オフィスコンビニとは、オフィスに無人売り場を設けて食品や日用品などを販売するサービスのことです。福利厚生として人気上昇中のサービスですが、多様なタイプがあり利用条件も様々なため、選定には注意を要します。ここでは、オフィスコンビニを選ぶ際に押さえておきたい選定ポイントや向き不向きの傾向、サービス利用時の注意点を解説します。

また、導入実績の多い代表的なオフィスコンビニをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

オフィスコンビニの比較方法・選び方

オフィスコンビニを選ぶときのポイント

オフィスコンビニを選ぶときのポイント

 

以下の点に留意しながら、選定を進めましょう。

 

■サービスのタイプを決める

オフィスコンビニには大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれに利用方法や取扱商品、およびメリットが異なります。サービス選定に入る前に、どのタイプを自社に導入するか決めておきましょう。

 

  • 軽食や日用品などの一般的な商品を備蓄して販売するタイプ
  • 健康に配慮したオリジナル食品を備蓄して販売するタイプ
  • 注文された弁当を当日配達する注文型タイプ

 

コンビニとしての利便性を重視する企業と、社食サービスとしての品質や機能を重視する企業では、利用に適するタイプが異なってくるでしょう。また、利便性と社食サービス品質の両方を求めるなら、複数サービスの併用を検討するのも良い方法です。

 

どのようなオフィスコンビニが自社に必要か、1つのサービスで需要を満たせるかといった点をよく検討した上で、サービスを選定しましょう。

 

■自社の地域で利用できるか

オフィスコンビニの選定において、必ずチェックしておきたいのがサービス提供地域です。一般的な商品を備蓄して販売するタイプでは、東京や神奈川、大阪などの大都市を中心に展開するサービスが目立ちますが、母体であるコンビニの出店地域であれば地方でも利用できる場合があります。

 

オリジナル食品を備蓄販売するタイプの多くは、クール便による商品配送を行っているため、日本全国で利用可能なケースが多くなっています。注文型オフィスコンビニの多くは、大都市でのサービス展開が多い傾向があります。自社の地域で利用できるサービスを探しましょう。

 

■自社が求める商品を取り扱っているか

オフィスコンビニを導入しても、取扱商品が魅力的でなければ従業員に利用されません。サービス選定では、次の点をチェックしましょう。

 

  • 取扱商品の種類やブランドは充実しているか(一般商品タイプ)
  • コーヒーメーカーやティーサーバーは利用できるか(一般商品タイプ)
  • 弁当・総菜のラインナップは豊富か(オリジナル食品タイプ・注文型)
  • 商品の提供価格は割高になっていないか(全タイプ)

 

取扱商品をチェックする際は、サービス利用者となる従業員に意見を求めるとよいでしょう。年齢や性別、勤務形態などが異なる複数の従業員から意見を集めて、サービス選定の参考にすることをおすすめします。

 

■便利な決済方法が用意されているか

従業員が日常的に利用するオフィスコンビニでは、便利な決済方法が使えるサービスを選びたいところです。オフィスコンビニの主な決済方法には、次の3種類があります。

 

  • 集金箱による現金払い
  • キャッシュレス決済(クレジットカード、交通系ICカード、QR決済など)
  • 企業でのまとめ払い(給与天引きでの精算が可能)

 

現金払いはメジャーな決済方法ですが、集金箱の管理に注意を要します。また、キャッシュレス決済については、専用スマホアプリのインストールを必要とする場合があります。これらの点も考慮して、自社で使いやすい決済方法が用意されたサービスを選定しましょう。

 

■利用条件をクリアできるか

オフィスコンビニの多くは、サービス利用条件を設定しています。利用の可否に関わるため、サービス選定時に必ず確認してください。

 

  • ビルにエレベーターがあること
  • 一定の就業者数がいること(15人以上、100人以上など)
  • 売り場設置スペースと冷蔵庫用の電源があること

 

上記のような利用条件は原則であり、ベンダーに相談すれば自社の環境に柔軟に対応してもらえる場合があります。導入したいサービスの利用条件を満たせない場合も、諦めずに問い合わせを行ってみるとよいでしょう。

課題・ニーズ別に見たオフィスコンビニの向き・不向きの傾向

オフィスコンビニに求める要望や自社の課題によって、利用に適するサービスのタイプが変わります。次の表を参考にして、自社に適したオフィスコンビニの傾向をつかんでください。

 

要望・課題

向き・不向きの傾向

会社側の負担が少ないサービスを探している

・初期費用や基本利用料がない備蓄販売型のサービスが向いている

・一般的なコンビニ商品を備蓄販売するサービスでは、セールスドライバーが商品陳列や清掃まで行ってくれるため負担が少ない

従業員側の負担を少なくしたい

・会社側が一部または全額負担するなどの対応によって、従業員が安価に購入できるサービスを検討するとよい

従業員数が10名以下と少ない / 就業者数の条件を満たせるか不安

・最低就業者数の代わりに1日の最低利用額を設定しているサービスがあるので検討するとよい

・最低就業者数が少なくても、交渉により利用可能となる場合があるので問い合わせてみる

オフィスコンビニの導入時に注意すべき点

オフィスコンビニの導入時に注意すべき点

 

■セキュリティに注意する

オフィスコンビニの利用開始後は、社外のセールスドライバーがオフィスに出入りするようになります。万が一の情報漏えいなどが起きないように、セキュリティに配慮した場所に売り場を置くようにしましょう。

 

オフィスコンビニの売り場は、事務室や作業スペースを通らずに入れる場所が適しています。安全な搬入ルートを確保しにくい場合は、パーティションで目隠しを作るとよいでしょう。

 

■利用ルールを定める

オフィスコンビニの導入に際しては、最低限の利用ルールを定めましょう。ルールなしで導入を進めると、利用開始後に不満やトラブルが生じかねません。具体的には、次のような内容を定めるとよいでしょう。

 

  • 同一商品の購入個数を制限する(買い占め防止)
  • 1円玉、5円玉での支払いを禁止する(集金箱満杯の防止)
  • 商品用の冷蔵庫に私物を入れない(販売・衛生トラブルの防止)

 

なお、オフィスコンビニではゴミ箱の設置やゴミ回収は行っていません。サービスの利用で生じたゴミの処理についても、会社側でルールを定めるようにしましょう。

オフィスコンビニを福利厚生に活用しよう

オフィスコンビニを福利厚生に役立てるには、利用目的を明確に決めた上で、従業員の視点でサービスを選ぶことが肝要です。取扱商品のラインナップや提供価格、決済方法などをチェックして、従業員に喜ばれるサービスを選びましょう。サービス利用に際しては、セキュリティ対策や利用ルールづくりに注力することも大切です。

オフィスコンビニ  8選

1.オフィスおかん

(参照元:https://office.okan.jp/)

サービス名

オフィスおかん

キャッチフレーズ

みんなが喜ぶ置き型社食

サービス概要

【特徴】
・1品100円でこだわりのお惣菜を。
管理栄養士が監修した、安全・健康的で美味しいお惣菜がいつでもオフィスの冷蔵庫に。

・年齢・性別問わず、幅広く人気。
お惣菜とご飯を組み合わせてランチに。

・3名〜数千人まで。テレワークにも対応。

・従業員満足度や健康経営の課題解決にも。
社内コミュニケーション活性、健康経営の実現にどう活用するかまで、組織課題の解決に向けご利用いただけます。

・実績と信頼。安心の導入サポート。
オフィスおかんは、多くのお客様の声からサービスの改善を続けてまいりました。

(参照元:株式会社OKAN HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・オフィスおかん  価格はお問合せください / 企業
・オフィスおかん便  価格はお問合せください / 企業
・オフィスおかん仕送り便  2,980円 / お届け先1件あたり

運営企業

株式会社OKAN

サービス詳細

オフィスおかんの詳細を見る

 

2.オフィス向け無人コンビニ600

(参照元:https://600.jp/)

サービス名

オフィス向け無人コンビニ600

キャッチフレーズ

キャッシュレス で運用の手間いらず

サービス概要

【特徴】
[3000種類以上の品揃え組み合わせは自由自在!!]
設置場所のニーズにぴったりの品揃えを提供します。小腹を満たすお菓子から日用品まで自由自在です。

[従業員入居者が欲しいものをコンシェルジュにリクエストできる]
LINEやSlackなどのチャットツールから専任のコンシェルジュと直接コミュニケーションできるので、
従業員一人ひとりのニーズに対応することが可能です。

[キャッシュレスでかんたん決済]
クレジットカード決済対応。もう小銭を持ち歩く必要はありません。また、代金回収がないので毎月の売上金額計算からも開放されます。

(参照元:600株式会社 HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・価格はお問合せください

運営企業

600株式会社

サービス詳細

オフィス向け無人コンビニ600の詳細を見る

 

3.OFFICE DE YASAI

(参照元:https://www.officedeyasai.jp/)

サービス名

OFFICE DE YASAI

キャッチフレーズ

野菜をしっかり摂れる置き型社食

サービス概要

【OFFICE DE YASAIのポイント】
オフィスでいつでも 健康的な食事ができる!福利厚生サービスです。

Point 1:オフィスでいつでも好きな時に健康的な食事ができる

Point 2:従業員は1つ100円~手軽に購入可能

Point 3:商品や集金の管理は不要、手間いらず!

(参照元:株式会社KOMPEITO HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・価格はお問合せください

運営企業

株式会社KOMPEITO

サービス詳細

OFFICE DE YASAIの詳細を見る

 

4.オフィスグリコ

(参照元:https://www.glico.com/jp/tag/officeglico/)

サービス名

オフィスグリコ

キャッチフレーズ

オフィスのコンディションニングツール

サービス概要

オフィスグリコは 、「オフィスのコンディションニングツール」 として従業員の方のココロとカラダの健康維持をサポートしてくれる存在であり、導入いただく企業・組織にとって、従業員が働きがいがあり、意欲的に仕事に取り組める環境整備をサポートしてくれる存在になりたいと考えています。 そのことで「生産性の向上」、「組織の活性化」をサポートし、「業績向上」、「企業価値向上」の一助となることを目指しています。

(参照元:江崎グリコ株式会社 HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・0円 / 設置個所

運営企業

江崎グリコ株式会社

サービス詳細

オフィスグリコの詳細を見る

 

5.オフィスファミマ

(参照元:https://www.family.co.jp/company/officefamima.html)

サービス名

オフィスファミマ

キャッチフレーズ

コンビニエンスストアの楽しみと利便性”を

サービス概要

【特徴】
ファミリーマート店舗や自販機コンビニASDでは出店することが難しい場所に、専用の販売ケースを設置し、“コンビニエンスストアの楽しみと利便性”をより身近に体感いただくために展開しているサービスです。

[商品種類]
1台当たり30~40商品の品揃えが可能です。

[導入について]
設置時の費用、ランニングコストはかかりません。
寸法分のスペースがあれば何もご用意いただく必要はございません。

[ご利用シーン]
100名以上の従業員さまが常駐するオフィス・工場・官公庁・病院・学校・ホテル・商業施設などで設置。

(参照元:株式会社ファミリーマート HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・0円 / 設置個所

運営企業

株式会社ファミリーマート

サービス詳細

オフィスファミマの詳細を見る

 

6.KIRIN naturals

(参照元:https://k-naturals.jp/)

サービス名

KIRIN naturals

キャッチフレーズ

健康経営支援サービス

サービス概要

【特徴】
オフィスに健康セミナーとスムージーをお届けする健康経営支援サービスです。
食育、エクササイズ、ウォーキング、睡眠をはじめとした健康セミナーと、不足しがちな野菜を補えるスムージーで、従業員の健康的な食習慣の実現とヘルスリテラシーの向上をオールインワンでサポートします。

[出張健康セミナー]
食育、運動(エクササイズ)、睡眠など、専門家監修のヘルスケアプログラムを多数ご用意。

[スムージーデリバリー]
企業毎で自由に運用できます。
例1)第2、第4水曜を「スムージーの日」として無料配布。

(参照元:キリンビバレッジ株式会社 HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・スムージープラン(月額費用)  0円 / 月額費用
・ライトプラン(月額費用)  18,000円 / 月額費用
・ベーシックプラン(月額費用)  30,000円 / 月額費用

運営企業

キリンビバレッジ株式会社

サービス詳細

KIRIN naturalsの詳細を見る

 

7.パンフォーユー・オフィス

(参照元:https://office.panforyou.jp/)

サービス名

パンフォーユー・オフィス

キャッチフレーズ

オフィスでいつでも焼きたてパンを

サービス概要

【特徴】
[各地から集まる最大8種類のパンを月替りでお届け]
パンフォーユーオフィスが厳選してお届けするパンは百貨店に選ばれるクオリティ。思わず誰かに言いたくなるおいしさで、朝活やミーティングのお供にも大活躍。

[レンジで約40秒いつでも焼きたてのおいしさ]
独自の冷凍技術(特許出願中)で焼きたての食感・香りを全部閉じ込めました。

[置き型タイプで社食の見直しに!いつでも好きな時に利用可能]
パンフォーユーオフィスなら、冷凍庫を置くだけで、低コストで手軽に社員の食事のサポートが可能に。

(参照元:株式会社パンフォーユー HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・置きカフェプラン  価格はお問合せください
・リモートプラン  価格はお問合せください

運営企業

株式会社パンフォーユー

サービス詳細

パンフォーユー・オフィスの詳細を見る

 

8.みんなの食堂

サービス名

みんなの食堂

キャッチフレーズ

新型コロナ対策に適応した社食・福利厚生サービス

サービス概要

【みんなの食堂のコンセプト】
[安心]
オフィスのご指定場所までレストランの料理をお届けするので、エレベーターや飲食店など密度の高いシーンを避け、安心してランチをお召し上がりいただけます。

[飽きない]
月曜日はカフェ、火曜日はお魚専門店、水曜日は中華料理など毎日違うレストランのメニューを2種類ずつご用意しているので、飽きることなくお楽しみいただけます。

[簡単]
導入方法は御社専用のURLを従業員に通知するだけ。

[お手頃]
1食600円(税込)というお手頃な価格設定で配送料や固定費は0円。

(参照元:タベル株式会社 HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

価格

・黒むつの西京焼き(弁当屋ときしらず)  600円 / 1メニュー
・じっくり煮込んだデミハンバーグBOX(SUUcafe)  600円 / 1メニュー
・落月屋梁〜かに玉と炒飯の中華弁当(中国菜館 李香)  600円 / 1メニュー
・ご飯が進む!豚の生姜焼き弁当(すずのや)  600円 / 1メニュー
・オリジナルチキンカレー&ダルカシミールカレー(ショナルガ)  600円 / 1メニュー

運営企業

タベル株式会社

サービス詳細

みんなの食堂の詳細を見る