企業の経営課題を解決するために、短期間・短時間の”スポット期間”でコンサルティングを行うのが「スポットコンサル(専門家相談)」です。近年は様々なスポットコンサルがサービスを展開しており、どのように選定すればよいかわからないという声も聞かれます。本記事では、スポットコンサルを比較選定する際のポイントや利用時の注意点を説明します。
スポットコンサルの比較方法・選び方
スポットコンサルを比較選定する際のポイント
スポットコンサルを選ぶ際にチェックしておきたいポイントは以下の3つです。
- コンサルティング領域・実績
- マッチング方法・サポート内容
- 料金
各項目を詳しく見ていきます。
■コンサルティング領域・実績
スポットコンサル会社には幅広い領域の専門家・コンサルタントが登録しており、以下のようなサービスを提供します。
- 対面やオンラインによる助言・提案
- 市場環境や競合他社のリサーチ・分析
- プレゼン資料や商談資料の作成支援
また、コンサルタントの専門領域には以下のものが挙げられます。
- 経営戦略・資金調達
- 事業戦略・M&A
- 海外への事業展開
- 業務改善・DX
- 新規事業・サービスの企画
- 営業・マーケティング
- 人事・採用
どのようなサービス・領域に対応しているかは各社異なるため、まずは自社が依頼したい内容を確認する必要があります。
ホームページを見れば、どのようなノウハウを有する専門家が登録していて、どんなコンサルティング実績があるかを把握できるのでチェックしてみましょう。
自社と同じような課題・領域のコンサルティング実績があるところなら、相性の良いコンサルタントが見つかる可能性が高いといえます。
■マッチング方法・サポート内容
スポットコンサルで自社に合ったコンサルタントを探す方法は、主に2つあります。
- 専用サイトで自ら探す「セルフマッチング形式」
- スポットコンサル会社に選定を依頼する「フルサポート形式」
セルフマッチング形式では、条件に合致するコンサルタントと直接やりとりをして依頼内容のすり合わせや報酬の交渉を行い、選定します。フルサポート形式より手数料を抑えることが可能です。
フルサポート形式の場合は、課題にマッチした候補者のリストアップや面談日時の調整などのサポートを受けることが可能です。短期間で質の高い候補者を選定したい場合に適しています。
■料金
スポットコンサルを利用すると以下の料金がかかります。
- コンサルティング費用
- サービス利用料・手数料
大抵の場合、コンサルティング費用はコンサルタントごとに設定されています。時間単位が多く、相場は1時間あたり1万円〜5万円前後です。対面・オンライン・電話など相談方法によって料金が異なる場合もあります。
サービス利用料・手数料はサービス運営会社に支払うもので、コンサルティング費用に含まれている場合もあります。
料金はコンサルタントや依頼内容によって変動しますが、詳しい料金体系は公開されていないことが多くなっています。あらかじめ問い合わせをして、自社のケースでの費用感を確認しておきましょう。
課題・ニーズ別に見たスポットコンサルの向き・不向きの傾向
どのようなスポットコンサルを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
課題によってはコンサルタントと長期的な顧問契約が必要なケースもある |
スポット人材だけではなく、長期的・継続的な顧問契約が可能な専門家も紹介してもらえるスポットコンサル会社が適している |
海外への事業展開を検討しているが、グローバル人材が不足している |
海外事業の経験者や外資系の企業・コンサルティングファーム出身者が多数登録しているところが適している。ノウハウ提供のほか、現地の人脈を紹介してもらえる可能性もある |
できる限りコストを抑えて専門家を選定・活用したい |
セルフマッチング形式に対応しているスポットコンサル会社が向いている。ハイクラス人材に特化したところは報酬が高額な傾向があるため避けたほうが無難 |
コンサルタントを探す手間を省きたい/どのようなコンサルタントがよいかわからない |
フルサポート形式のスポットコンサル会社が適している |
スポットコンサルを利用する際の注意点
スポットコンサルを利用する際は以下の2点に留意しましょう。
■コンサルタントのプロフィールは自己申告
スポットコンサルに登録している専門家のプロフィールは基本的に自己申告となっています。特にセルフマッチング形式の場合、サービス提供側で職歴・役職や専門スキルの正確性をチェックする仕組みがないことが多いため注意が必要です。信頼できるコンサルタントかどうかは、選定時の受け答えなどで見極めるようにしてください。
■コミュニケーションミスが起こりやすい
スポットコンサルでは初対面のコンサルタントとやりとりすることが多いため、求めるアドバイスが得られないなどアウトプットにズレが生じるケースが見受けられます。依頼前に自社の課題やアウトプットの方向性についてしっかりとすり合わせを行い、信頼関係を高めておくことが肝要です。
成果につながるスポットコンサルを見極めよう
スポットコンサルは単発・短時間での利用が可能な便利なサービスですが、コンサルタントの選定を誤ると成果を得られなくなってしまいます。選定時は、コンサルティング領域や経歴・専門性が自社の課題にマッチしているかをよく見極めてください。マッチング方法や提供会社によるサポートの範囲もチェックしておきたいポイントです。
スポットコンサル 2選
1.税務サポート/経営・会計サポート/組織づくりサポート/相続・事業承継サポート
(参照元:https://cpa-fujima.jp/service/)
サービス名 |
税務サポート/経営・会計サポート/組織づくりサポート/相続・事業承継サポート |
キャッチフレーズ |
ベストバートナーとしてお客様の経営を支えます |
サービス概要 |
担当者の8割は、10年以上のキャリアがあり、各分野の専門家が豊富なサポート実績と総合力を基に、税務業務以外の経営面まで、幅広くサポートします。 |
向いてる形態 |
BtoB |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
2.ビザスク
(参照元:https://visasq.co.jp/service)
サービス名 |
ビザスク |
キャッチフレーズ |
経験者の知見が、事業を加速させる |
サービス概要 |
10万名のビジネス知見をつなぐ1時間のスポットコンサル。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
運営企業 |
|
サービス詳細 |