店舗アプリ作成サービス(お店アプリ)は、お店のスマートフォンアプリの作成を支援するサービスです。ショップや飲食店のアプリを利用することが一般化しつつある昨今、アプリ作成サービスの提供数も増えています。本記事では、店舗アプリ作成サービスを比較選定する際のポイントや導入時の注意点を解説します。

また、導入実績の多い代表的な店舗アプリ作成サービスをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

店舗アプリ作成サービスの比較方法・選び方

店舗アプリ作成サービスを比較選定する際のポイント

店舗アプリ作成サービスを比較選定する際のポイント

 

店舗アプリ作成サービスを検討する際、特にチェックしておきたいのは以下の4つのポイントです。

 

  • デザイン
  • 機能
  • 費用
  • サポート体制

 

各項目について詳しく見ていきます。

 

■デザイン

一般的な店舗アプリ作成サービスには様々なデザインパターンが用意されており、業態やコンセプトに合ったカラー・レイアウトを選択できます。デザインパターンのバリエーションはサービスによって異なるため、ホームページや導入事例で確認しましょう。サービスによっては、オリジナルデザインの制作・カスタマイズに対応しているところもあります。

 

■機能

店舗アプリ作成サービスの機能は多岐にわたりますが、主に下記3つの機能が備わっていることが多いです。

 

ポイント機能

アプリ上でポイントの付与や残高管理などができる

クーポン配信機能

アプリ上でデジタルクーポンを配布できる。利用可能な期限・回数の設定や、特定の顧客に限定して配布することも可能

プッシュ通知機能

新商品やクーポン、セールなどの情報をスマホ画面にポップアップで通知することができる

 

その他の代表的な機能例には以下のものが挙げられます。

 

  • 予約機能
  • 店舗情報・メニュー紹介機能
  • お知らせ・ニュース配信機能
  • 外部ツールとの連携機能
  • 分析機能

 

サービスによっては、アプリ内決済機能やアンケート機能、メール配信機能などが備わっているものもあります。業態やアプリ運用の目的に応じて、必要な機能が備わっているサービスを選定しましょう。

 

■費用

店舗アプリ作成サービスの導入・利用に要する費用もしっかりと確認しておきましょう。料金体系は各社異なりますが、一般的なサービスでは初期費用と月額費用がかかります。初期費用は3万円~10万円、月額費用は5千円~2万円前後が相場です。また、複数のプランを提供している場合、プランによって利用できる機能の範囲が変わってきます。

 

サービスの仕様と予算のバランスなどを検討し、コストに見合う効果が得られそうなサービスを選定しましょう。

 

■サポート体制

サービス提供会社のサポート体制も重要なチェックポイントです。店舗アプリの作成・運用において、わからないことやトラブルなどが発生した場合に、どのように対応してもらえるか確認しましょう。

 

<主なチェック項目>

  • サポートの範囲(初期設定・作成支援、アプリストアへの申請支援、運用支援など)
  • サポート方法(電話、メール、チャットなど)
  • 受付時間
  • 費用の有無

 

専任のサポート担当がつく、定期的に説明会やセミナーを開催しているなど、支援体制が整っているところであれば、スムーズなアプリ作成・運用が期待できます。

課題別に見た店舗アプリ作成サービスの向き・不向きの傾向

どのような店舗アプリ作成サービスを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に、課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。

 

課題・ニーズ

向き・不向きの傾向

雑貨店や飲食店など異業態の店舗を複数運営しており、それぞれに合ったアプリを作成したい

幅広い業態の店舗アプリに対応しているサービスを選定する。制作実績が豊富であれば、業態ごとの効果的なノウハウを蓄積している可能性がある

ブランディング強化のため、アプリのデザインにこだわりたい

オリジナルデザインのアプリを作成できるカスタマイズ性の高いサービスを選択する

多様な顧客層に対してきめ細かな施策を打ち出せていない

セグメント配信が可能なサービスであれば、顧客の属性・行動に応じてクーポンや情報を出し分けることができる

顧客データを収集・活用してマーケティングを強化したい

アプリユーザーの属性・行動データをダッシュボードで自動表示する機能や、アンケート機能が備わっているサービスが向いている

店舗アプリに興味はあるが、機能や操作性を試してから判断したい

デモ版や低価格のエントリープランが用意されているサービスが適している

(無料トライアルを提供する店舗アプリ作成サービスはほとんどない)

店舗アプリの導入時に注意すべき点

店舗アプリの導入時に注意すべき点

 

店舗アプリを導入する際は、以下の2点に留意しましょう。

 

■アプリをダウンロードしてもらう工夫が必要

店舗アプリをダウンロードして会員登録することは、顧客に少なからず手間をかけます。わざわざダウンロードするだけの価値を感じなければ、顧客はアプリを必要としないでしょう。そのため、店舗でアプリの利用を勧める際は、アプリの利便性やダウンロード特典など顧客が得られるメリットを提示することが重要です。

 

■スタッフ研修や運用マニュアルが必要

店舗アプリを円滑に運用するには、店舗のスタッフの協力が欠かせません。スタッフがアプリの機能や使い方を正しく理解して顧客にわかりやすく説明できるよう、説明会や研修の機会を設けましょう。また、アプリに不具合が生じた場合の対処方法などをまとめた運用マニュアルを作成することも重要です。

