Webサイトの利便性を高め、マーケティングにも役立つサイト内検索ツール(サイト内検索エンジン)。業種を問わず多くのWebサイトに導入されていますが、ツールによってさまざまな機能が提供されているため、選び方に迷うケースも多いでしょう。ここでは、サイト内検索ツールの比較選定ポイントや導入時の注意点を紹介します。

また、導入実績の多い代表的なサイト内検索ツールをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

サイト内検索ツール(サイト内検索エンジン)の比較方法・選び方

サイト内検索ツールを比較選定する際のポイント

サイト内検索ツールを選ぶときのポイント

 

サイト内検索ツール(サイト内検索 エンジン)の選定に必要な基礎知識と、選定ポイントをまとめました。

 

■ASP型とオープンソース型

サイト内検索ツールの導入方法には、ASP型(サイト内検索 ASP)と、オープンソース型があります。ASP型は、いわゆるクラウド型サービスです。インターネット上に設置されたソフトウェアにアクセスして、自社サイトにサイト内検索を表示します。

 

オープンソース型は、無償提供されているソフトウェアです。無料で利用できますが、導入やカスタマイズ、トラブル対応に専門知識を要します。

 

自社にノウハウがない場合は、ASP型の導入を検討したほうがよいでしょう。なお、ここから先の解説は、ASP型のサイト内検索 サービスに的を絞ってお伝えします。

 

■ツールのタイプを決める

サイト内検索ツールを大きく分類すると、次の2種類に分かれます。

 

  • クローラー型(汎用タイプ)
  • 情報連携型(商品検索タイプ)

 

クローラー型は、サイト内のテキストや画像などをデータベース化し、検索対象とするタイプです。サイトの種類を問わず使用できますが、商品やサービスの絞り込み検索には対応しません。

 

情報連携型は、あらかじめ設定した条件に基づき、検索結果を絞り込めるタイプです。カテゴリー別の検索が可能なことから、ECサイトをはじめ、情報量の多いサイトに広く導入されています。ツール選定の初期段階で、上記2種類のどちらを導入するか決めておきましょう。

 

■機能の充実度をチェック

サイト内検索ツールの選定において、とくに重視したいのが機能の充実度です。ユーザーの使い勝手が高まるほど、CVへの貢献が期待されるからです。機能面のチェックでは、以下を参考にしてください。

 

分類

チェック項目

ユーザビリティ

・サジェスト機能

・絞り込み機能

・レコメンド機能

・多言語対応

検索結果の精度

・検索結果0件の防止

・表記ゆれ対応

・属性などによるパーソナライズ化

・アルゴリズムのチューニング(新商品や売りたい商品を上位表示するなどの調整ができる)

サイト内検索のスピード

・検索結果が表示されるスピード

・アイテムの更新スピード

レポート機能

・検索結果0件をレポート

・クリック数、人気キーワードなどのレポート

 

サイト内検索ツールは、CVRの向上やニーズの把握に役立ちます。自社に必要な機能を見極めてから選択しましょう。

 

■サポート体制は充実しているか

サイト内検索ツールを有効活用するには、ツール提供元のサポートを要することが多くなります。サジェスト機能のチューニングや同義語辞書の改善、マーケティングツールとの連携提案など、提供元のサポート内容は多岐にわたります。

 

サイト内検索ツールのカスタマーサポートは、技術トラブルの対処に限定したものではありません。自社に十分なノウハウやリソースがない場合は、サポート体制が充実しているかどうかも重要なチェックポイントになります。

サイト内検索ツールの向き・不向き

サイト内検索ツールの向き・不向き

 

課題

向き・不向きの傾向

できるだけ簡単に導入したい

・HTMLコードのコピーペーストだけで導入できるツールが便利

複数のサイト運営で活用したい

・複数サイトを横断した検索ができるツールを選ぶ

サイトの専門性が高く、検索キーワードが正確に入力されるか不安

・辞書機能(同義語・類語)が充実しているツールやサジェスト機能が高性能なツールが適している

※辞書・サジェストのカスタマイズを前提に導入する

 

導入時に注意すべき点

(サイト内検索ツール)導入時に注意すべき点

 

サイト内検索ツールを導入する際は、以下の3点に注意してください。

 

