業務効率化や競争力向上のためにDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する必要性は年々増しています。課題に合った解決策を提案・実行してくれるDXソリューション(DXサービス)の需要も高まっており、サービス提供会社の選択肢も多岐にわたります。本記事では、DXソリューションを比較選定する際のポイントや利用時の注意点を説明します。
また、導入実績の多い代表的なDXソリューションをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
DXソリューションの比較方法・選び方
DXソリューションを比較選定する際のポイント
DXソリューションを比較選定する際、特にチェックしておきたいのは以下の4つのポイントです。
- 得意領域・サービス内容
- 導入実績
- コンサルティング能力
- 費用
各項目を詳しく見ていきます。
■得意領域・サービス内容
DX化は製造業・小売業・物流業・金融業・不動産業・サービス業などあらゆる業種で必要とされ、効果的なソリューションは業種・業務内容によって異なります。そのため、DXソリューションを導入する際は、まずDXを導入したい領域を得意としているか、課題に合ったサービスを提供しているかを確認しましょう。
■導入実績
DXソリューションの実力を見極めるには、これまでの導入実績が参考になります。提供会社のホームページには実績・事例が掲載されていることが多いため、ソリューションの具体例や導入後の成果などをチェックしておきましょう。自社と規模や課題が類似した会社のDXソリューションを手掛けた実績が豊富であれば、効果的なノウハウが蓄積されている可能性が高いといえます。
■コンサルティング能力
DXソリューションのノウハウ・実績が豊富でも、クライアントの課題やニーズを的確に捉える能力がなければ、施策の方向性を誤る可能性があります。そのため、提供会社のコンサルティング能力も事前に見極めておきたいところです。
相談やヒアリングの際に、以下の点をチェックしておきましょう。
- DXやITソリューションに関するノウハウは豊富か
- 自社の課題領域についての理解度
- 問い合わせに対して的確な回答が得られるか
- 話を傾聴してもらえるか
- 説明は論理的でわかりやすいか
■費用
DXソリューションの料金体系は提供会社によって異なり、費用感は施策内容や導入規模によって変わってきます。料金体系を公表していないところが多いため、選定時は複数の会社から見積もりをとって比較検討し、自社の予算にマッチしている会社を選定しましょう。
課題・ニーズ別に見たDXソリューションの向き・不向きの傾向
どのようなDXソリューションを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
定型的な作業に多くのマンパワーが割かれている |
RPAなどの業務自動化ソリューションの構築を得意とするDXソリューション会社が適している |
業務プロセスが特殊なため、既存ツールではDXの効果を高められない |
DX関連のシステム設計・開発を請け負っているところであれば、自社の課題解決につながる独自のアプリやプラットフォームを構築してもらえる |
部署単位でシステムを導入しており、部署をまたいだデータの活用が進んでいない |
データ連携ソリューションを得意とするDXソリューション会社であれば、各システム・アプリをつないでデータを連携・共有できる仕組みを構築できる |
DXソリューションを自社で適切に運用・活用できるか不安がある |
DXソリューションを導入した後も、運用方法のアドバイスを行うなど継続的にサポートしてもらえるところが安心 |
DXソリューションを利用する際の注意点
DXソリューションを利用する際は、以下の2点に留意しましょう。
■DXの目的を明確にする
DXは単なる「業務のデジタル化」ではなく、戦略的な意図をもって業務プロセスを変革していく取り組みです。目的が曖昧だと、DXソリューションの施策内容や成果が中途半端なものになってしまう可能性があります。DXソリューションの導入効果を高めるためにも、あらかじめDXに取り組む目的・狙いを明確にしておきましょう。
■社内の運用体制を整える
DXソリューションで導入したDXのシステムや仕組みは、自社で継続的に運用していくことで成果アップが期待できます。そのため、DXソリューション導入後、新たな業務プロセスの運用担当者を適切に配置することも大切なポイントです。サービス提供会社のアドバイスをもらいながら、スムーズかつ効果的に運用できる体制を構築しましょう。
課題解決につながる DXソリューションを見極めよう
DXの導入領域や施策は多岐にわたるため、DXソリューションを選定する際は得意領域やサービスの範囲、実績が自社の課題にマッチしているかを確認することが重要です。ここで紹介した選定ポイントを参考に、自社に適したDXソリューションを見つけてください。
DXソリューション 2選
1.DXの窓口 by シーラベル
(参照元:https://dx.clabel.jp/)
サービス名 |
DXの窓口 |
キャッチフレーズ |
ITで営業を加速する。ITを簡単に使いこなす。 |
サービス概要 |
DXの窓口は、「ITで営業を加速する」ご支援と、「ITを簡単に使いこなす」ご支援をいたします。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入社数 |
約 20 社 (2021年10月01日時点) |
導入企業の傾向 |
製造業・物流企業からIT企業までさまざまな業種。企業規模は30-500名の企業様にご活用いただくことが多いです。 |
価格 |
・コンシェルジュプラン 0円 / 回 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
シンク・ロジスティクス株式会社 代表取締役社長 一木貴大様:
導入目的は、事業拡大に伴い、ワンマン体制を改めてレバレッジの効く組織体制を進めるため。シーラベルに経営参画を依頼し、会社の組織づくりや、マーケティング・PR戦略の立案・実行など幅広い領域を委託することで、自社サービスをわかりやすくまとめたWebコンテンツの制作やメールマーケティング等の展開によって問合せが増加しています。
2.MENTER
(参照元:https://menter.jp/)
サービス名 |
MENTER |
キャッチフレーズ |
デジタルに強い人材を育成するオンライン学習サービス |
サービス概要 |
漫画で楽しくDX人材育成を行う法人向けのオンライン学習サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入社数 |
約 50 社 (2021年12月01日時点) |
導入企業の傾向 |
IT教育やDX推進を検討している/お困りの企業様 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |