自社サイトの効果測定・改善に便利なアクセス解析ツール(アクセス解析サービス)。Webマーケティングに注力する企業の増加にともない、アクセス解析ツールの種類も増えています。自社サイトに最適なツールを選ぶには、比較選定ポイントや課題別の向き・不向きを知っておくことが大切です。導入時の注意点もチェックしておきましょう。
また、導入実績の多い代表的なアクセス解析ツールをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
アクセス解析ツールの比較方法・選び方
アクセス解析ツールを比較するときのポイント
CV(コンバージョン)につながるWebサイトに改善していくには、適切にPDCAを回せるアクセス解析ツールが欠かせません。どのようなツールが自社に適しているか、以下のポイントに沿って選定しましょう。
- データの取得方法
- 目的通りの分析ができるか
- 自社で使いこなせるか
- 費用対効果はどうか
各項目を詳しく見ていきます。
■データの取得方法
アクセス解析ツールは、データの取得方法の違いによってサーバーログ型・Webビーコン型・パケットキャプチャ型の3タイプに大別されます。各タイプの特徴は以下の通りです。メリット・デメリットを踏まえて検討しましょう。
サーバーログ型 |
Webサーバー内に蓄積されたアクセスログを集計・分析する。サーバーに記録された全データが解析対象となるため幅広い分析ができるが、リアルタイム分析はできない。 |
Webビーコン型 |
現在主流となっているタイプ。Webサイトの各ページにJavaScriptタグを埋め込み、データを解析サーバーに送信する。 比較的簡単に導入でき、流入・閲覧状況をリアルタイムに分析することが可能。ただし、ページ単位でタグ設定作業が発生するため、大規模なサイトの解析には手間がかかる。 |
パケットキャプチャ型 |
サーバーに専用機器を設置し、ネットワークから直接データを取得する。詳細なデータを取得し、リアルタイム分析も可能。ただし、専用機器を導入する必要があるため初期費用が高くなる。 |
■目的通りの分析ができるか
アクセス解析ツールを使いこなすには、必要な機能が過不足なく搭載されていることが重要です。「目的通りの分析ができるか」「分析結果をどう活かしたいか」を明確にしたうえで、どのような機能が利用できるかを確認しましょう。
アクセス解析ツールの機能には以下のものがあります。
- リアルタイム分析
- ユーザー属性分析
- セグメント分析
- 組織分析
- ソーシャル分析
- 広告効果測定
- 外部ツールとの連携
搭載されている機能はツールによって異なります。機能面の得意・不得意をチェックしておくと、自社に合うものを絞り込みやすくなります。
■自社で使いこなせるか
アクセス解析ツールは担当者のリテラシーに合うタイプを選ぶことが大切です。多彩な機能が搭載されているツールは緻密な分析ができますが、リテラシー不足だと使いこなせないことがあります。ツールによっては無料のお試し期間があるので、目的通りの分析をスムーズに行えるか確認しておくと良いでしょう。
■費用対効果はどうか
アクセス解析ツールを選定する際は、費用対効果も考慮する必要があります。Webサイトの規模を鑑みて、サイト改善による利益と導入コストを比較するとよいでしょう。初期費用の有無や料金体系をチェックし、予算や導入効果と照らし合わせて選んでください。
また、アクセス解析ツールには無料で利用できるものがあります。無料でも十分な機能を備えたツールもありますが、なかにはアクセス数やログの保存期間などに制限があるツールも見受けられるので注意して選びましょう。
アクセス解析ツールの向き・不向き
自社サイトの課題によっても、適したアクセス解析ツールは異なります。想定される課題・ニーズ別の選び方を以下にまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
サイト改善のスピードが遅い |
ユーザー行動のリアルタイム分析ができるツールが適している。分析に時間がかかるサーバーログ型は不向き |
大規模なサイトを改修したい |
サーバーに負荷を与えずに幅広いデータを解析できるパケットキャプチャ型が適している。Webビーコン型は手間がかかるため導入する場合は注意が必要 |
検索で上位表示されない |
基本的なアクセス解析に加え、検索エンジンに評価されやすい改善提案をするツールが便利。競合サイトの流入キーワード調査ができるツールもある |
流入前のユーザー行動を含めて分析したい |
外部の分析システムと連携できるツールが適している |
人的リソースが少ない/マーケティング業務の効率を高めたい |
自動的に分析レポートを作成する機能や、データの変動をメールで通知する機能を付帯したツールがおすすめ |
Webマーケティングのリテラシーが低い |
シンプルな仕様で直感的に使えるツールが向いている。ITの知識がなくても導入しやすいWebビーコン型がおすすめ。丁寧なカスタマーサポートが受けられるツールが望ましい |
ページ内の動きも知りたい |
ヒートマップ機能を付帯しているツールであれば、ページ内での動きを視覚的に把握することができる。アクセス解析と併用することで、ページ内の改善点を見つけやすくなる |
予算が少ない |
