新卒・中途採用の選考に用いられる適性検査(WEB適性検査)。人材の能力・特性を測定するツールとして、日本においては1960年代より活用されています。現在も適性検査の有効性は高く、多くの企業が採用業務に取り入れています。ここでは、適性検査の機能・サービス内容や導入のメリットを紹介します。
適性検査の導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。
適性検査32選|比較・選定ポイントとおすすめ「WEB適性検査」の特徴
適性検査とは
適性検査とは、その企業の業務や組織への適性を測る検査です。採用テストや人事テストとも呼ばれ、主に採用試験における選考ツールのひとつとして用いられています。
適性検査で計測できる要素は、大きく以下の3つです。
- 基礎学力・知能
- 性格・志向
- 一般適性・職務適性
近年では、ストレス耐性を測る検査のニーズも高まっており、より多角的・客観的な人材評価を行うためのデータ取得を目的に実施されています。
テスト方式には、試験会場で行う筆記の紙受検と、パソコンなどを利用して受検してもらうWeb受検の2種類があります。従来は紙受検が一般的でしたが、近年では場所の制約を受けないWeb受検を選択する企業も増えています。ただし、それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社の状況に照らし合わせて検討することが重要です。
適性検査で実現できること
適性検査の導入により実現できることは、以下の2つが挙げられます。
選考時や配属時の判断基準を統一できる
適性検査によって応募者の能力・特性を定量化することで、自社で活躍できる可能性を客観的かつ相対的に判断できるようになります。また、職種や職務への適性も測れるため、配属のミスマッチ防止にも役立ちます。提供されている主なサービス内容は、以下の通りです。
- 基礎学力・知能・一般常識に関する検査
- 性格・志向に関する検査
- 組織適応力・職務適性に関する検査
- ストレス耐性の検査
- 検査結果・分析結果をレポート
- 自社の基準に合わせた質問項目のカスタマイズも可能
外国人応募者に対応
一部の適性検査は多言語に対応しています。英語や中国語、ベトナム語などで検査を行うことが可能です。
- 多言語での受検に対応
- 異文化への適応力を検査
適性検査の導入で得られる効果
採用コストの損失を軽減
新入社員の早期離職は多くの企業が抱える問題です。採用や育成にコストをかけたにも関わらず、短期間で離職されてしまった場合の損失は少なくありません。適性検査だけで早期離職を完全に防げるわけではありませんが、リスク低減に貢献してくれます。
面接に役立つ情報を収集
採用面接における応募者への質問は、志望動機や自己PRなどの定番のパターンがあります。しかし、応募者の多くは事前に面接対策をとっているため、画一的な質問だけでは応募者の本質を探るのは難しいでしょう。事前に適性検査を実施することで、面接で重点的に確認すべき点が見えてきます。必然的に質問事項も変わるため、応募者ごとに内容の異なる面接を行うことが可能になります。
試験結果の不公平感を緩和
採用選考における透明感の確保は、企業イメージに影響を与える重要な要素です。適性検査はすべての応募者に同じ質問をして、客観的・科学的な測定結果を得ることができます。学歴や面接官の好みなどによらない公平な評価が可能になるため、応募者が感じる不透明感や不公平感の緩和につながることが期待できます。
適性検査の機能一覧
適性検査の基本的な機能(サービス内容)を表にまとめました。ただし、提供されている内容は各社異なるため、事前に確認してください。
機能 |
特徴 |
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適性検査機能 |
●検査方法 ・Web受検(応募者各自のPC・スマホ・タブレットで受検) ・紙受検(筆記・マークシート) ・テストセンター受検(サービス提供元が用意する会場で受検) |
●検査項目 ・一般能力テスト(言語・計算・図形認知・思考力など) ・一般常識テスト ・英語テスト(文法、会話文など) ・職業適性テスト ・ストレス耐性テスト ・組織適応性テスト ・性格特長測定 ほか ※サービスにより検査項目は異なる |
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レポート機能 |
・適性検査の結果をレポート(メールまたは管理画面上でレポート) ・フィードバックレポート(受検者向けのレポートを作成) |
検索・出力機能 |
・検査結果検索 ・検査結果をPDFでダウンロード ・検査結果データ一覧をCSV出力 |
メール機能 |
・検査案内のメールを応募者へ送信(Web受検タイプ) |
適性検査を導入する価値は大
適性検査の導入により、採用試験における客観的な判断基準を統一できます。検査結果から応募者の能力やパーソナリティを分析して、面接だけでは不安な要素の判断材料とすることが可能です。今や採用業務の効率や合理性を高めるうえで、適性検査はスタンダードな手法です。ただし、サービス選定は慎重に行ってください。検査内容や検査方法をチェックして、活用しやすい適性検査を選ぶことが肝要です。
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