コミュニケーションや情報収集の手段として、日常的に動画が視聴されている現代。動画・映像をマーケティングや採用活動に利用する企業も増えました。PR映像、動画広告など、制作される動画・映像の種類は用途によってさまざまです。ここでは、動画制作・映像制作会社のサービス内容と活用するメリット、実施の流れを説明します。
動画・映像制作会社の導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。
映像制作会社 22選(ランキング)|比較・選定ポイントとおすすめ「動画制作会社」の特徴や活用事例
映像制作会社・動画制作会社とは
動画制作・映像制作会社では、プロモーションやブランディング、採用活動などに利用する動画・映像コンテンツの制作サービスを提供しています。
大きく2つの形態があり、ひとつは自社でカメラマン、脚本家、編集者などのクリエイターを抱えているケース。もうひとつは、フリーランスのクリエイターと提携してサービスを提供しているパターンです。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
|
自社でクリエイターを抱えている |
フリーランスのクリエイターと提携 |
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コスト |
比較的高額な傾向 |
比較的安価に抑えられる |
品質 |
一定のクオリティ |
クリエイターにより異なる |
納期 |
時期によってスケジュール調整に時間がかかる場合がある |
随時チーム編成できるため、短期間での納品が可能 |
ただし、上記はあくまでも傾向であり、該当しないサービスもあります。
映像制作・動画制作会社のサービス内容
動画・映像にはさまざまな技術が用いられ、用途・目的によって使い分けたり、組み合わせたりして制作されています。主な種類には以下のものがあります。
- 実写
- CG
- アニメーション
- 360度動画
- インタラクティブ動画
- VR(仮想現実)
- AR(拡張現実)
- ドローン撮影
これらの技術を使い、動画制作・映像制作会社では以下のようなサービスを提供しています。
商品・サービス紹介の動画・映像
商品・サービスの魅力や価値を紹介します。実写のほか、CG、アニメーション、360度動画などを取り入れて、わかりやすくインパクトを残せる動画・映像の制作が可能です。実演販売の様子を撮影して、商品の特長や使い方をアピールする方法もあります。
各種広告用の動画・映像
テレビCMにくわえ、現在ではWebの動画広告やデジタルサイネージを利用した広告展開が増えています。静止画のバナーよりもインパクトを与えやすいうえ、音楽やナレーションを入れれば視覚・聴覚の両面からアピール力を高めることができます。
制作会社によっては、動画広告のマーケティングから運用サポートまでワンストップで提供しているところもあります。
企業・店舗紹介の動画・映像
企業・店舗の特長や個性を動画・映像を使って紹介します。ブランディングや営業活動、採用活動など、多くの場面で役立てることができます。一般的な手法では、実写で企業のストーリーや想いを伝えるものが多くなっています。
求人・リクルートの動画・映像
求人・リクルートにおける差別化を図る手法として、動画・映像が多く取り入れられています。職場や従業員の雰囲気を伝えるほか、密着ドキュメンタリーやインタビューなどを交えて、オリジナリティのある動画・映像を作ることができます。
研修用の動画・映像
研修やマニュアルにも動画・映像を活用するケースが増えています。一度制作すれば再利用できるため、効率的というメリットがあります。また、従業員の都合のよい時間に視聴できるので、通常業務を妨げずに済みます。紙のマニュアルより理解しやすい点も特長です。
映像制作・動画制作会社を活用するメリット
最近では、手軽に高品質な撮影ができる機材や動画編集ソフトも多数提供されているため、自社で動画制作するハードルは下がっています。一方で、制作会社に外注するメリットには、以下のことが挙げられます。
高品質な映像・動画制作が可能
動画制作・映像制作会社に依頼する大きなメリットは、専門性や経験値の高いスタッフによる高品質な動画・映像の制作が可能なことです。
動画・映像制作において重視されるのは、「印象に残る動画を作りたい」「オリジナリティのある動画で話題を集めたい」などが多いでしょう。簡単なものであれば自社で制作できる場合もありますが、制作会社を利用することで、自社にはないアイデアやノウハウを取り入れることができます。
完成度の高さや効果を求めるなら、やはりプロによる制作のほうが技術面・クリエイティブ面において質が高いといえます。
付帯するサービスを利用できる
動画・映像に自社独自のアニメキャラクターを使いたい、音楽やナレーションを入れたい、多言語で制作したいなどの要望もあるでしょう。これらを自社で手配しようとすると、大きな手間がかかります。
動画制作・映像制作会社には、これらの要素も合わせて制作・手配してくれるサービスがあります。自社の労力を抑えられるという点も、外注により得られるメリットです。
映像・動画制作の流れ
ここでは、動画・映像制作会社を利用した場合の一般的な実施の流れを説明します。
1.コンセプト・企画内容を決定
まず動画・映像のコンセプトと企画内容を具体的にします。明確にすべきことは、以下の点です。
- 動画・映像の用途や目的(ゴール)
- ターゲットと活用シーン
- 伝えたいメッセージやテーマ
- 動画・映像のイメージと尺(長さ)
- 進行スケジュール
2.シナリオ・絵コンテの確認
次に、制作会社から提示されたシナリオや絵コンテなどを確認します。イメージをすり合わせたあと、OKとなったら撮影準備段階に入ります。
3.撮影準備
制作会社は、撮影内容に応じてモデルやスタッフの手配、必要となる機材、小道具などの準備をします。撮影場所の下見も行い、撮影許可が必要な場合は同時に手配してくれます。
4.撮影
事前に決めた撮影スケジュールをもとに、シナリオに沿って撮影します。
5.編集
撮影した映像と写真・ロゴ・イラストなどの素材を使って編集します。音楽や効果音、ナレーション、テロップなどの挿入もこの段階で行います。制作会社によっては、仮編集でおおよそのイメージをすり合わせたあと、本編集で本番の音入れをするなど工程を分けているところもあります。
6.エンコード・納品
エンコードとは、データを別の形式に変換することをいいます。Webで動画を配信する場合、元データのままでは重すぎて視聴できないことがあります。また、サイトやソフトに合った動画形式でないと再生できません。そのため、動画をWeb上で活用する場合は、データの圧縮と変換をするエンコードが必要となります。
制作会社では、用途や配信先に応じた適切なフォーマットに処理したうえで納品してくれます。また、アップロード作業までサポートしているサービスもあります。
映像制作会社・動画制作会社を有効に活用しよう
動画・映像を活用したPRや採用活動は、現在の主流となりつつあります。質の高い制作物で効果アップを狙うなら、専門的な知見や技術を有する動画・映像制作会社に外注するほうが得策といえるでしょう。
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