Webサイトのユーザー属性や利用状況に関するデータを収集・分析できるアクセス解析ツール(アクセス解析サービス)。コンテンツマーケティングの重要性が高まる昨今、効果的なWebサイトの運用に欠かせないツールとなっています。記事では、アクセス解析ツールで提供されている機能や期待できる効果(わかること)を解説します。

アクセス解析ツールの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

アクセス解析ツール 12選|比較・選定ポイントとおすすめ「アクセス解析サービス」の特徴や活用事例

 

アクセス解析ツールとは

アクセス解析ツールとは

 

アクセス解析ツールとは、Webサイトを訪問したユーザーの特性や行動データを収集・分析するツールです。自社サイトが「どのような属性・興味関心を持つ人に利用されているか」「サイト内でどんな行動がとられているか」を把握・分析し、CV(コンバージョン)の改善につなげることができます。

 

昨今はコンテンツマーケティングに注力する企業が増えています。自社サイトの競争力を高めるには、利用状況をモニタリング・分析し、その結果をサイトに反映させる適切なPDCAがカギとなります。

 

アクセス解析ツールを活用すれば、さまざまな切り口でWebサイトを分析できるので、改善点を抽出しやすくなります。

アクセス解析ツールでわかること・実現できること

アクセス解析ツールで実現できること

 

アクセス解析ツールはコンテンツマーケティングの強化に役立ちます。導入によって実現できることを3点挙げます。

Webサイトの分析・効果測定

企業が運用するWebサイトの主なゴール地点は、資料請求や商品購入などのCV(コンバージョン)です。CVを高めるには、自社サイト利用状況や、UI(ユーザーインターフェース)の課題点、施策の効果を測定したうえで分析結果を次に活かすことが重要です。アクセス解析ツールを導入すれば、自社サイトへの流入状況や閲覧状況、CV率などの基礎データを把握できます。

ユーザーの行動分析

Webサイトの課題を見極めるには、サイトを訪問するユーザーの特性を把握することが欠かせません。アクセス解析ツールを用いることで、基本属性や流入元、離脱ページなどのさまざまなユーザーデータを効率的に収集できます。ユーザーを属性や行動で分類してチェックすれば、セグメント別の施策検討にも役立ちます。

SEO対策の強化

ユーザーフレンドリーで質の高いWebサイトを構築すれば、SEO対策を強化できます。アクセス解析ツールを活用することでWebサイトの課題を効率的に発見できるため、検索エンジンに評価されるためのPDCAを回しやすくなります。  

アクセス解析ツールの導入で得られる効果

 アクセス解析ツールの導入で得られる効果


アクセス解析を行う目的は、Webサイトの課題を数値から検証することです。アクセス解析ツールによって得られたデータをもとに適切な施策を講じることで、次のような効果が期待されます。

CVR(コンバージョン率)の向上

アクセス解析ツールを用いるとCVを阻害しているボトルネックが見つかりやすくなるため、効果的な改善策を打てるようになります。ユーザーのニーズを満たし、スムーズに次のアクションにつなげるWebサイトを構築することで、CVRの向上が期待できます。

PDCAスピードの向上

競合サイトがひしめく市場においては、Webサイトの改善に関するPDCAをスピーディーに回す必要があります。アクセス解析ツールを用いれば、自社サイトの利用状況をリアルタイムに分析できるため、現状把握から課題抽出、改善まで迅速に対応できるようになります。

アクセス解析ツールの機能一覧

アクセス解析ツールの機能一覧


アクセス解析ツールの主な機能を以下にまとめました。

 

機能

内容

リアルタイム分析

WebサイトのPV、セッション数(訪問数)、ユニークユーザー(UU)数、離脱数、直帰数、回遊率、CVRなどの基本データをリアルタイムに計測する。時間別・期間別の集計も可能

セグメント分析

使用デバイスや流入元、訪問回数、購入の有無などでユーザーを分類する

ユーザー属性分析

サイトに訪問したユーザーの性別・年代・居住エリアなどの属性を分析する

組織分析

ドメイン解析により、どのような企業・組織に閲覧されているかを分析する。アクセスが多い業種の傾向などをつかめる

ソーシャル解析

TwitterやFacebook、インスタグラムなどのソーシャルメディアからの流入・閲覧状況を計測して比較分析する

検索キーワード調査

訪問者がどのようなキーワード・フレーズで検索しているかを分析する

広告効果測定

広告経由で流入したユーザーのCV状況を測定する。ただし、広告効果測定に特化したツールのような費用対効果などの詳細分析はできない

グラフ・レポート作成

自動的にデータを抽出し、定期的にグラフやレポートを作成する

外部ツールとの連携

外部の分析ツールのデータを連携することにより、より詳細な分析ができる

メール通知

PVやCVR、流入数などサイトの状況や検索順位を定期的にメールで通知する

 

搭載されている機能はツールによって異なります。アクセス解析ツールを選択する際は、必要な機能があるかチェックしましょう。

アクセス解析ツールを有効活用しよう

アクセス解析ツールを導入すれば、Webサイトの流入・閲覧状況を把握でき、ターゲットに合った施策を打てるようになります。ユーザーのニーズを満たして成果を上げられるよう、自社サイトに合ったツールを選択し、コンテンツマーケティングの強化を図りましょう。

 

アクセス解析ツールの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

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