自社サイトを多言語に自動翻訳できる「ウェブサイト翻訳ツール(ホームページ多言語化)」。大がかりな開発をせずに導入でき、多数のメリットを得られるツールです。ただし、自社に合ったツールを選ぶことが重要です。ここでは、企業がウェブサイト翻訳ツールを選ぶ際に押さえておきたい比較方法や選定ポイント、導入時の注意点を解説します。

また、導入実績の多い代表的なウェブサイト翻訳ツールをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

ウェブサイト翻訳ツールの比較方法・選び方

ウェブサイト翻訳ツールを比較選定する際のポイント

ウェブサイト翻訳ツールを比較選定する際のポイント

 

ウェブサイト翻訳ツールを比較検討する際は、次のチェックポイントを押さえておきましょう。

 

■情報と要件をまとめる

ウェブサイト翻訳ツールの選定をスムーズに進めるには、まず自社サイトに関する情報と、翻訳ツールに求める要件をまとめることが肝要です。

 

ウェブサイト翻訳ツールには利用制限があり、アクセスにログインが必要なページや、JavaScriptで出力した文章などを翻訳できない場合があります。こうした条件を考慮してサービス選定が行えるように、まずは自社サイトのアクセス条件や使用プログラミング言語などの情報をまとめておきましょう。

 

翻訳ツールに求める要件については、翻訳したい言語の種類のほか、翻訳に求める品質、必要とする機能などを整理しておくとよいでしょう。たとえば、専門的な内容のウェブサイトを海外の方に見てもらいたいなら、高品質な翻訳と、多言語用のSEO対策機能が必要となります

 

■導入方式を決定する

ウェブサイト翻訳ツールの多くは、インターネット上のシステムで翻訳を行う「クラウド型」で提供されています。ただし、自社サーバーにシステムをインストールする「オンプレミス型」のサービスも存在します。それぞれの特徴を理解した上で、どちらの導入方式を利用するか決めましょう。

 

  • クラウド型
    比較的安価に導入でき、かつ自社でのシステムメンテナンスなしで運用できます。ただし、自社サイトの情報がベンダーのサーバーに保管されるため、個人情報や機密情報の扱いに注意して利用しなければなりません。
  • オンプレミス型
    自社設備にシステムを組み込む方式のため、高いセキュリティ性を保って運用できます。反面、導入費用が高額な上に、保守管理にもコストがかかります。自社設備の障害が翻訳ページの不具合に直結するため、運用には高度な管理体制を要します。

 

■スペックと機能を比較する

ウェブサイト翻訳ツールの選定では、スペックと機能の比較を入念に行いましょう。サービスに求める要件を踏まえて、次のような点を比較してください。

 

  • 自社が必要とする言語に対応しているか
  • どのような翻訳エンジンを使用しているか
  • 翻訳ページ用の画像を設定できるか
  • 動的コンテンツを多言語化できるか
  • 翻訳編集機能は充実しているか
  • プロに手動翻訳を依頼できるか
  • 多言語用のSEO対策とアクセス解析を行えるか

 

上記のほか、ウェブサイトにツールを組み込むための要件や、翻訳対象外となるページなどもチェックしておきましょう。スペックと機能、利用条件の3点を確認することにより、自社サイトに適したサービスを選び出せます。

 

■導入事例で実用性をチェック

機能面の要件に合うウェブサイト翻訳ツールをピックアップしたら、導入事例で紹介されているウェブサイトをチェックしてみましょう。次の点を確認することにより、翻訳ツールが実用的か否かを判断できます。

 

  • 翻訳された文章の品質
  • 翻訳によるレイアウトの変化
  • 翻訳される箇所とされない箇所
  • 言語の切替に要する時間

 

上記4点はウェブサイトのユーザビリティに影響する要素です。各ポイントを入念にチェックして、サイト訪問者に役立つ実用的なサービスを選定してください。

 

■ランニングコストを比較する

ウェブサイト翻訳ツールは長期利用を前提に導入するサービスです。ランニングコストの比較を行い、無理なく活用できるサービスを選定しましょう。次のポイントを参考に、各サービスの料金体系の違いを確認してください。

 

