専門知識・ノウハウを用いて企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートするのが「DXコンサルティング(DXコンサル)」です。自社の競争力強化のためにDXに取り組む企業が増えるなか、DXコンサルティングサービスの多様化も進んでいます。本記事では、DXコンサルティングを比較選定するポイントや導入時の注意点を説明します。
また、導入実績の多い代表的なDXコンサルティングをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
DXコンサルティングの比較方法・選び方
DXコンサルティングを比較選定する際のポイント
DXコンサルティングを比較選定する際、特にチェックしておきたいのは以下の4つのポイントです。
- 得意領域
- コンサルティングの実績
- コンサルタントの能力
- 費用
各項目を詳しく見ていきます。
■得意領域
DXコンサルティングの得意領域は各社異なります。例えば、営業分野や物流業界など特定の業務・業種に特化したDXコンサル会社も少なくないため、どのような領域を強みとしているか確認しておきましょう。
また、DXコンサルティングが提供しているコンサルティング領域は、次の3つに大別されます。
- 業務プロセスの改善・再構築
- DXを推進する人材の育成・組織改革
- DXに必要なツール・システムの導入支援
サービス内容は、どの領域のコンサルティングを重点的に行っているかによっても変わってくるため、自社の課題・ニーズに合ったサービスが受けられるコンサル会社を選定してください。
■コンサルティングの実績
自社に適したDXコンサルティング会社を見極めるには、これまでのコンサルティング実績も参考になります。提供会社のホームページには、DXコンサルティングを利用した企業の事例が掲載されていることがあるので、DXを取り入れた業務領域や施策内容、成果などをチェックしておきましょう。
導入領域や課題が自社と類似する企業での実績が多い場合は、精度の高いコンサルティングが期待できます。
■コンサルタントの能力
DXの成果は、コンサルタントの力量にも影響を受けます。そのため、自社を担当するコンサルタントの能力を見極めておくことは大切なポイントです。
相談やヒアリングの際に、以下の点を確認しておきましょう。
- 相談領域でのコンサルティング実績の有無
- デジタル技術・経営・業界に関する知識・ノウハウは豊富か
- 話を傾聴してもらえるか
- 説明は論理的でわかりやすいか
■費用
DXコンサルティングにかかる費用は導入規模や施策内容によって変動し、大規模なシステム開発を伴うようなプロジェクトでは数千万~億単位のコストが必要な場合もあります。
ホームページに料金体系を公表していない会社が多いため、メールフォームなどで問い合わせをして、自社のケースでの費用感を確認しておきましょう。
課題・ニーズ別に見たDXコンサルティングの向き・不向きの傾向
どのようなDXコンサルティングを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
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業務効率化にITツールを活用したいが、どのようなツールを導入すればよいかわからない |
ITツールの選定から導入・運用まで一気通貫でサポートしてもらえるDXコンサルティング会社が向いている |
独自のシステムを構築してDXの効果を高めたい |
基幹システムやプロダクトの開発を請け負っているDXコンサル会社であれば、自社の業務プロセスに合ったシステムやアプリを構築できる |
部署をまたいで顧客データを共有・活用したい/営業プロセスを自動化したい |
MA、SFA、CRMなどマーケティングや顧客データ管理を自動化・効率化できるツールのノウハウが豊富な会社が向いている。営業のDXに特化したコンサル会社もおすすめ |
業務のデジタル化に抵抗感をもつ社員が多く、DX推進には意識改革が必要 |
説明会や研修などの施策を通して社員の啓蒙・育成を手厚くサポートしてもらえるDXコンサル会社が適している |
DXコンサルティング利用時に注意すべき点
DXコンサルティングを利用する際は、以下の2点に留意しましょう。
■DXの目的を明確にする
DXの目的や求める成果が明確でないと、依頼内容も曖昧なものとなり、コンサルティングの方向性が定まりづらくなってしまいます。あらかじめ「どのような成果を得たいのか」「業務プロセスをどう改善したいのか」といった目的を明確化し、目指す成果・ゴールをコンサルタントと共有するようにしましょう。
■コンサルタント任せにしない
DXの取り組みをコンサルティング会社に丸投げすると、自社にノウハウが蓄積されにくくなってしまいます。DXの成否はコンサルティングサービス終了後の運用状況にかかってくるため、コンサルタントと協業しながら知識・ノウハウを吸収する姿勢が重要です。DX推進担当を配置することはもちろん、DXの取り組みを社内に広く周知して意識向上や協力体制の構築を図りましょう。
自社に合ったDXコンサルティングを選定しよう
DXコンサルティングの得意領域や強みは各社異なるため、DXの目的を明確にして自社に適したところを見極めることが重要です。これまでのコンサルティング実績や担当コンサルタントのスキル感も比較検討し、最適なDXコンサルティングを見つけてください。
DXコンサルティング 1選
1.DXの窓口|株式会社シーラベル
(参照元:https://dx.clabel.jp/)
サービス名 |
DXの窓口 |
キャッチフレーズ |
ITで営業を加速する。ITを簡単に使いこなす。 |
サービス概要 |
DXの窓口は、「ITで営業を加速する」ご支援と、「ITを簡単に使いこなす」ご支援をいたします。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入社数 |
約 20 社 (2021年10月01日時点) |
導入企業の傾向 |
製造業・物流企業からIT企業までさまざまな業種。企業規模は30-500名の企業様にご活用いただくことが多いです。 |
価格 |
・コンシェルジュプラン 0円 / 回 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
シンク・ロジスティクス株式会社 代表取締役社長 一木貴大様:
導入目的は、事業拡大に伴い、ワンマン体制を改めてレバレッジの効く組織体制を進めるため。シーラベルに経営参画を依頼し、会社の組織づくりや、マーケティング・PR戦略の立案・実行など幅広い領域を委託することで、自社サービスをわかりやすくまとめたWebコンテンツの制作やメールマーケティング等の展開によって問合せが増加しています。