本記事では、株式会社シーラベルが主催する『DX事例合同ウェビナー』のレポートをお届けします。
2020年12月4日に開催した4社合同ウェビナーのテーマは、『生産性向上・ナレッジシェアのDX事例』。
三つ目の登壇サービスは、マニュアル自動作成ソフト『Dojo』とWebナビゲーションツール『Dojo Sero』です。ベンダーの株式会社テンダ ビジネスプロダクト事業部 営業2部部長 川喜田氏と、株式会社システムサポート 東京支社 ビジネス推進部部長 今出川氏と熊家氏に活用事例をご紹介いただきました。
Dojo/Dojo Seroとは
川喜田氏によるご挨拶の後、DojoおよびDojo Seroの概要説明からスタートです。
【Dojo】3ステップでマニュアルが完成
川喜田氏:
Dojoは、「システム操作・編集・出力」という3つのステップで、システム操作マニュアルを作成できるツールです。作成工数のかかるシステムマニュアルや手順書、テストエビデンス、eラーニングコンテンツなどを、簡単に作成することができます。
Dojoの国内導入実績は、2008年のリリースから約11年で2,600社以上にのぼり、東京証券取引所の30%以上の企業でご利用いただいています。
おかげさまでDojoのユーザー様は増えていますが、Dojoはどちらかというと紙マニュアルの電子化・デジタル化を推進する製品という位置づけです。そこで、Dojoをご利用いただいているお客様に色々とヒアリングをさせていただき、新たに開発・リリースした製品が、WebナビゲーションシステムのDojo Seroという製品です。
【Dojo Sero】実システムを改修せずに操作ナビゲーションを表示
Dojo Seroは、Webシステムの操作方法をナビゲートするシステムで、DX推進においては『守りのDX』という位置づけです。特に、「人材のオンボーディング」や「システムのオンボーディング」を支援します。オンボーディングは、「人材を定着させる」「システム運用を定着させる」という意味です。
使い方は、まず、WebブラウザにDojo Seroをプラグインします。そうすると、Dojo Seroサーバーと通信し、表示したいナビゲーションを指定すると自動的に操作案内が表示されます。画面にわかりやすくナビが表示されるため、普段使い慣れていないシステムや、年に数回しか経験しないような操作も、Dojo Seroを使えば簡単に操作できるようになります。
Dojo Sero は、Webシステムの改修を一切せずに、実システムに操作ナビゲーションを表示する画期的な製品です。ご興味がある方は、ぜひご連絡いただければと思います。
それでは、システムサポート様に活用事例をご紹介いただきます。
活用事例:株式会社システムサポート
今出川氏:
まず、私から弊社の概要とDojo Seroの導入背景をご説明させていただきます。
弊社は独立系のシステム会社として1980年に設立し、独自の成長を遂げ、2018年に東証マザーズに上場。2019年に東証一部に市場変更を果たしました。現在、国内4社・海外2社のグループ会社をもち、さまざまなITサービスを提供しております。
特に、クラウドデータベース系に強いOracleやMicrosoft Azure、AWS、基幹システム系に強いSAPなどの製品を強みとして提供しております。また先週は、金沢市と日本マイクロソフト社の3者間で、クラウドを活用した地域活性化に関する連携協定を結び、北陸初のAzure Baseを開設しました。
会社の規模拡大に備えてDojo/Dojo Seroを導入
今回、弊社がDojo Seroを導入した背景は4つあります。
当時は、上場するにあたって社員数が増加していた頃だったため、会社の規模拡大に対応するための新しいシステムや新しい制度を整備する必要がありました。それは簡単なことではありませんでしたが、守りのDXを活用して会社を守らなければならないと考えました。
そのようなときに、TENDA様と出会うことができ、DojoおよびDojo Seroを活用していこう、という方向に舵を切った次第です。
具体的な活用方法については、運用を担当している熊家からご説明します。
400時間のマニュアル学習時間を削減
熊家氏:
弊社では、Dojoを3ライセンス導入し、社内システムの操作手順書の作成や、お客様が導入したシステムのマニュアル作成に使用しております。
Dojo Seroは1,000ライセンス導入し、社員のシステム教育やトレーニング教材作成に利用しております。
Dojo Seroを導入したことで、業務が効率化し、社員の負担を軽減することができました。従来は、説明会に参加したり、資料を読んだり、質問をしたりなど、マニュアルを学習するために多くの時間を要していました。それらの時間が、Dojo Seroを活用することですべて不要になり、社内全体で約400時間の工数削減につながっていると見込んでおります。
Dojo/Dojo Seroを併用し、すべてのシステム操作教育を効率化
また、Dojoの導入によって、マニュアル作成工数の50%削減を見込んでおります。Dojoはリアルタイムでのシステム操作補助には対応していませんが、自動作成できるマニュアルと合わせてトレーニング用の疑似体験コンテンツを作成できるため、Dojo Seroと併用すればすべてのシステム操作教育をカバーすることができます。
ユーザーの利便性を高めるには、ナビゲーションだけではなく最低限のマニュアルも必要です。そのため、弊社ではDojo使ってマニュアルを作成し、Dojo Seroでナビゲーションを提供しております。
今後、ナビゲーション活用がDXの新スタイルに
今出川氏:
いま、DX関連では『AI』や『RPA』といったキーワードがよく話題に上がりますが、『ナビゲーション』も有効手段のひとつだと考えております。ナビゲーションを活用して業務効率化を図ることも、DXの新しいスタイルになってくるのではないかと。
私たちは、DojoやDojo Seroの活用をお客様にもご提案していきたいと考えております。皆様もぜひ、TENDA様のデモを一度見ていただき、有用性を実感していただければと思います。
■登壇者
株式会社テンダ ビジネスプロダクト事業部 営業2部 部長
川喜田 徹
株式会社システムサポート 東京支社 ビジネス推進部
部長 今出川 正法
熊家 尚美
■事例紹介企業
株式会社システムサポート
- 住所:石川県金沢市
- 業種:情報通信
- ビジネス領域:アプリケーション・セキュリティ・ITソリューション
- 従業員規模:501〜1,000名
- HP:https://www.sts-inc.co.jp/