WebサイトやECサイトの運用に必要なサーバーを借りることができる「レンタルサーバー(ホスティング)」。レンタルサーバーにはサイト構築・運用を支援する機能が備わっており、工数やコストの削減につながります。本記事では、レンタルサーバーで実現できることや機能一覧、導入するメリット・効果を紹介します。

レンタルサーバー(ホスティング)の導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。
レンタルサーバー(ホスティング) 15選|比較・選定ポイントとおすすめ「レンタルサーバー(ホスティング)」の特徴

レンタルサーバー(ホスティング)とは

レンタルサーバー(ホスティング)とは

 

レンタルサーバーとは、通信事業者などが保有するデータセンター内に設置されたサーバーを、インターネット経由で貸し出すサービスのことです。ホスティングとも呼ばれています。

 

ユーザーは、レンタルしたサーバーに用途に応じたソフトウェアやプログラム、データなどを転送してWebサーバーやメールサーバーとして利用できます。自社でのサーバー構築が不要となるため、Webサイトなどを運用する工数・コストを大幅に削減することが可能です。

 

レンタルサーバーの利用形態は主に4種類に分けられます。以下に特徴をまとめました。

 

共用サーバー

1台のサーバーを複数のユーザーで共有する形態。設定の自由度は低いが、比較的安価で手軽に利用できる。

専用サーバー

特定のユーザーが1台のサーバーを専有できる形態。自由に設定できる一方、専門知識や運用の手間を要する。

VPS(仮想専用サーバー)

1台のサーバーを仮想マシンに分割したうえで専用サーバーとして貸し出す形態。専用サーバーより低コストだが、専門知識や手間を要する。

クラウドサーバー

VPSの一種で、必要に応じて機能を追加・変更することができる。CPUやメモリを拡張できるためVPSより高機能だが、高度な専門知識が必要。

レンタルサーバー(ホスティング)で実現できること

レンタルサーバー(ホスティング)を導入すると、以下の2つを実現できるようになります。

WebサイトやECサイトを構築・運用できる

レンタルサーバーを導入すれば、自社サーバー不要でホームページやブログ、ECサイトなどを構築することができます。企業・サービスの独自ドメインの取得や、CMSを手間なくインストールできる機能、アクセス解析機能などサイト運用を支援する機能やサービスが揃っており、複数のサイトを一元管理することも可能です。

 

  • 独自ドメイン取得
  • マルチドメイン設定
  • CMSのクイックインストール
  • アクセス解析

メール施策を一元管理できる

一般的なレンタルサーバーにはメール運用を支援する機能も備わっており、メールマガジンなどの施策を一元管理できます。企業独自のメールアドレスを取得し、作成・登録したメーリングリストに一斉配信することが可能です。

 

  • ドメイン取得
  • メーリングリスト
  • メールマガジン
  • メール自動返信

レンタルサーバー(ホスティング)の導入で得られる効果

レンタルサーバー(ホスティング)の導入で得られる効果

 

レンタルサーバー(ホスティング)を活用することで、以下のような効果やメリットが期待できます。

サーバー運用の工数削減

自社でサーバーを構築・運用する場合、多大なマンパワーを要するうえ、専門的なノウハウをもつエンジニアを確保する必要があります。レンタルサーバーでは、ベンダーが保有・管理するサーバーを借りることができるため、契約後すぐに運用を始めることができます。

 

企業は、サーバー運用に工数をかける必要がなくなるため、WebサイトやECサイトの運用にマンパワーを注ぐことができます。

コスト削減

自社サーバーを導入する場合、設備や機器の購入費や構築・運用の人件費などに高額なコストを要します。一般的なレンタルサーバーは数千円~数万円の月額料金で利用できるため、サーバーの構築・運用にかかる費用を大幅に削減することが可能です。使用できる容量や機能などで料金が異なるため、自社に合ったプランを選択することでコストの最適化につながります。

セキュリティ対策の強化

昨今はWebサイトの脆弱性を狙ったサイバー攻撃が増えているため、自社でサーバーを構築・運用する際はさまざまなセキュリティ対策を施す必要があります。レンタルサーバーでは、サーバーの常時監視やウイルス・スパムメール対策など、ひと通りのセキュリティ対策が施されています。多くのサービスにはバックアップ機能も備わっているため、BCP対策の観点でもセキュアな環境で運用することができます。

レンタルサーバー(ホスティング)の機能・サービス一覧

レンタルサーバー(ホスティング)の主な機能・サービスを以下にまとめました。

 

機能・サービス

内容

ドメイン取得

企業やサービス独自のドメインの取得・運用をサポート

マルチドメイン機能

1つのサーバーに複数のドメインを設定できる

FTP転送

FTPアカウントの追加やFTPS(FTTP通信の暗号化)を利用できる

メーリングリスト

メーリングリストを作成・登録できる

メールマガジン

メールマガジンを作成・配信できる

メール自動返信

受信したメールに対し、あらかじめ設定した定型文を自動で返信する

CMSのクイックインストール

WordPressなどCMSの事前設定作業を省略してインストールできる

指定OSのインストール

WindowsOSやLinuxOS、仮想化OSなど用途に応じたOSをインストールできる

データ・システム移行支援

自社サーバのデータやシステムを別のサーバーに移行する作業を代行する

セキュリティ機能

・サーバーの常時監視

・通信の暗号化(SSL)

・サーバーの冗長化

・Web改ざんの検知

・ウイルスの検知

・不正アクセスの検知

・スパムメールの検知

自動バックアップ

Webやメールなどのデータを定期的に複製・保存

アクセス解析

・アクセス状況の閲覧(日別・期間別)

・アクセスログの取得・保存

 

どの機能が搭載されているかはツールによって異なります。選択の際は注意しましょう。

サーバーをレンタルしてサイト運用を効率化

Web施策の重要性が高まっている昨今、自社のブランディングやリード獲得・育成のために様々なサイトを運用する必要があります。レンタルサーバーを導入すれば、目的に合ったサーバーを借りてカスタマイズすることができるため、工数・コストを抑えながらWebサイトやECサイトを一元管理できるようになります。

 

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