企業データベースとは、企業の基本情報や経営データをまとめたデータベースのことです。詳細な企業情報が集約されており、営業やマーケティングに活用できるサービスとして活用が進んでいます。本記事では、企業データベースで実現できることや機能一覧、導入するメリット・効果を紹介します。

企業データベースの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。
企業データベース 2選|比較・選定ポイントとおすすめ「企業データベース」の特徴

企業データベースとは

企業データベースとは、企業の基本情報や経営状況にまつわる情報を網羅的に掲載しているプラットフォームのことです。100万社以上の企業データを保有しているサービスも少なくありません。

 

企業データベースには検索機能やターゲットリスト作成機能など営業・マーケティングに役立つ機能が備わっており、業務効率化や営業成果の向上に役立ちます。

 

近年はABM(Account Based Marketing)を推進する企業が増えていることもあり、企業データベースの活用が進んでいます。

企業データベースで実現できること

企業データベースで実現できること

 

企業データベースを導入すると、次の3つのことを実現できます。代表的な機能とともに見ていきましょう。

様々な条件で企業を検索・抽出できる

多くの企業データベースには数百万社の企業情報が掲載されており、様々な検索軸で目的に合った企業を絞り込むことができます。

 

<検索項目の例>

  • 業種
  • 業績
  • 資本金
  • 上場・未上場
  • 従業員数
  • 地域・所在地
  • キーワード検索

企業や業界の最新情報を入手できる

企業の個別ページには、所在地や従業員数といった基本データのほか、様々なオープンデータも掲載されており、最新情報を入手することが可能です。与信管理やリスク調査などにも役立ちます。

 

<掲載情報の例>

  • 基本情報(企業名、所在地、従業員数、上場区分など)
  • 売上推移
  • 財務データ
  • 決算資料
  • 投資家情報
  • ニュース

任意の企業リストを自動作成できる

リスト化したい企業の検索条件をあらかじめ登録しておくことで、マッチした企業が自動抽出されます。たとえば、潜在顧客を自動抽出してマーケティング戦略や営業活動に役立てることが可能です。

 

抽出した企業リストはCSVなどでダウンロードすることができます。CRM(顧客関係管理)やMA(マーケティングオートメーション)、SFA(営業支援システム)など外部システムと連携できるものも提供されており、効率的なデータ管理や施策の展開が可能になります。

 

  • CSVでダウンロード
  • 外部システムとの連携

企業データベースの導入で得られる効果・メリット

企業データベースの導入で得られる効果・メリット

 

企業データベースの導入により、次の3つの効果・メリットが期待できます。

情報収集・ターゲット選定の効率化

営業先や取引先についての情報収集は自社で行うことも可能ですが、様々な情報を一からリサーチしてまとめるのはマンパワーを要します。入手できる情報にも限りがあるでしょう。

 

企業データベースにはあらゆる企業の基本情報はもちろん、経営データや業界のトレンド情報などが集約されています。様々な検索軸で欲しい企業情報にスピーディにアクセスできるため、業務効率化につながります。

 

営業ターゲットの選定もスムーズに行えるようになるので、ABMの推進にも効果的です。

新規顧客や取引先の与信管理の効率化

取引先の与信管理はビジネスのリスクを低減するために不可欠ですが、手間がかかる業務です。企業データベースには各企業の経営状況がわかる様々なデータが掲載されているため、新規顧客や取引先の信用調査・与信管理にも活用できます。サービスによっては企業の信用度をスコアリングしているものもあり、売掛金の未回収リスクや倒産リスクを見極めることが可能です。

高精度でスピーディな顧客分析・意思決定

取引先に関する情報収集・分析や資料作成に多くの時間をかけてしまうと、経営判断や意思決定のタイミングも遅れてしまいます。

 

企業データベースを活用すれば、新規・既存顧客の情報収集や営業ターゲットの選定をスピーディに行えるようになります。検索・抽出した企業データをCRMやMA、SFAと連携することも可能なので、様々なデータを組み合わせた高精度な顧客分析ができるようになります。これによって意思決定の質・スピードの向上も期待できます。

企業データベースの機能一覧

企業データベースの主な機能を以下にまとめました。

 

機能

内容

企業の検索・絞り込み

売上高や従業員数など様々な条件で企業を絞り込むことができる

ターゲットリストの作成

登録情報に基づいて営業先の候補となる企業を自動抽出し、企業リストを作成する

取引先情報の登録・管理

取引先の情報を登録すると、データベースの情報と紐付けて管理できる

外部システムとの連携

CRMやSFA、MAなど外部システムとデータ連携ができる

 

どの機能が搭載されているかはツールによって異なります。選択の際は注意しましょう。

営業・マーケティングを効率化する企業データベース

企業データベースを活用すれば、取引先の経営状況をスピーディに把握して提案・施策に役立てることができます。与信調査や営業ターゲットの選定をスムーズに行い、リスクを低減しながら成果につながる取引を推進できます。取引先の情報収集・管理に課題がある場合は、企業データベースを導入してみてはいかがでしょうか。

 

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