最低限必要な機能に特化したリーズナブルなツールが適している。または、無料ツールのなかから使いやすいものを選ぶ。導入コストが高いパケットキャプチャ型は不向き |
アクセス解析ツールの導入時に注意すべき点
アクセス解析ツールを導入する際は、以下の2点に注意しましょう。
■あらかじめ仮説を立てる
アクセス解析ツールを効果的に使いこなすには、あらかじめ仮説を立てておくことが大切です。ツールを用いるとさまざまな解析データが提供されるため、仮説がないとデータの解釈が定まらず、意思決定に時間がかかってしまいます。
ターゲット像やCVのボトルネックについての予測を立て、アクセス解析の精度を高めることが大切です。
■ツールによって分析項目の定義が異なる
分析項目の定義は、アクセス解析ツールによって異なる場合があります。例えば、一般的なツールのセッションの上限時間は30分ですが、リセットされる条件はツールによって異なります。また、新規ユーザーが同日に2回アクセスした場合の扱い(新規かリピートか)も同様です。
同じ項目でも、前提条件が違えば結果の数値も変わってきます。アクセス解析ツールを導入する際は、分析項目の定義・前提条件を確認しておきましょう。
最適なアクセス解析ツールを選ぼう
アクセス解析ツールは目的に沿った分析ができることが重要です。まずはデータ取得方法別の3タイプのどれが自社に適しているか確認したうえで、機能や使い勝手、費用対効果をチェックしながら絞り込みましょう。自社の課題やニーズに即したツールを選定すれば、サイト改善のPDCAをスムーズに回せるようになります。
アクセス解析ツール 12選「特徴」と「活用事例」
1.AIアナリスト
(参照元:https://wacul-ai.com/)
サービス名 |
AIアナリスト |
キャッチフレーズ |
AIがWebサイトを分析 |
サービス概要 |
AIアナリストは端的にいえば、経営者やマーケターの皆様向けの、AIによるデータ分析に基づいてサイト改善のPDCAをサポートするツールです。サイトの分析ツールということでいえば、さまざまなツールがありますが、『AIアナリスト』が競合ツールに比べて強みとなっている点は、AIによる分析結果に基づいて、自動で改善提案を導き出せるというところです。BtoC、BtoBを問わず、サイトのコンバージョンが明確なサイトにおいては、成果を最大化していただくことが可能であると考えています。加えて、当社のカスタマーサクセスチームが、必要なコンサルティングを提供しています。 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
2.SiTest (サイテスト)
(参照元:https://sitest.jp/)
サービス名 |
SiTest (サイテスト) |
キャッチフレーズ |
WEBサイトの収益を最大化 |
サービス概要 |
ウェブサイトの解析から改善までを一元化できる国内唯一のLPO(ランディングページ最適化)ツール |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ヒートマップ |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
3.どこどこJP
(参照元:https://www.docodoco.jp/)
サービス名 |
どこどこJP |
キャッチフレーズ |
企業アクセスを分析 |
サービス概要 |
どこどこJPは、IPアドレスと様々な情報を紐づけたIP Geolocation & IP Intelligence データベースを搭載したAPI。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・エリアターゲティング |
価格 |
・どこどこJP 100,000円 / 初期費用 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
4.Gyro-n EFO(ジャイロンイーエフオー)
(参照元:https://www.gyro-n.com/efo/)
[service_id:277]
5.KISSmetrics (キスメトリクス)
(参照元:https://www.kissmetrics.jp/)
サービス名 |
KISSmetrics (キスメトリクス) |
キャッチフレーズ |
顧客分析に特化した解析ツール |
サービス概要 |
KISSmetricsとは顧客分析に特化した解析ツールです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・SaaS |
価格 |
・KISSmetrics 130,000円 / 月額(税抜・月間イベントにより |
運営企業 |
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サービス詳細 |
6.eMark+
(参照元:https://www.valuesccg.com/service/dmd/emarkplus/)
サービス名 |
eMark+ |
キャッチフレーズ |
インターネット行動ログ分析サービス |
サービス概要 |
色々なサイトの集客施策を簡単にチェックできる。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・独自データ |