最適な店舗アプリ作成サービスを導入しよう

店舗アプリは業態やお店のコンセプトに合った仕様にすることが重要なので、デザインパターンや機能が自社にマッチした店舗アプリ作成サービスを選びましょう。さらに、費用やサポート体制を比較して選定すれば、最適なサービスを絞り込むことができます。

店舗アプリ作成サービス 4選

1.SamuraiOrder

SamuraiOrder

(参照元:https://www.samurai-net.co.jp/samurai_order/)

サービス名

SamuraiOrder

キャッチフレーズ

貴社専用モバイルオーダーアプリを作成

サービス概要

Samurai Orderは、事前予約やQRコード決済などを搭載したモバイルオーダーシステムです。
自社のロゴを用意するだけで手軽に導入。飲食物や物販だけでなく時間や場所、スタッフを予約するサービスでも対応可能です。
スマートフォンでワンタッチで決済、クレジットカードだけでなく、ポイントなども利用可能。
また、本製品をベースにカスタマイズしお客様にあったアプリ開発の実績も多数あります。
Web、システム開発にも精通しており、Webサイトとの連携によるオムニチャネル化や、会員システムとの連携、自社ポイントシステムの構築等も得意分野です。

向いてる形態

BtoC

導入社数

約 30 社

(2021年04月22日時点)

導入企業の傾向

大手レストランチェーンを始め、ガソリンスタンドシステム運営会社など大手各社にご利用頂いております。

価格

・ベーシックプラン  100,000円 / 初期導入費用
・For API プラン  価格はお問合せください
・For オリジナル  価格はお問合せください

運営企業

株式会社Samurai

サービス詳細

SamuraiOrderの詳細を見る

サービス資料

 

2.アプリメンバーズ

アプリメンバーズ

(参照元:https://appmembers.com/)

サービス名

アプリメンバーズ

キャッチフレーズ

お客様とお店をつなげるオリジナルアプリ作成サービス

サービス概要

アプリメンバーズは開発費用0円でお客様とお店をつなげるオリジナルアプリが作成できます。
ポイント、クーポン、プッシュ通知等
集客や販促に役立つ様々な機能を搭載しております。

アプリの機能やデザインは管理画面からリアルタイムに変更することができます。

また、ポイント/クーポン/アンケートの集計やアプリに蓄積された会員データの集計を行うことができ、
細かく分析を行うことも可能です。

アプリメンバーズは随時バージョンアップを行っており
使える機能が増えております。

お店に合わせた提案と、万全の電話サポートをさせていただきますので
お問い合わせお待ちしております。

向いてる形態

BtoB/BtoC

導入社数

約 500 社

(2022年09月30日時点)

価格

・アプリ作成初期費用  30,000円 / 初回のみ
・月額利用料  19,800円 / 月

運営企業

アイユー株式会社

サービス詳細

アプリメンバーズの詳細を見る

サービス資料

 

3.Kit-Curu(キットクル)

Kit-Curu(キットクル)

(参照元:https://iridge.jp/service/kit-curu/)

サービス名

Kit-Curu(キットクル)

キャッチフレーズ

LINEミニアプリでお客様が見える、集客が増える。

サービス概要

「Kit-Curu」は、自社でポイントシステムを導入することなく単体でCRM(顧客関係管理)や来店分析、集客施策を行えるLINEミニアプリの販促ツールで、月額5万円から利用可能です。店舗集客のきっかけとなるクーポンやスタンプカードに加え、会員登録機能や友達紹介機能などを搭載しています。
クーポンやスタンプの利用状況、登録した属性情報などのデータをもとにセグメントを作成し、特定顧客限定クーポンや期間限定クーポン、枚数限定先着クーポンなどの発行も可能です。

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・開発環境種別
・トライアル有無
・開発可能アプリ
・開発推奨環境
・基本的な機能
・セキュリティに特化した機能
・その他サポート

価格

・価格はお問合せください / 月額

運営企業

株式会社アイリッジ

サービス詳細

Kit-Curu(キットクル)の詳細を見る

サービス資料

 

4.GMOおみせアプリ

GMOおみせアプリ

(参照元:https://gmo-app.jp/)

サービス名

GMOおみせアプリ

キャッチフレーズ

「顧客の心をつかむ」機能が満載

サービス概要

【GMOおみせアプリの3つの価値】
GMOおみせアプリは、効率的に店舗集客をし、ファンの育成と業務効率化を後押しする販促ツールです。
●顧客の心をつかむ
プッシュ通知を活用したタイムリーな情報発信と、ユーザーの来店状況に応じたランクアップや優待の仕組みを作ります。
●販促コストの削減
これまでDMやチラシで行ってきた販促活動を、アプリが一手に担います。
●データを活用する
ユーザーの来店情報や購入履歴、スタンプ/ポイント発行数等のデータを集め、抽出したセグメントごとのクーポン発行やニュース配信が可能になります。
(参照元:GMOデジタルラボ株式会社ホームページ)

向いてる形態

BtoC

導入社数

約 7000 社

(2021年02月07日時点)

機能一覧

・来店促進
・つながり強化
・情報発信

価格

・Lightプラン  20,000円 / から月額
・Standardプラン  50,000円 / から月額
・Enterpriseプラン  価格はお問合せください

運営企業

GMOデジタルラボ株式会社

サービス詳細

GMOおみせアプリの詳細を見る