クラウド導入支援とは｜クラウド移行サービスへの委託メリット・実施の流れ

オンプレミスで運用しているシステムのクラウド化を支援する「クラウド導入支援」。専門性・マンパワーを要するクラウド導入を一括して任せることができるため、業務効率化やコスト削減につながります。記事では、クラウド導入支援のサービス内容と活用するメリット、利用の流れを説明します。

クラウド導入支援の導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

クラウド導入支援 9選｜比較・選定ポイントとおすすめ「クラウド移行サービス」の特徴

クラウド導入支援・移行サービスとは

クラウド導入支援とは、企業のクラウド導入を代行するサービスです。既存システムの課題をふまえたクラウド基盤やソリューションの提案、クラウド環境の設定・構築・運用まで一気通貫でサポートします。

近年、ビジネスにおけるクラウド活用が進んでおり、オンプレミスの基幹・業務システムや既存サーバーをクラウドへ移行する企業が増えています。

しかし、既存システムのクラウド移行には専門知識やスキルが必要なうえ、マンパワー・工数を要します。自社でのクラウド導入が難しい場合は、クラウド導入支援会社に委託するのがスムーズです。

クラウド導入支援で用いられるクラウド基盤の一例を以下に挙げます。

• AWS（Amazon Web Service）
• Microsoft Azure
• Google Cloud Platform
• IBM Cloud
• Alibaba Cloud
• Oracle Cloud

クラウド導入支援・移行サービスのサービス内容

クラウド導入支援の主なサービス内容は以下の3つです。

クラウド導入コンサルティング

依頼企業の既存システム環境や業務課題についてヒアリングを実施し、最適なクラウド環境構築に向けた計画策定・提案を行います。

• 要件・課題のヒアリング
• 対象システムの現状分析
• クラウド導入計画の策定
• クラウド基盤の提案
• 導入効果の試算
• コストシミュレーション

クラウド基盤の設計・構築・環境移行

依頼企業の既存環境や運用ルールをふまえてクラウド導入の要件を明確化し（要件定義）、インフラやネットワーク、セキュリティを設計・構築します。また、構築したクラウド環境へのデータ移行やアカウント同期を行います。

• 要件定義
• 設計（インフラ、ネットワーク、セキュリティ等）
• 外部システムとの連携
• クラウド基盤への移行（データ、ネットワーク等）
• アカウント情報の同期・移行
• セキュリティポリシーへの適応
• 動作検証

運用・保守

クラウド環境へのデータ移行完了後、計画通りに稼働するよう運用・監視を行います。また、運用状況に応じて最適化支援や振り返りを行い、定期的・継続的にサポートします。

• クラウド運用・監視
• 運用フェーズ最適化支援
• セキュリティ診断
• 稼働状況の通知
• データバックアップ
• 障害対応

クラウド導入支援・移行サービスを利用するメリット

クラウド導入を専門会社に外注する効果・メリットは以下の3点です。

ワンストップでスピーディに構築・移行

クラウド導入は、クラウド基盤の選定からクラウド環境の設計・構築、データ移行まで多数の工程があり、多くの工数を要します。クラウド導入支援サービスを利用すれば、クラウド導入にまつわるすべての作業を委託できるため、クラウド環境へスムーズかつスピーディに移行できます。

人的リソース不足の補完

クラウド導入は、クラウド基盤やインフラ構築についての専門知識・スキルが必要なうえ、マンパワーを要します。自社にシステム人材が不足している場合、クラウド導入を社内で完結させるのは大きな負担です。クラウド導入支援会社は、クラウド導入に特化した高度な技術力やノウハウをもつスペシャリストのため、自社のリソース不足を補完できます。

コスト削減

自社でクラウド環境を構築して継続的に運用・保守を行う場合、専任担当者を充てる必要があり、エンジニアの採用・育成コストなどの人件費がかかります。近年はシステム系の人材を確保するのが難しくなっていることもあり、クラウド導入の専任担当者を継続的に雇用し続けるのは困難なケースがあります。

その点、業務委託の形で利用できるクラウド導入支援であれば、人件費を抑えながら適切にクラウド化を実現できます。 

クラウド導入支援・移行サービスを利用する流れ

クラウド導入支援を利用する際のサービス実施の流れは、以下の通りです。

問い合わせ・相談

お問い合わせフォームや電話で、実現したいクラウド環境についての要望を伝えます。あらかじめ、クラウド化の目的・課題や対象システム、予算などをまとめておくとスムーズです。

提案内容の確認・契約

相談内容をもとに、サービス提供会社がクラウド導入の方向性を提案書にまとめ、見積書とともに提示します。提案内容や費用、納期を確認し、納得した場合は契約書を締結します。施策等に不明点がある場合は、契約前に確認しておきましょう。

設計・構築・テスト

合意した施策内容に従って、サービス提供会社が以下の流れでクラウド導入を進めます。

1. 要件定義
2. 設計
3. 環境構築・移行
4. 動作確認

運用

動作確認で問題がなければ、クラウド基盤での運用がスタートします。サービス提供会社は、運用開始後も必要に応じて障害対応・保守などのサポートを行います。

クラウド導入支援・移行サービスで円滑なクラウド化を推進しよう

クラウド導入は工程が多く、高度な知識・スキルが求められるため、自社での対応が難しいケースが多くなっています。クラウド導入支援サービスを利用すれば、クラウド導入の全工程を一気通貫で任せることができ、効率的・スピーディにクラウド化を推進できます。

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