インターネット上で消費者の声を収集できるネットリサーチ(インターネットリサーチ)。ニーズの多様化や競争環境の激化にともなって市場調査の重要性は高まっており、ネットリサーチを活用する企業が増えています。記事では、ネットリサーチを実施する利点やサービスの特徴、期待できる効果について解説します。

ネットリサーチの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

ネットリサーチ 5選|比較・選定ポイントとおすすめ「インターネットリサーチ」の特徴や活用事例

ネットリサーチとは

ネットリサーチとは


ネットリサーチとは、インターネット上で実施する調査のことです。「インターネットリサーチ」や「Web調査」とも呼ばれています。以前は紙による郵送調査や訪問調査が主流でしたが、インターネットの普及にともない、現在ではネットリサーチが一般的な調査手法になりつつあります。 

 

ネットリサーチを活用することで、アンケートの配信・回答・回収・集計をインターネット上で完結させることができます。商品開発やプロモーションをはじめ、自社メディアのコンテンツに活用するなど用途の広がりもあり、企業の規模を問わず導入が進んでいます。

ネットリサーチで実現できること

ネットリサーチで実現できること



ネットリサーチを活用することで、以下の3つを実現できます。

幅広いビジネスシーンで調査を実施

ネットリサーチには幅広い用途があり、さまざまなビジネスシーンで役立ちます。具体的な活用例を以下に挙げます。

 

  • 新商品開発に向けた消費者の実態調査
  • 商品・サービスの認知度調査や満足度調査
  • セミナーやイベントの参加者向けアンケート
  • キャッチコピーや広告の比較テスト
  • 営業資料や広報資料のネタとなるデータ収集
  • 調査結果を自社メディアのコンテンツに活用

 

これらの調査は紙のアンケートや対面調査でも実施できますが、所要期間やマンパワー、コスト面でネットリサーチは手軽な方法です。調査の幅が広がるため、さまざまなマーケティング活動に役立ちます。

対象とするアンケートモニターの条件を選べる

ネットリサーチのサービスを提供する会社は、アンケートに協力してもらうモニターを数万人規模で保有しています。その中から調査目的に最適な対象者を抽出し、アンケートを実施することができます。

従来型(オーダーメイド型)とセルフ型を選べる

従来のネットリサーチは、調査票の作成・調査・集計・レポートまで調査会社が行うものが主流でした。現在は、これらの工程の一部を自社で行うセルフ型のサービスが多く提供されています。セルフ型の場合、自社での作業が発生するぶん、低コストで実施することができます。

ネットリサーチの導入で得られる効果

 ネットリサーチの導入で得られる効果

リサーチ業務の効率化

リサーチ業務にネットリサーチを取り入れれば、業務効率を高めることができます。紙によるアンケートの場合、調査票の作成・配布・実施・回収・集計を一通り終えるのに数ヶ月要する場合があります。

 

ネットリサーチなら、アンケート用紙の印刷や郵送、返送の手間を省くことができ、スピーディーにアンケートを実施できます。また、手書きの回答をエクセルなどに入力する必要がないため、集計作業も効率化されます。リードタイムが大幅に圧縮され、マーケティングのPDCAを速やかに実行できるようになります。

調査コストを抑えられる

ネットリサーチを導入すると、低コストで調査を実施できるようになります。紙による調査や訪問調査の場合、アンケート用紙の印刷代や郵便代、調査員の人件費・交通費などのコストがかかります。その点、ネットリサーチはアンケートの配信・回収コストが不要なので、調査の規模によっては大幅なコスト削減につながります。 

ネットリサーチの機能一覧

ネットリサーチの機能一覧

 

ネットリサーチの主な機能を以下にまとめました。

 

機能

内容

スクリーニング調査

調査対象者の条件抽出にあたって、対象モニターがどのくらい存在するか事前調査を実施できる

アンケートモニターの抽出

調査目的に合わせたアンケートモニターの絞り込みができる。定性調査のためのモニターを用意することも可能

ホームユーステスト

モニターに実際に商品・サービスを試用してもらい、評価してもらう調査を実施できる

調査フォームの作成

設問や回答の選択肢を作成する。用途別にテンプレートが用意されていたり、既存の項目をコピー&ペーストできたりするツールもある

画像挿入

設問や選択肢に画像を挿入する。イメージ調査や広告の比較テストに便利。動画を追加できるツールもある

フォント・デザイン変更

質問文・選択肢の文字や、アンケート画面のデザインをカスタマイズできる

設問・選択肢のランダム表示

回答者によって質問や選択肢の順番を変える。ランダム表示により、回答の偏りを防ぐことができる

URL・QRコード発行

アンケート作成後、自動的にURLやQRコードが発行され、メールやSNSなどに貼り付けることでアンケートを告知できる

アンケート実施日時の設定

アンケートの配信日時と終了日時を設定する

催促メール/サンクスメール

未回答者に回答を促すメールや、回答者にお礼

リアルタイム集計

アンケートの回答データをリアルタイムに集計し、管理画面に即時反映する

回答データ出力

ローデータをCSV形式で出力する。表やグラフをエクセル形式で出力できるツールもある

調査結果の共有

アンケート結果画面のURLを発行し、関係者に共有する

マルチデバイス対応

パソコン、スマートフォン、タブレットなど複数の端末でアンケートの実施・回答が可能

二重回答の防止

メールアドレスや会員IDなどの識別情報を登録し、同じユーザーの二重回答を防ぐ。同一端末で1回しか回答できないようCookieによる制限をかけているツールもある

コンサルティング/サポート

調査票の作成や分析など、専門家のサポートを受けられる

 

どの機能が利用できるかはサービスによって異なります。サービスを選択する際は、必要な機能が備わっているかを確認しましょう。

ネットリサーチを上手に活用しよう

ネットリサーチは、市場調査をはじめイベント調査や広報活動などに幅広く活用できます。調査をうまく活かせば、商品・サービスの質を高めたり、自社サイトの評価を高めたりとさまざまなメリットを享受できます。自社に合ったネットリサーチを導入して、マーケティング活動に有効に活かしましょう。 

 

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