価格 |
・eMark+ 100,000円 / 月(初期費用) |
運営企業 |
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サービス詳細 |
7.Ptengine(ピーティーエンジン)
(参照元:https://www.ptengine.jp/)
サービス名 |
Ptengine(ピーティーエンジン) |
キャッチフレーズ |
成果を上げるためのユーザー体験分析ツールの決定版 |
サービス概要 |
成果を上げるためのユーザー体験分析ツールの決定版。数値レポート、ヒートマップやコンバージョン分析などオールインワンで利用可能。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ヒートマップ |
価格 |
・Free 0円 / 月額 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
8.User Insight(ユーザーインサイト)
(参照元:https://ui.userlocal.jp/)
サービス名 |
User Insight(ユーザーインサイト) |
キャッチフレーズ |
ヒートマップ機能を搭載した アクセス解析ツール |
サービス概要 |
User Insightは、通常のアクセス解析に加えて、 ヒートマップによるユーザー行動の可視化が得意な、 PC・スマホ・タブレットユーザーの分析に対応した アクセス解析・UI/UX改善ツールです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ヒートマップ解析 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
9.DeeBoard(ディーボード)
(参照元:https://deeboard.deeteller.jp/)
サービス名 |
DeeBoard(ディーボード) |
キャッチフレーズ |
2,000円のアクセス解析レポート |
サービス概要 |
DeeBoardは、Google データポータルで作成されたアクセス解析レポートです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・DeeBoard |
価格 |
・DeeBoard 0円 / 初期費用 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
10.RTmetrics
(参照元:https://www.auriq.co.jp/products/rtmetrics/)
サービス名 |
RTmetrics |
キャッチフレーズ |
RTmetricsは様々な状況に柔軟に対応 |
サービス概要 |
PCサイトはもちろん、全キャリアのモバイルサイトやスマートフォン、月間数億PVの大規模サイトでも、Webサーバーが分散していても、アクセス解析ツールRTmetricsは様々な状況に柔軟に対応することができます。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・活動中ビジタ |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
11.SAS® Customer Intelligence 360
(参照元:https://www.sas.com/ja_jp/solutions/customer-intelligence.html)
サービス名 |
SAS® Customer Intelligence 360 |
キャッチフレーズ |
最上のカスタマー・エクスペリエンスを実現 |
サービス概要 |
マーケティングの意思決定を促す、かつてないほどの顧客洞察力を生成。個々の顧客のデジタルデータを従来のデータソースと統合し、顧客について360度のビューを確立。予測マーケティング分析機能により、より深い顧客理解を醸成。インバウンド/アウトバウンドのチャネルを横断し、状況に即した顧客対応を実現。「個客」それぞれのカスタマー・ジャーニーに合わせ、訴求効果の高いカスタマー・エクスペリエンスを実現。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・オープンなデータモデル |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
12.Sprocket
(参照元:https://www.sprocket.bz/)
サービス名 |
Sprocket |
キャッチフレーズ |
ユーザーの行動からコンバージョンを最適化する |
サービス概要 |
これまで250社以上にビジネスコミットしてきたSprocketのサービス「コンサルティング(有償プロフェッショナルサービス)」と「プラットフォーム」は、ユーザーの行動からコンバージョンを最適化するためのサービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 250 社 (2021年02月15日時点) |
機能一覧 |
・行動データの計測 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |