煩雑になりがちな名刺管理をデジタル化・効率化できる名刺管理ソフト・名刺管理アプリ。顧客情報を戦略的に管理・活用する重要性が高まっている昨今、市場には多種多様な製品が提供されています。ここでは、名刺管理ソフト・アプリを選定する際の比較ポイントや、導入時の注意点を説明します。
「また、導入実績の多い代表的な名刺管理ソフト・アプリケーションをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
名刺管理ソフト・アプリケーションの比較方法・選び方
名刺管理ソフト・名刺管理アプリを比較選定する際のポイント
名刺管理ソフト・アプリを選定する際に、チェックしておきたいのは以下の5点です。
- 必要な機能が備わっているか
- 導入形態は自社に適しているか
- 登録可能な名刺の枚数は十分か
- 外部システムとの連携が可能か
- 顧客情報を安全に管理できるか
各項目を詳しく見ていきます。
■導入形態は自社に適しているか
名刺管理ソフトは、インターネット上のサービスを利用する「クラウド型」と自社システムにソフトを導入する「オンプレミス型」の2タイプに大別されます。
<クラウド型の特徴>
- 手軽に導入できる
- 導入コストが安い
- 自社で運用・メンテナンスする必要がない
<オンプレミス型の特徴>
- カスタマイズやシステム連携がしやすい
- セキュリティが強固
- 自社で運用・メンテナンスする必要がある
- 導入コストがかかる
最近はクラウド型が主流ですが、それぞれの特徴をふまえて自社に合う導入形態を選択しましょう。
■必要な機能が備わっているか
名刺管理ソフト・アプリの基本機能は名刺情報のデータ化・保存ですが、それ以外にどのような機能が搭載されているかはツールによって異なります。提供されている機能には、以下のものがあります。
- 名刺情報のデータ化
- 名寄せ機能
- グルーピング機能
- 検索・閲覧機能
- CSVエクスポート
- メール配信機能
- 外部システムとの連携(CRM、SFAなど)
自社に必要な機能が備わっているものを選定しましょう。
■登録可能な名刺の枚数は十分か
名刺管理ソフト・アプリによっては、登録可能な名刺の枚数が限られていることがあるため、選定時は枚数制限の有無を確認する必要があります。現時点で保有している名刺だけではなく、新規で取得する分も考慮して選定しましょう。
■外部システムとのデータ連携が可能か
名刺データを営業やマーケティングに活用したい場合は、外部システムとの連携性も重要な選定ポイントです。どのようなシステムに紐づけられるかは製品によって異なるため、連携させたいシステムに対応しているか確認しておきましょう。
■顧客情報を安全に管理できるか
名刺には取引相手の個人情報が記載されているため、データ管理には細心の注意を払う必要があります。名刺管理ソフト・アプリを選定する際は、以下のようなセキュリティ対策が講じられているか確認しましょう。
- プライバシーマーク(Pマーク)の取得
- 通信の暗号化
- IPアドレス制限の設定
- PMS(個人情報保護マネジメントシステム)の構築
課題・ニーズ別に見た名刺管理ソフト・アプリの向き・不向き
どのような名刺管理ソフト・アプリを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
導入コストを抑えたい/自社にシステム管理のリソースが少ない |
自社でシステムを構築・運用する必要がないクラウド型の名刺管理ソフト・アプリが適している |
名刺情報が正確にデータ化されるか不安 |
スキャニングしたデータをベンダー側で目視チェック・修正するなど、2段階チェックサービスがあるものがおすすめ |
同じ取引先の名刺が社内にバラバラに保管されている |
同じ会社の名刺データを集約し、会社情報や組織ツリーを登録できる名刺管理ソフト・アプリが適している |
メールによる顧客へのアプローチを強化したい |
メール配信機能が強化されている名刺管理ソフト・アプリであれば、One to Oneメールやステップメール、メルマガなどをスムーズに送信できる |
海外の取引先から、英語や中国語の名刺をもらうことがある |
英語・中国語など外国語にも対応している名刺管理ソフトが適している |
名刺管理ソフト・アプリの導入時に注意すべき点
名刺管理ソフト・アプリを営業やマーケティングに有効活用するには、導入目的を明確にし、社員に周知することが重要です。名刺管理ソフト・アプリが「何に・どのように活用でき、どんな目標を達成したいのか」を伝えれば、社員の意識も高まるでしょう。
また、導入にあたっては社員向けの説明会・レクチャーを実施し、名刺データの取り込み方法や運用フローの体験機会を設けることをおすすめします。
営業力強化につながる名刺管理ソフト・アプリを見つけよう
名刺管理ソフト・アプリを検討する際は、自社に必要な機能を洗い出し、それらが過不足なく備わっているものを選びましょう。また、コスト感や運用方法はクラウド型かオンプレミス型かにって変わってくるため、導入形態も要チェックです。そのうえで、登録可能枚数や連携性、セキュリティ性を比較検討すれば、自社に適したものが絞り込めます。
ここで紹介したポイントを参考に、営業・マーケティング力の強化につながる名刺管理ソフト・アプリを見つけてください。
名刺管理ソフト・名刺管理アプリ 10選
1. SmartVisca
(参照元:https://www.sunbridge.com/smartvisca/)
サービス名 |
SmartVisca(スマートビスカ) |
キャッチフレーズ |
名刺管理から生まれた 顧客データ構築・活用ツール |
サービス概要 |
Salesforce一体型名刺管理のSmartViscaは、AI-OCRによって大量の名刺でもおよそ1分で名刺を正確にデジタル化し、貴社Salesforce環境にダイレクトに納品されるため、すぐに営業やマーケティングに活用できます。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入社数 |
約 450 社 (2020年01月01日時点) |
導入企業の傾向 |
製造・メーカー/小売・卸売業/情報・通信業/コンサルティング・士業/建築・不動産業 |
機能一覧 |
・名刺デジタル化機能 |
価格 |
・1,300円 / 1IDあたり月額費用 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
|
サービス資料 |
導入した企業の声
株式会社ウィルゲート コンテンツマーケティング事業部 営業企画ユニット・マーケティング本部 マーケティングユニット マネージャー 加藤 遙様 マーケティング本部 マーケティングユニット リーダー 新井 涼香様:
導入目的は、部署ごとにばらばらに名刺情報の管理を行っていたことにより、リスクマネジメント観点で問題があったため。SmartViscaを活用することで、年間1万5,000枚,月1,000枚以上の名刺をデジタル化し管理することができています。
2.名刺管理・営業支援ツール「ホットプロファイル」
(参照元:https://www.hammock.jp/hpr/)
[service_id:2004]
3. Sansan
(参照元:https://jp.sansan.com/)
サービス名 |
Sansan |
キャッチフレーズ |
名刺管理から、働き方を変える |
サービス概要 |
Sansanは社内の名刺を一括管理することで、企業の成長を後押しする名刺管理サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 7000 社 (2021年02月09日時点) |
機能一覧 |
・名刺管理機能 |
価格 |
・Lite(初期費用・運用支援費用・ライセンス費用) 価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
4. PhoneAppli for Salesforce
(参照元:https://phoneappli.net/product/service/papfsf/)
サービス名 |
PhoneAppli for Salesforce |
キャッチフレーズ |
社外も社内も、コミュニケーションをスムーズにする |
サービス概要 |
名刺管理、着信時の情報表示から、社内の「詳しい人」や居場所まで探せるクラウド電話帳。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・名刺読み取り機能 |
価格 |
・初期登録費用 15,000円 / 社 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
5. Eight 企業向けプレミアム
(参照元:https://materials.8card.net/eight-team/)
サービス名 |
Eight 企業向けプレミアム |
キャッチフレーズ |
社内の名刺を一括管理 |
サービス概要 |
個人のEightにある名刺情報を社内で共有しデータベース化することで、検索・閲覧が可能に。リストのダウンロードもできます。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・検索・閲覧 |
価格 |
・Eight 企業向けプレミアム 10,000円 / 月額基本使用料 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
6. CAMCARD BUSINESS
(参照元:https://www.camcard.jp/business/)
サービス名 |
CAMCARD BUSINESS |
キャッチフレーズ |
驚くほど、名刺管理を簡単に |
サービス概要 |
CAMCARD BUSINESSは、全世界で1.1億以上のユーザー数を誇る名刺管理アプリ「CAMCARD」のビジネス向けソリューションです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 3000 社 (2021年02月15日時点) |
機能一覧 |
・オンライン上でも気軽に名刺交換 |
価格 |
・STANDARD 1,700円 / ID(月) |
運営企業 |
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サービス詳細 |
7. 名刺de商売繁盛
(参照元:https://www.nekonet.co.jp/service/meishi-hanjyo)
サービス名 |
名刺de商売繁盛 |
キャッチフレーズ |
名刺活用販促支援サービス |
サービス概要 |
営業マンの机に活用されていない名刺はありませんか? 企業の大切な資産である名刺を社内で管理をすることで、人脈の見える化や見込み客の情報共有を実現します。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・基本料金(月額利用料金) 30,000円 / 月 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
8. UltimaBlue
(参照元:https://ultimablue.jp/)
サービス名 |
UltimaBlue |
キャッチフレーズ |
[営業力を最大化させる]名刺管理サービス |
サービス概要 |
アルテマブルーは、使いやすさにこだわった操作性や機能、さらに、導入・活用支援の経験豊富なエキスパートによる コンサルティングサービスで、お客様に「使い続けられる」サービスをご提供します。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・「取り込む」機能 |
価格 |
・月額費用 2,500円 / ID(月) |
運営企業 |
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サービス詳細 |
9. SkyDesk Cards R
(参照元:https://www.fujifilm.com/fb/product/software/cardsr)
サービス名 |
SkyDesk Cards R |
キャッチフレーズ |
社内の名刺管理はシンプルに |
サービス概要 |
富士ゼロックスのクラウド名刺管理ソフトは、ビジネス向けの機能を搭載し、シンプルで長く使えます。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・名刺の取り込み(スキャン・撮影) |
価格 |
・基本プラン 価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
10. bizcompass
(参照元:http://www.blu.co.jp/bizcompass/)
サービス名 |
bizcompass |
キャッチフレーズ |
「 コト+Design 」 |
サービス概要 |
5アカウント以下(5id以下)のプランなど他のbizcompassとは違うプランが豊富!どこのメーカーも5アカウント(5ID)からの申込みになっているため中小企業の方々が二の足を踏んでおります。そんな声を形にしました!無駄な名刺が商機を見出す!問題解決ツールはもう古い!掛け算戦略の第一歩が「コト+Design」名刺クラウドサービスbizcompass! |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・キントーンと連携 |
価格 |
・通常プラン(1ユニット 5IDプラン) 価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |