Webサイトの課題解決や効果的な広告施策の提案など、Web運用による収益向上を支援する「Webコンサルティング」。提供内容は多岐にわたり、自社のノウハウやリソースでは対応できなかった悩みを解決してくれます。ここでは、Webコンサルティングのサービス内容と活用のメリット、利用する際の流れを説明します。
WEBコンサルティングの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。
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Webコンサルティングとは
Webコンサルティングとは、Web運用に関する現状分析・課題抽出・施策案の策定・実行・効果検証・改善のPDCAを支援するサービスです。対面によるサポートのほか、ビジネスチャットやメール・電話を活用し、リモートでサービスを提供しているところもあります。
コンサルティングする対象はWeb全般で、主に以下のものに対応しています。
- HP・ECサイト・オウンドメディアの構築やリニューアル
- コンテンツマーケティング(SEO、コンテンツ運用支援など)
- メールマーケティング
- Web広告の運用
- SNS運用
- 動画運用
これらの施策には、専門的な知識と課題解決力が求められます。自社での対応が難しいケースが多く、Webコンサルティングの活用に踏み切る企業は増加傾向にあります。
Webコンサルティングのサービス内容
Webコンサルティングのサービス内容は、大きく以下のフェーズに分けることができます。
- 分析フェーズ
- 設計・企画フェーズ
- 実行フェーズ
- 運用フェーズ
ただし、Webコンサルティング会社によって、サービス内容や提供方法、得意領域は異なります。ここでは、各フェーズでどのようなサービスが提供されているか見ていきます。
分析フェーズ
WebサイトやWeb広告などの現状を分析し、課題を抽出します。事業計画からの見直しが必要な大規模な案件では、市場調査・競合調査を含めて分析し、計画書の作成支援を行っているところもあります。主な分析方法は以下のとおりです。
- 市場調査・競合調査
- ポジショニング調査
- 検索ニーズ調査
- アクセス解析
- ヒートマップ分析
- ABテスト
- ヒューリスティック分析(経験則からUI・UXなどを分析)
設計・企画フェーズ
Webサイトや広告展開における課題は、「コンバージョン率の向上」「求めるユーザー層の流入強化」「ブランド力アップ」など企業によってさまざまです。Webコンサルティングでは、分析により抽出した課題をもとにボトルネックを解消する施策案を提案します。
また、事業戦略の策定からサイト構築までサポートしているWebコンサルティング会社もあります。主なサービス内容は以下のとおりです。
- UIやUXを意識したサイト設計
- 成果につながる導線の設計
- コンテンツの企画立案
- ランディングページの企画立案
- SEO対策
- Web広告・動画・SNS・メールマーケティングの提案
実行フェーズ
策定した施策を実行するフェーズです。スムーズに実行に移せるようアドバイスをするほか、制作会社の紹介や制作代行・運用代行を請け負っているところもあります。主な提供内容は以下のものです。
- サイトやコンテンツ制作に関するアドバイス
- Webサイトの構築
- 制作代行(コンテンツ、ランディングページ、ホワイトペーパー、Web広告など)
- 広告運用代行
- SNS運用代行
- 制作会社の紹介
- セミナーの実施(Webマーケティングに関するノウハウなど)
運用フェーズ
運用フェーズで提供されているサービス内容は、大きく2つに分けることができます。ひとつは、効果検証により改善につなげるための支援。もうひとつは、安定運用を実現するためのサポートです。主な内容には以下のものがあります。
<効果検証>
- KPI達成状況のレポート提出
- 課題点のフィードバック
- 改善施策の提案
<安定運用>
- サーバーの構築・保守などシステム関連のサポート
- セキュリティ面でのアドバイス・実施支援
Webコンサルティングを活用するメリット
Webコンサルティング会社を利用するメリットは、大きく以下の3つです。
自社にないノウハウを得られる
Webの効果的な運用に必要なスキル・ノウハウは広範囲に及ぶため、自社で対応できないケースは少なくありません。Webコンサルティングでは、専門的な知識と経験則から、「インパクトが大きい」「費用対効果が高い」などの観点で最適な提案を行っています。成果につながるノウハウを得られる点は、大きなメリットです。
成果を出すまでの時間短縮が期待できる
WebサイトやWeb広告の効果を上げるには、分析・実行・検証・改善のPDCAを回し続ける必要があります。Webコンサルティングを利用することで、効率的かつ短期間でのPDCAサイクルを実現できます。成果につながる施策をいち早く実践できるため、最短で効果アップを狙いたい企業にとって大きな戦力となります。
自社のリソース不足を補える
やるべきことはわかっていても、マンパワー不足により「更新作業が追いつかない」「振り返りができない」といった状況に陥っているケースは少なくないでしょう。Webコンサルティングでは効率的な運用方法をアドバイスしてくれるほか、現状が一目でわかるようレポートを作成してくれます。また、制作代行・運用代行を利用すれば、リソース不足問題の解消に役立ちます。
Webコンサルティングを利用する際の流れ
Webコンサルティングを依頼する場合の一般的な流れは、以下のようになっています。
相談
自社が抱える課題や依頼したい内容を相談します。Webコンサルティング会社からは、「どのような支援ができるのか」「どの程度の成果を見込めるのか」といった具体的な提案があります。この段階で、自社の目標や実施内容をしっかりすり合わせておきましょう。
見積書の確認
依頼する内容を決めたら、見積書を提出してもらいます。不明瞭な点を残さないよう、料金に含まれているサービス内容や範囲、期間などを確認します。
サービス実施
依頼内容に沿って、Webコンサルティングを受けます。この際に、自社のサイト運営をコンサルタントに丸投げするのではなく、一緒に課題解決に向けて取り組む姿勢を持つことが重要です。協力体制ができているかどうかは、施策の成否に影響を与えます。また、コンサルタントと協業することで、ノウハウを学ぶこともできます。
効果検証
実施した施策の効果検証を行います。ほとんどのWebコンサルティング会社では、定例ミーティングや月次レポートの提出により情報を共有してくれます。新たな課題への取り組みが必要になるなど契約内容を変更したい場合は、あらためて見積もりをとって検討しましょう。
Webコンサルティングはビジネスの成功を支援してくれるパートナー
業界や規模を問わず、Webを活用したマーケティングが事業戦略の要となっている企業は少なくありません。自社のノウハウ・リソース不足を補完し、収益性の向上に貢献してくれるWebコンサルティングは強力なパートナーといえます。
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