オフィス内で食品や日用品を購入できる「オフィスコンビニ」。小さなスペースに設置でき、24時間いつでも利用できる便利なサービスです。福利厚生として注目されるサービスであり、働き方改革や健康経営の推進などに貢献します。ここでは、オフィスコンビニのサービス内容と活用メリット、サービス実施の流れを解説します。
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オフィスコンビニとは
オフィスコンビニとは、食品や飲料水、日用品などをオフィス内で販売するサービスです。冷蔵庫やケースなどに入れた商品を無人で販売する仕組みのため、コンビニのように24時間いつでも利用できます。
オフィスコンビニには省スペース設計のものが多く、自動販売機より小さいスペースで利用できます。また、初期費用や固定費用のかからないサービスが多いため、中小企業でもコストを気にせず導入することが可能です。
近年はオフィスコンビニの注目度が高まっており、その背景には働き方改革や健康経営の推進があります。福利厚生の一環として、効率的に働ける環境や栄養バランスの整った食事などを従業員に提供できるようになります。
オフィスコンビニの種類
オフィスコンビニには「備蓄型」と「注文型」があります。
- 備蓄型
備蓄型はオフィス内に商品を備蓄して販売するタイプです。社員がいつでも冷蔵庫や棚から商品を取り出して購入できます。主な取扱商品は、保存の利く軽食や菓子類、日用品などです。冷蔵(または冷凍)の弁当や総菜を主力商品とするサービスもあります。 - 注文型
注文型は社員が任意のタイミングで商品を注文するタイプです。注文した商品を指定の場所まで配達してくれます。メインの商品は当日に作られた弁当で、スナック菓子や日用品などは基本的に取り扱われていません。
オフィスコンビニのサービス内容
オフィスコンビニが提供するサービス内容は、以下の通りです。
商品と設備を管理
備蓄型オフィスコンビニの管理は、ベンダーのサービスドライバーが行います。売り場の設置や商品陳列、清掃などの作業を利用者側で行う必要はありません。
- 指定の場所に冷蔵庫や陳列棚などの売り場設備を設置
- 定期的に商品を補充(1〜2週間に1回程度が標準)
- 商品補充時に設備を清掃
- 賞味期限・消費期限切れの商品を回収
多種多様な商品を販売
備蓄型オフィスコンビニでは、下記のような多ジャンルの商品を取り扱っています。取扱商品はサービスによって異なります。
- ミネラルウォーター、お茶、ジュースなどの飲料
- スナック菓子、チョコレート、ガムなどの菓子類
- カップ麺、レトルト食品、栄養食品などの常温保存できる食品
- おにぎり、サンドイッチなどの冷蔵食品
- マスク、タオルなどの日用品
- コーヒーマシン、ティーサーバーで提供するホットドリンク
こだわりの食品を販売
一部の備蓄型オフィスコンビニでは、美味しさと健康にこだわったオリジナルの食品を販売しています。また、一部の注文型オフィスコンビニでは、専門店の食事をオフィスで楽しめるスタイルで提供しています。
- 冷蔵保存できる弁当や総菜を提供(備蓄型)
- 栄養バランスを意識したメニューをラインナップ(備蓄型)
- レストランのメニューを弁当にして提供(注文型)
多彩な決済手段を用意
オフィスコンビニの多くは、複数の決済手段を用意しています。下記のような決済を利用でき、代金の一部または全額を会社負担とすることも可能です。
- 売り場の集金箱で現金支払い(購入時に現金払い)
- クレジットカード、電子マネー、QR決済などのキャッシュレス決済
- サービス専用アプリで決済
- 会社負担での月次まとめ払い
オフィスコンビニを活用するメリット
以下のメリットが期待できます。
従業員満足度が向上する
オフィスコンビニを福利厚生として導入することにより、次のようなメリットを従業員にもたらすことができます。
- 外食や買い出しの必要がなくなり、休憩時間を有効活用できるようになる
- オフィスコンビニ前に人が集まり、コミュニケーション活性化につながる
- 食品や飲料水などを低価格で購入できる
働き方改革が推進される昨今は、仕事の休憩時間を有効活用したいと考える社員が増えています。また、職場のコミュニケーション不足も、多くの社員が抱える課題です。これらの解消策としてオフィスコンビニを設置すれば、従業員満足度の向上が期待できます。
くわえて、オフィスコンビニの商品は一般的なコンビニよりも安価に設定されるケースが多く、従業員がメリットを実感しやすいことも利点です。
従業員の健康維持に役立つ
オフィスコンビニの中には、管理栄養士が監修した弁当や総菜、サラダなどを販売するものもあり、従業員の健康維持に役立ちます。従業員の健康意識を高め、偏食による体調不良やパフォーマンス低下を抑止できるなど、健康経営を促進することが可能です。
非常時に食料を確保できる
備蓄型オフィスコンビニは非常時の食料確保にも役立ちます。自然災害により従業員の帰宅が困難となった場合に、インスタント食品やお菓子、飲料水などの商品を非常食として利用できます。
オフィスコンビニを導入する際の流れ
オフィスコンビニの導入する際の流れを、備蓄型と注文型に分けて見ていきます。
備蓄型オフィスコンビニ導入の流れ
備蓄型オフィスコンビニのサービスは、次の流れで実施されることが一般的です。
- 問い合わせ〜打ち合わせ
- プラン提案〜申し込み
- 売り場設置〜サービス開始
- セールスドライバーの定期訪問(商品補充と集金)
オリジナル食品をメインに販売するオフィスコンビニでは、申し込み前にサンプル品を試食できる場合があります。試食会を依頼できるサービスもあるので、積極的に活用するとよいでしょう。
注文型オフィスコンビニ導入の流れ
備蓄型オフィスコンビニのサービスは、次の流れで実施されることが一般的です。
- 問い合わせ
- 打ち合わせ〜申し込み
- 利用の都度インターネットで注文
サービスによっては、打ち合わせ時にメニューのリクエストができます。従業員の希望を募った上で、問い合わせを行うことをおすすめします。
オフィスコンビニを自社に導入しよう
従業員満足度の向上や従業員の健康維持など、オフィスコンビニは多数のメリットを企業にもたらします。固定費が不要または安価で利用でき、かつ省スペースで導入できることもオフィスコンビニの利点です。ただし、サービス選定は慎重に行いましょう。利用条件や取扱商品などをチェックして、自社に導入しやすく従業員に喜ばれるオフィスコンビニを選ぶことが肝要です。
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