  • 翻訳できるページ数や文字数に制限はあるか
  • 言語数や辞書単語数に制限はあるか
  • ドメイン変更は有料か
  • プランによる機能制限はあるか

 

以上をチェックできたら、月額料金(または年間利用料)やオプション料金、手動翻訳の単価などを比較しましょう。サービスサイトで料金を確認できない場合は、ベンダーに問い合わせを行ってください。

課題・ニーズ別に見たウェブサイト翻訳ツールの向き・不向きの傾向

自社の抱える課題や要望によって、利用に向くウェブサイト翻訳ツールのタイプが変わります。次の表を参考にして、自社にはどのようなサービスが適するか検討してください。

 

課題・要望

向き・不向きの傾向

テキストだけでなく多様なコンテンツを多言語化したい / 動画コンテンツ重視のサイトを多言語化したい

・ファイル置換機能が充実したサービス(翻訳版の動画やFlashなどを設定できるサービス)が向いている

※ただし、翻訳版コンテンツは自社で制作する必要がある

大規模な越境ECを運営している / 大量かつ更新頻度が高い情報を翻訳したい

・オンプレミス型システムは翻訳回数や文字数に制限がなく大量の翻訳処理に適するたま選択肢に加えるとよい

※ただし、翻訳処理能力を高めるには高スペックな設備が必要

・クラウド型サービスはページ数や翻訳回数に制限を設けている場合があるため、事前に要確認。自社と同規模の導入事例があるかを確認すると判断材料となる

翻訳の正確性をチェックできる従業員がいない

・プロによる翻訳修正を依頼できるサービスを検討するとよい

ウェブサイト翻訳ツールの導入時に注意すべき点

ウェブサイト翻訳ツールの導入時に注意すべき点

 

ウェブサイト翻訳ツールを導入する際は、翻訳品質とコストのバランスについてしっかり検討しましょう。翻訳品質にこだわると、機械翻訳だけでは物足りなさを感じるかもしれません。とはいえ、手動翻訳を多用するとコスト増大につながります。

 

低コストでホームページの多言語化を行い、かつサイト訪問者へ正確な情報を伝えたいなら、辞書機能への単語登録に力を入れるといった工夫があります。単語登録を入念に行えば、サイトにコンテンツを増やす際の翻訳品質が上がり、手動翻訳を利用する機会を減らせます。

 

上記のような取り組みにより、ウェブ制作費に余裕の少ない中小企業でも、正しく情報が伝わる翻訳版サイトを公開できます。なお、ウェブサイト翻訳ツールの導入には、3ヵ月程度を要するケースが少なくありません。ゆとりを持って導入期間を設定し、高品質かつ低コストなホームページ 多言語化を実現しましょう。

自社の情報を世界に発信しよう

自社サイトの情報を整理した上で、機能やコストなどを比較することにより、自社に適したウェブサイト翻訳ツールを選定できます。サービス導入に際しては、機械翻訳の限界を踏まえて、翻訳品質とコストのバランスを取れるよう準備しましょう。以上を押さえたら、具体的なサービス選定へ進んでください。

ウェブサイト翻訳ツール 1選

1.WOVN.io

(参照元:https://wovn.io/ja/)

サービス名

WOVN.io

キャッチフレーズ

あなたのビジネスを世界に広げるサポートを行います。

サービス概要

既存のWebサイト・アプリに後付けすることができ、多言語化に必要なシステム開発・多言語サイト運用にかかる、不要なコストの圧縮・人的リソースの削減・導入期間の短縮を実現します。
【特徴】
・プランニング:お客様のWebサイトを調査し、課題や要望をヒアリングしたうえで、お客様にとって最適なプランや翻訳方法をご提案
・導入・翻訳支援:導入計画に沿って貴社専任のサポートチームを構築し、導入支援から翻訳まで Web 多言語化プロジェクトを包括的に推進
・運用最適化:運用体制の構築や更新情報のリアルタイム翻訳など、運用の最適化を実現
(参照元:Wovn Technologies株式会社HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・SEO
・自動コンテンツ追加
・ビジュアルエディター
・自動機械翻訳
・その他の機能

価格

・価格はお問合せください

運営企業

Wovn Technologies株式会社

サービス詳細

WOVN.ioの詳細を見る