■検索スピードに注意

サイト内検索ツールの使い勝手を左右する要素として、検索スピードが挙げられます。検索に時間のかかるツールはユーザーの離脱を招きやすいうえ、SEO対策上もマイナスとなります。

 

ツールの検索スピードの確認には、同じツールを導入しているサイトが役立ちます。ツール提供元で導入事例を確認し、紹介されているサイトで検索を試してみてください。情報量の多いサイトでスムーズな検索ができるなら、優秀なツールといえるでしょう。

 

■データ量による検索精度に注意

検索履歴が少なく、十分なデータを用意できない状態でスタートした場合、検索精度が低くなることがあります。この場合、導入前の分析やリリース後の調整作業などが発生することがあるため、ツール提供元に相談するとよいでしょう。

 

■料金とサポートのバランスを見る

サイト内検索ツールの運用では、提供元のサポートが重要な役割を持ちます。サポートの充実したツールほど有用といえますが、料金面には注意が必要です。

 

ASPによっては、サイト内検索ツールのサポートが有料になります。サポート料を無料(月額料金に含む)としているツールもあるため、料金とサポート内容のバランスには注意が必要です。サポート範囲は事前に確認しましょう。

サイト内検索ツールは費用対効果を意識して導入する

サイト内検索ツールの導入は、自社サイトに必要な機能を見極めた上で、サポートの活用も意識して進めることが肝要です。ツールの導入により期待できる効果(回遊率向上、CVR向上など)と、費用のバランスは概算しておきましょう。

サイト内検索ツール 11選「特徴」と「活用事例」

1. ECサイト内検索「ユニサーチ」

(参照元:https://unisearch.jp/product/)

サービス名

ECサイト内検索「ユニサーチ」

キャッチフレーズ

AIで売上アップをらくらく実現する商品検索エンジン

サービス概要

「ユニサーチ」は、AIでECサイトの売上アップをらくらく実現するサイト内検索エンジンです。購買行動データをAIが学習し、買う確率の高い商品をパーソナライズして上位表示するので売上アップを実現します。

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・ECサイト内検索エンジン「ユニサーチ」

価格

・価格はお問合せください

運営企業

ユニバーサルナレッジ株式会社

サービス詳細

ECサイト内検索「ユニサーチ」の詳細を見る

サービス資料

 

導入した企業の声

株式会社 千趣会 販売企画本部 EC企画運営部 EC販促1チーム マネージャー 澄田 裕子様:

導入目的は、意図しない商品が上位に表示されるなど検索の精度を上げるため。ユニサーチを活用することで、検索精度の向上と、コストダウンが図られ、検索経由の受注額が前年比で140%強のアップとなりました。

 

2. ポップリンク

(参照元:https://www.bsearchtech.com/products/poplink/)

サービス名

ポップリンク

キャッチフレーズ

コンバージョンページ直結の画像付きサジェスト

サービス概要

ポップリンクは、キーワード検索と詳細情報ページをダイレクトに繋ぐナビゲーションツールです。検索キーワード入力時に候補語を表示するほか、画像と詳細ページへのリンクを表示して最短でスムーズな情報到達を実現します。

価格

・価格はお問合せください

運営企業

ビジネスサーチテクノロジ株式会社

サービス詳細

ポップリンクの詳細を見る

サービス資料

 

導入した企業の声

ザボディショップジャパン株式会社 営業本部 デジタルセールス部 斉藤 正賢様:

導入目的は、以前はECパッケージの検索機能を利用していたが、検索キーワードが前方一致でしか引っかからないものだったため。ポップリンクを活用することで、ポップリンク経由のCV率が通常のCV率と比較して約10倍になっています。

 

3. ポップファインド

(参照元:https://www.bsearchtech.com/products/popfind/)

サービス名

ポップファインド

キャッチフレーズ

検索からの離脱を改善するEC商品検索サービス

サービス概要

ポップファインドは、ECサイトに欠かせない機能をJavaScriptタグの設置とデザイン調整だけで、初めて導入する方でも簡単に実装いただけるECサイト内検索サービスです。
導入の手間を省き、低コストでご利用いただけ、PC・スマートフォンの検索体験の改善とコンバージョン向上を実現します。
既存システムとの連携にも優れ、従来のAPIの組み込みやカスタマイズ等も不要です。

運営企業

ビジネスサーチテクノロジ株式会社

サービス詳細

ポップファインドの詳細を見る

サービス資料

 

4. サイト内検索 MARS FINDER

(参照元:https://www.marsflag.com/ja/marsfinder/)

サービス名

サイト内検索 MARS FINDER

キャッチフレーズ

Webサイトの能力を最大限に活用するためのサイト内

サービス概要

マルチデバイス・多言語対応のサイト内検索クラウドサービスです。 多様なデバイスからの閲覧に柔軟に対応しています。 PCからの検索時には、 検索結果を素早くブラウズできる「解る検索」(特許出願中)もご利用いただけます。 簡単でパワフルな基本機能と確かな効果をご評価いただき、 グローバルブランド企業・官公庁にも選ばれています。

運営企業

株式会社マーズフラッグ

サービス詳細

サイト内検索 MARS FINDERの詳細を見る

サービス資料

 

導入した企業の声

株式会社日立製作所 ブランド・コミュニケーション本部 主任 粟倉顧譲様:

導入目的は、サイト内検索のユーザビリティ向上のため。MARS FINDERを活用することで、型番検索の精度が向上し、適当な型番で検索してもきちんと欲しいページが表示されるので、導入してよかったと思っています。

 

5.Finditem

(参照元:https://www.neko-system.com/finditem/service/index.html)

サービス名

Finditem

キャッチフレーズ

売上アップを目指すためのサイト内検索

サービス概要

売上アップを目指すための商品検索サービス。

【特徴】
・見やすく、使いやすい、簡単に見つかる!
・インストール不要、簡単に素早く導入できる
・どんなサイトでも導入可能です。

欲しい商品をすぐに見つけられるサジェスト機能、
使いやすい絞り込み検索機能
購買意欲低下の原因となる0件ヒットを防ぎ、
ユーザーの検索行動をアシストする機能
検索行動履歴からのサイト改善を支援する機能
などを搭載したEC向サイト内検索サービスです。

向いてる形態

BtoB/BtoC

導入企業の傾向

ECサイト、商品点数が多い企業さま

運営企業

株式会社ネコシステム

サービス詳細

Finditemの詳細を見る

 

6. sui-sei

(参照元:https://sui-sei.jp/)

サービス名

sui-sei

キャッチフレーズ

探しやすさと見つけやすさを最重視したサイト検索

サービス概要

sui-seiとは、サクサク動く・すぐに見つかる・ストレスフリーな「検索体験」を実現し成果に繋げるサービスです。
【特徴】
・検索速度アップで解決!
・絞り込みやすさアップで解決!
・ユーザー目線の並び順で解決!

(参照元:株式会社神戸デジタル・ラボHP)

向いてる形態

BtoC

機能一覧

・リッチサーチ
・リッチサジェスト

価格

・リッチサジェスト スタンダード  価格はお問合せください / 月(初期費用)
・リッチサジェスト  スタンダード  30,000円 / 月
・リッチサジェスト プロ  価格はお問合せください
・リッチサーチ  価格はお問合せください

運営企業

株式会社 神戸デジタル・ラボ

サービス詳細

sui-seiの詳細を見る

 

7. ZETA SEARCH

(参照元:https://zetacx.com/zeta-search)

サービス名

ZETA SEARCH

キャッチフレーズ

消費者の「欲しい」にリアルタイムに応える

サービス概要

サイト内検索・EC商品検索エンジン ZETA SEARCHとは、充実の機能と高速性で消費者の「欲しい」にリアルタイムに応えるサイト内検索エンジンです。
ソフトウェアとしての性能だけでなく、システム環境・スタッフの技術力・知見・サイトに合った機能の提案力など、すべての要素が高い水準で提供されています。

【特徴】
・多機能エンジン
・圧倒的な高速性
・ニーズを捉えた検索結果
・エンジニアによるチューニング
・フルカスタマイズにより自由度の高い設計

(参照元:ZETA株式会社 HP)

向いてる形態

BtoC

機能一覧

・サジェスト機能(画像付き)
・ドリルダウン型絞り込み
・ファセットカウント
・もしかして検索
・並べ替え(ソート)
・表記ゆれ吸収

価格

・価格はお問合せください

運営企業

ZETA株式会社

サービス詳細

ZETA SEARCHの詳細を見る

 

8. i-search

 

(参照元:https://scala-com.jp/i-search/)

