Web広告の効果測定・管理にかかる手間を削減してくれる広告効果測定ツール。広告は集客の起点となるため、パフォーマンスを正しく評価して改善につなげることが重要です。記事では、広告効果測定ツールの機能や導入によって実現できること、期待できる効果について解説します。

広告効果測定ツールの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

広告効果測定ツール・広告運用自動化ツール 7選|選定ポイントと導入実績豊富な広告管理ツールの特徴や活用事例

広告効果測定ツールとは

広告効果測定ツールとは

 

広告効果測定ツールとは、Web広告の効果を測定し、広告運用の最適化につなげるためのツールです。

 

Web広告の種類は、リスティング広告やバナー広告(ディスプレイ広告)、アフィリエイト広告、SNS広告など多岐にわたります。広告を効率的かつ効果的に運用するためには、広告ごとの成果や費用対効果を適切に評価することが大切です。

 

広告は自社サイトへの集客を左右する重要施策ですが、出稿量が増えてくると効果を正しく分析するのが難しくなってきます。その点、広告効果測定ツールを用いれば、広告ごとの成果を効率的に一元管理できるようになります。

広告効果測定ツールで実現できること

広告効果測定ツールで実現できること



広告効果測定ツールはWebマーケティング効率の向上に役立ち、主に以下の3点を実現できます。 

 広告別の効果を測定できる

成果が出るWebサイトにするには、CV(コンバージョン)に至る確率が高い経路を突き止め、施策の精度を高めていくことが重要です。そのため、複数の広告を出稿している場合は、「どの広告がCVに貢献しているか」を個別に測定・分析する必要があります。

 

広告効果測定ツールを導入すれば、施策別にインプレッション(表示)数やクリック数、CV数などを把握できます。ツールによっては、直接CVには至らなかった広告の「間接的な貢献度」(アトリビューション)を測定することも可能です。

ユーザー行動を分析できる

広告接触から資料請求・商品購入に至るまでの行動パターンは多岐にわたるため、広告の効果はユーザー属性・行動パターン別にも把握する必要があります。広告効果測定ツールを用いれば、ユーザー一人ひとりの広告接触後の行動パターンを可視化でき、CVに至るカスタマージャーニーの傾向をとらえやすくなります。

複数の広告効果を一元管理できる

複数の広告を展開している場合、それぞれの効果を測定・分析することに多くのパワーがかかっているケースが少なくありません。広告効果測定ツールを活用すれば、一括で管理できるようになります。

広告効果測定ツールの導入で得られる効果

広告効果測定ツールの導入で得られる効果

広告管理・運用の効率化

さまざまな媒体に種類の異なる広告を出稿すると、効果測定や管理が煩雑になりがちです。広告ごとの効果を確認するには、個別の管理画面にログインしてデータを抽出しなければなりません。その点、広告効果測定に特化したツールを利用すれば、媒体別の効果測定データを集約し、一元管理ができるようになるため効率的です。

広告コスト管理の省力化

Web広告にはコストがかかるため、広告ごとの費用対効果を明確にする必要があります。広告の効果測定はアクセス解析ツールでも可能ですが、CV数や獲得単価を含めた費用対効果を算出しようとすると、多くの手間がかかったり正確性を担保できなかったりします。

 

広告効果測定ツールを用いれば、1CVあたりの広告費(CPA:Cost per Acquisition)を算出できるようになり、コスト管理の省力化につながります。施策別の費用対効果を明らかにすることは、広告投資の最適化に役立ちます。

PDCAサイクルのスピードアップ

広告の効果測定が不十分だと、「強化すべき広告はどれか」「どの媒体に出稿するべきか」といった意思決定がしにくいため、施策の方向性がぶれてしまいます。広告効果測定ツールによって効果を正確に把握できれば、広告運用のPDCAサイクルがスムーズに回るようになります。広告効果にまつわるさまざまなデータを収集・分析することで、施策の精度アップやWebマーケティング効率の向上も期待できます。

広告効果測定ツールの機能一覧

 

広告効果測定ツールの主な機能を以下にまとめました。

 

機能

内容

広告別の効果測定

リスティング広告やバナー広告、アフィリエイト広告などの各種広告別にCV状況を分析する

SEO効果測定

自然流入によるCVを測定する。広告と自然流入との違いや、キーワードごとの検索順位を把握することも可能

メルマガ・ソーシャルメディア効果測定

メルマガやSNS経由のCVを測定する

時間帯・エリア別分析

広告をクリックした時間帯やエリア別に測定データを分類・比較する

ユーザー行動分析

ユーザーがCVに至るまでの広告接触状況や行動フローを分析する。主に基本属性(性別、年齢、使用デバイスなど)や広告接触状況(接触日時、媒体、ランディングページなど)を把握できる

アトリビューション分析

間接CV(広告経由で流入後、いったん離脱して別経路でCV)の広告貢献度を分析する。CVの最初のきっかけがつかめる。媒体別・クリエイティブ別などさまざまな軸で測定できるツールもある

コンテンツマーケティング分析

コンテンツの接触状況をさかのぼり、どの記事やブログがCVに貢献しているかを測定する

重複CV排除

複数の広告を運用していると起こりやすいCV数の重複カウントを防ぐことができる

スマホ・モバイル端末の効果測定

モバイル端末での広告流入・CVを測定する。パソコン経由と区別して成果を把握・比較することが可能

データエクスポート

測定データをカスタマイズし、CSV形式などで出力する

レポート作成

広告別の流入・CV状況を定期的にレポーティングする

外部データ連携

測定データをアクセス解析ツールやCRM、DMPなど外部システムとデータ連携できる

 

どのような機能が搭載されているかはツールによって異なります。選択の際は、利用したい機能が搭載されているか確認しましょう。

広告運用を最適化しよう

広告効果測定ツールを導入すれば、Web広告の成果を客観的に評価でき、費用対効果を明らかにすることも可能になります。広告の一元管理はマーケティング業務の効率アップにつながり、スピーディーにPDCAを回せるようになります。自社サイトに合った広告効果測定ツールを選択し、広告運用を最適化しましょう。

 

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