業にとては中途採用の人材募集を効率化できます。各サービスの強みや特色を比較して、自社に適する求人データベースを選ぶことが肝要です。

 

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