サービス名

i-search

キャッチフレーズ

見えるサイト内検索エンジン

サービス概要

i-searchは、企業がWEBサイトで伝えたい情報を、ユーザーのために正確にわかりやすく表示するサイト内検索エンジンサービスです。探しているページの画像を表⽰することで⾒やすさをアップし、検索順位を最適化する機能で目的のページへ誘導します。

【特徴】
・検索にヒットしたページのサムネイル画像を表示します。
・サムネイル画像をマウスオーバすると拡大画像がポップアップします。
・任意のページをおすすめコンテンツとして表示できます。
・管理機能が豊富です。

(参照元:株式会社スカラコミュニケーションズ HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

導入社数

約 450 社

(2021年03月03日時点)

機能一覧

・公開機能
・管理機能

価格

・価格はお問合せください

運営企業

株式会社スカラコミュニケーションズ

サービス詳細

i-searchの詳細を見る

 

9. InfoBee

サービス名

InfoBee

キャッチフレーズ

サイト内の情報をすばやく、みやすく検索。

サービス概要

InfoBeeは、サイト内の欲しい情報がひとめでわかる、検索エンジンです。

【特徴】
・検索結果の「見える化」:検索結果は利用者にリンク先を一つ一つ確認させることなく、欲しい情報をより容易に見つけてもらうことができます。
・2ステップだけの簡単設定:必要な設定は、検索対象のURLの登録と収集スケジュールだけ。
・充実の管理機能:管理画面では、検索利用回数、検索入力キーワード、検索連動バナーの効果測定等が一目で確認可能。
・検索連動バナーで利用者を誘導:検索結果と併せ、キーワードと連動したバナーを表示可能。
・お手頃価格

(参照元:NTTテクノクロス株式会社 HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・ページのフルサムネイル表示
・検索結果画面の柔軟なカスタマイズ
・検索連動広告
・あいまい検索 ※オプション
・検索ログ分析
・収集結果レポート表示
・SSL(HTTPS)サイト対応 ※オプション
・画面組込み対応 ※オプション

価格

・無料トライアル  0円 / 15日間
・基本プラン  12,600円 / から・月額

運営企業

NTTテクノクロス株式会社

サービス詳細

InfoBeeの詳細を見る

 

10. Accela BizSearch ASP

(参照元:https://www.accelatech.com/product/bs-asp?redirect=asp)

サービス名

Accela BizSearch ASP

キャッチフレーズ

検索力でWebサイトの価値を最大化

サービス概要

Webサイトをお客様との接点となる大切な窓口ととらえ、Webマーケティングに力を入れる企業は多くあります。
しかし、提供しようとする情報が増えすぎた結果、「お客様に伝えたい情報」と「お客様が探している情報」がうまくマッチしていないWebサイトも多いようです。こうした問題の解決にサイト内検索ツールは欠かせませんが、そこにはさらに高い検索精度や目的ページの探しやすさが求められています。
「Accela BizSearch ASP サイト内検索」はその精度の高さを評価され、日本を代表する数多くの優良企業のWebサイトでご利用いただいております。

(参照元:アクセラテクノロジ株式会社 HP)

向いてる形態

BtoC

機能一覧

・ドリルダウンナビ
・ランキングチューニング
・解析機能

価格

・価格はお問合せください

運営企業

アクセラテクノロジ株式会社

サービス詳細

Accela BizSearch ASPの詳細を見る

 

11. Sagroonga

(参照元:https://sitesearch.sena-networks.co.jp/)

サービス名

Sagroonga

キャッチフレーズ

ユーザーの「見たい!」に応えるサイト内検索を

サービス概要

Sagroongaは、検索エンジン「Groonga」を搭載しているサイト内検索システムです。
国産の全文検索エンジンで、日本語に特化した機能が搭載され、安定した高い検索性能を誇ります。
「Groonga」のエンジンベンダーであるクリアコード社と資本関係を結び開発しました。
システムのご利用についてはエンジンを含めしっかりとしたサポートをご提供できる体制となっており、安心してご利用頂けます。

【ここがすごい】
・検索エンジンの速度と正確性
・クロール性能と対象範囲の広さ
・柔軟で、固定料金

(参照元:株式会社セナネットワークス HP)

向いてる形態

BtoC

価格

・価格はお問合せください

運営企業

株式会社セナネットワークス

サービス詳細

Sagroongaの詳細を見る