WebサイトやECサイトの入力フォームを改善し、ユーザーの離脱防止に役立つEFOツール。入力フォームの質はコンバージョン率に影響を与えるため、成果アップのために導入する企業が増えています。記事では、EFOツールを導入して実現できることや期待できる効果、主な機能について解説します。

EFOツールの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

EFOツール 9選|比較・選定ポイントとおすすめ「EFO対策・EFOツール」の特徴や活用事例

EFOツールとは

EFOツールとは
 

EFO(Entry Form Optimization)は、入力(エントリー)フォームを最適化し、コンバージョン率を高めるための施策です。入力フォームを最適化するためのツールをEFOツールといいます。

 

Webサイトには、資料請求や会員登録のためのフォーム、商品購入フォームなど、さまざまな入力フォームがあります。これらは、ユーザーをコンバージョンに導く最後のステップです。しかし、入力フォームに到達したユーザーのうち7〜8割は、項目数の多さやエラー表示などにストレスを感じ、途中で離脱するともいわれています。

 

ユーザーが入力しやすいフォームに改善し、入力途中の離脱を防ぐことができるマーケティングツールがEFOツールです。 

EFOツールで実現できること

EFOツールで実現できること


EFOツールを導入することで、主に以下の2点を実現できます。

ユーザーが入力しやすいフォームに改善できる

入力フォームに到達したユーザーは、申し込み・購入の意欲が高い傾向があります。しかし、フォームのユーザビリティが悪いと、入力途中で離脱されるケースが少なくありません。主な離脱要因としては、以下の項目が挙げられます。

 

  • 入力項目数やページ数が多い
  • 不要な情報の入力を求められる
  • 必須項目がわかりにくく、最後の確認画面で未記入項目を指摘される
  • 未入力の項目がどこにあるかわかりにくい
  • 半角・全角のどちらで入力するのかわかりにくい
  • スマートフォンで入力しづらい

 

「入力に手間がかかる」「入力方法がわかりにくい」フォームはユーザーにストレスを与えてしまいます。

 

EFOツールを導入すれば、「入力ミスをリアルタイムで表示する」「未入力項目を背景色で強調する」など、ユーザーがスムーズに入力しやすいフォームに改善することができます。 

入力フォームの問題点を明確化

入力フォームを改善するには、まず、フォームのどの部分にどのような問題があるのかを明確にする必要があります。アクセス解析ツールは入力フォームで離脱したことをチェックできるものの、「フォームのどの部分で離脱したか」などの詳細は把握できません。その点、EFOツールであれば、入力フォーム内のユーザー行動分析(ログ解析)が可能です。

 

「どの項目の離脱率が高いか」「どのようなエラーが多いか」など、入力フォームの問題点を明らかにできます。

EFOツールの導入で得られる効果

EFOツールの導入で得られる効果

離脱率の低下/入力完了率の向上

EFOツールを導入すると、わかりやすく入力しやすいフォームに改善できるため、入力完了率の向上が期待できます。

 

申し込みや購入をするつもりで入力フォームに到達したユーザーであっても、「入力方法がわかりづらい」「項目が多くて時間がかかる」など、入力に手間感・負担感があると離脱してしまいます。EFOツールにはさまざまな入力支援機能が搭載されているため、迷いなくスムーズに入力できるようになります。

コンバージョン率の向上

入力フォームは購買行動プロセスの最終段階です。そのため、フォームの入力完了率が上昇すれば、必然的にコンバージョン率(CVR)も向上します。

 

Webサイトへの流入数を増やす施策や入力フォームへの誘導施策が成功しても、ユーザーが入力フォームでつまずいてしまえばコンバージョンは増えません。EFOツールを用いて入力フォームを最適化することでば、見込み客が「顧客」になる可能性が高まります。

コスト効率がよい

コンバージョン数を増やすには、流入を強化するかコンバージョン率を上げなければなりません。広告などの施策で流入を強化する場合、常に一定の費用がかかり続けます。EFOツールを用いれば、一度の改善でコンバージョン率の向上に役立つため、コスト効率がよいというメリットがあります。

EFOツールの機能一覧

EFOツールの機能一覧


EFOツールの主な機能を以下にまとめました。
 

機能

内容

ナビゲーション機能

「入力完了まであと5項目です」など、入力の進捗状況をリアルタイムで表示する

誤入力アラート機能

入力ミスをリアルタイムで知らせる

住所やふりがなの自動入力

・郵便番号を入力すると自動的に住所が表示される

・漢字で氏名を入力すると自動的にふりがなが表示される

自動変換機能

誤入力があった場合に正しい入力値に変換する。例えば、「全角で入力された電話番号を半角入力に変換」「ひらがなで入力された氏名をカタカナに変換する」など

記入例の表示

入力欄に記入例を表示する

必須項目の強調

必須項目を背景色で目立たせるなどし、入力すべき箇所が一目でわかるようにする

離脱アラート

入力完了前にページを閉じようとしたときに、アラートを表示する。途中でページを離れると入力データが消えてしまうことがあるため、離脱前に注意を促す

外部サービスとの連携

FacebookやGoogleなどの外部サービスの会員情報を、自社フォームに自動的に取り込める

行動履歴分析(ログ解析)/レポート機能

フォーム内のユーザー行動を計測し、項目別の離脱率やエラー状況などを一覧表示・レポート化する

スマートフォン対応

スマホでも見やすく入力しやすいフォームに最適化する

 

どの機能が搭載されているかはツールによって異なります。ツールを選択する際は注意しましょう。

離脱されにくい入力フォームに改善しよう

EFOツールを導入すれば、入力フォームの使いにくさによる離脱を防ぐことができ、CVRの向上につながります。フォームの入力完了率の低さに課題を感じている場合は、適切なEFOツールを選んで使いやすいフォームに最適化しましょう。

 

EFOツールの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

EFOツール 9選|比較・選定ポイントとおすすめ「EFO対策・EFOツール」の特徴や活用事例