会員会員・顧客の基本情報や行動履歴を一元管理することができる会員管理システム(会員管理クラウド)。会員制のビジネスを展開する企業に便利なシステムですが、最近では多種多様な製品が提供されているため、検討の際は自社に適したものを見極める必要があります。ここでは、会員管理システムを比較選定するポイントや導入時の注意点を解説します。
また、導入実績の多い代表的な会員管理システム(会員管理クラウド)をご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
会員管理システムの比較方法・選び方
会員管理システムを比較選定する際のポイント
会員管理システムを比較選定する際、チェックしておきたいのは以下の4つのポイントです。
- 必要な機能が備わっているか
- 導入形態は自社に合っているか
- セキュリティは安心できるか
- 料金体系は予算に合っているか
各項目を詳しく見ていきます。
■必要な機能が備わっているか
会員管理システムの基本機能は、会員情報を登録・検索するデータベース機能ですが、ほかにも、システムによって以下のような機能が備わっています。
データベース機能 |
・会員情報の一元管理 ・行動履歴の管理 ・会員情報の検索・セグメント ・外部システムとの連携 |
請求・入金管理機能 |
・会費の請求・入金管理 ・入金消込 |
プロモーション関連機能 |
・メール配信 ・アンケート ・ポイント管理 ・イベント管理 |
会員サポート機能 |
・マイページ作成 ・メッセージの送受信 ・ニュースやお知らせの閲覧 ・イベント申込 ・支払い(カード決済・口座引き落としなど) |
自社の会員組織の管理に必要な機能が搭載されているシステムを選定しましょう。また、会員管理システムのなかには、スクールやセミナー、学協会などに特化したものもあるため注意してください。
■導入形態は自社に合っているか
会員管理システムの導入形態には、「クラウド型」と「パッケージ型」があります。特徴は以下の通りです。
クラウド型 |
インターネット上で提供されているサービスを利用するタイプ ・導入コストは安いが、運用コストがかかる ・システムの保守運用やセキュリティ管理はベンダーが行う ・インターネット環境でないと使用できない |
パッケージ型 |
パッケージソフトをパソコンにインストールして使用するタイプ ・導入コストは高いが、運用コストは抑えられる ・ソフトをインストールした端末でしか使用できない ・機能をアップデートするには、ライセンスを再購入する必要がある |
現在はクラウド型が主流ですが、それぞれの特徴をふまえて自社に合ったタイプを選択しましょう。
■セキュリティは安心できるか
会員管理システムでは会員の個人情報を取り扱うため、適切なセキュリティ対策が施されているシステムを選ぶことが大切です。以下のようなセキュリティ機能があるものは、不正アクセスやウイルス感染のリスクが低いといえるでしょう。
- アクセス権限制限、アクセスログ管理
- 通信の暗号化(SSL/TLSなど)
- ファイアウォール
- ISMS認証やプライバシーマークを取得
また、自然災害などが発生した場合でも、稼働を継続できる体制が整っているかも確認しておくことをおすすめします。
■料金体系は予算に合っているか
会員システムの料金体系は月額制が多いですが、会員数やデータベース容量などによって変動する従量課金制のものもあります。月額制の料金は、導入規模や機能によって1,000円~数万円まで幅があるため自社の会員組織や予算に合っているか確認しましょう。初期費用やオプション料金も要チェックです。
課題・ニーズから選ぶ会員管理システムの向き・不向き
どのような会員管理システムを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
初期コストを抑えたい/スピーディーに導入したい |
導入費用を抑えられ、パソコンとインターネット環境があればすぐに利用できるクラウド型の会員管理システムが適している |
会員向けイベント・セミナーの管理業務の負担が大きい |
イベント管理機能が強化されている会員管理システムであれば、イベントの案内メールの配信や参加者リストの作成、参加費の入金管理などを自動化・効率化できる |
会員の声を集めてサービス改善に活かしたい |
アンケート機能がある会員管理システムであれば、顧客満足度アンケートやイベントの事前アンケートなどをシステム上で作成し、配信・集計まで完結できる |
自社の既存システムに蓄積された会員データと紐づけたい |
会計システムやポイント管理システムなど外部システムとAPI連携ができる製品が向いている |
自社でシステムを使いこなせるか不安がある |
導入・運用支援などベンダーのサポート体制が整っている会員管理システムが向いている。無料トライアルが利用できるものであれば、導入前に使用感を確認できる |
会員管理システムの導入時に注意すべき点
データベース化した会員情報を「何に・どのように」活用するのかが明確でなければ、最適なシステムを選択することはできません。会員管理システムを導入するにあたっては、まず目的を明確にし、必要な機能を洗い出しておきましょう。
目的に合った会員管理システムを見極めよう
自社のビジネスに適した会員管理システムを選ぶには、まず「何のために会員情報を管理するのか」を明確化し、必要な機能を備えているかを確認することが大切です。導入形態やセキュリティ、料金体系を比較検討しながら絞り込みましょう。
ここで紹介したポイントを参考に、ビジネスの効率化・成長につながる会員管理システムを見つけてください。
会員管理システム 2選「特徴」と「活用事例」
1. シクミネット
(参照元:https://shikuminet.com/)
サービス名 |
シクミネット |
キャッチフレーズ |
クラウド型会員管理・入金管理システム |
サービス概要 |
【特徴】 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・会員管理 |
価格 |
・OB会 ・ 同窓会限定プラン 1,000円 / 月額 |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
2. Nice!Members
(参照元:https://www.wedge-soft.jp/nicemembers/index.html)
サービス名 |
Nice!Members |
キャッチフレーズ |
会員管理システムをもっと使いやすく |
サービス概要 |
一般公益法人(社団法人など)向けの会員管理システムです。入退会・資料送付・会費入金などの管理が簡単に行えます。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・会員情報の表示・修正 |
価格 |
・1~5年目 40,000円 / 月額 |
運営企業 |
|
サービス詳細 |