ウェブページを他国語に翻訳できるウェブサイト翻訳ツール。企業サイトの多言語化に役立つ機能が多数備わっています。ビジネスレベルで問題なく使用できるなど、翻訳の精度も年々向上しています。ここでは、ウェブサイト翻訳ツールの機能や導入のメリット、サービス導入により実現できることを解説します。

ウェブサイト翻訳ツールの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。
ウェブサイト翻訳ツール 1選|比較・選定ポイントとおすすめ「ホームページ多言語化」の特徴

ウェブサイト翻訳ツールとは

ウェブサイト翻訳ツールとは、ウェブページのテキストを多言語に自動翻訳(機械翻訳)して公開できるツールです。自社サイトに大きなカスタマイズを加えることなく、簡単にホームページの 多言語化を実現できます。

 

自社サイトを手作業で多言語化しようと思うと、開発に膨大な手間がかかります。ウェブサイト 翻訳ツールを導入すれば、簡単な初期設定だけで自社サイトの全ページを多言語化できます。翻訳の精度は高く、かつツールの機能やオプションを活用することでより品質を向上させることも可能です。コスト的にも安価なタイプが多く、ウェブサイト翻訳ツールは、企業の規模を問わず導入しやすいツールとなっています。

ウェブサイト翻訳ツールで実現できること

ウェブサイト翻訳ツールで実現できること

 

ウェブサイト翻訳ツールの導入により、次のことを実現できます。代表的な機能とともに見ていきましょう。

日本語ページを効率的に多言語化

ウェブサイト翻訳ツールには、日本語ページを効率的に多言語化する機能が備わっています。ツールの設定と自社サイトの簡単なカスタマイズだけで、多言語に翻訳したウェブページを公開できます。

 

  • 自社サイトに言語切替ボタンを設置
  • ウェブサイトの全ページまたは指定ページを自動翻訳
  • 数十〜100種類以上の言語に翻訳できる
  • 翻訳ページ用の画像を設定できる
  • 新規追加・更新されたページも自動翻訳される

翻訳ページの品質向上

ウェブサイト翻訳ツールで翻訳したページに不具合がある場合は、手動で修正を行えます。また、自動翻訳に不安がある場合は、人の手による翻訳に対応しているサービスもあります。

 

  • 翻訳によるレイアウトの崩れを編集・修正できる
  • 辞書機能への単語登録で正しい翻訳に修正できる
  • プロによる手動翻訳を依頼できる(一部サービスのオプション)

多言語用のSEO対策を実施

ウェブサイト翻訳ツールには、多言語用のSEO対策機能が備わっています。対応言語で検索した際に自社サイトが表示されるように、翻訳ページにSEO対策を施せます(利用できるSEO対策はサービスごとに異なります)。

 

  • META・ALTタグを自動で翻訳
  • HTMLに言語情報タグを追加
  • 翻訳ページ用にURLを処理(URLルーティングを追加)
  • ベンダー提供のサブドメインで翻訳ページを公開

ウェブサイト翻訳ツールの導入で得られる効果・メリット

ウェブサイト翻訳ツールの導入で得られる効果・メリット

 

ウェブサイト翻訳ツールの導入により期待される効果・メリットには以下のものがあります。

ウェブサイト開発コストの削減

自社でウェブサイトの多言語化を行う場合、まず日本語のテキストをほかの言語に翻訳したうえで、HTMLファイルを作成しなければなりません。そのため、対応言語数に応じて工数とコストがかかり、かつ翻訳を外注する場合は1文字あたり5〜15円程度の費用が発生します。

 

ウェブサイト翻訳ツールは、定額料金で利用できるサービスが多く、かつ既存サイトをほぼ変えずに外国語に翻訳できる語翻訳できるため、低コストで自社サイトを多言語化できます。

アクセス数アップ

日本語だけで自社サイトを公開している場合、海外の潜在顧客層に自社を知ってもらうことは困難です。他国語でインターネット検索した場合、日本語のウェブサイトは検索結果に表示されにくいため、海外で認知してもらえません。

 

ウェブサイト翻訳ツールでは、翻訳ページのドメインやURL、HTMLタグなどに、表示言語に合わせたSEO対策を施せます。このため、他国語でのネット検索結果に、自社サイトを表示させることが可能です。海外の方に自社サイトが認知されれば、販路拡大や顧客獲得のチャンスが生まれます。

国内でのビジネス拡大

ウェブサイト翻訳ツールで作成した翻訳ページは、海外支社を持つ企業への営業や、在留外国人を対象とする市場拡大などに役立てることが可能です。

 

たとえば、海外で事業展開する企業と商談する際、自社のウェブサイトが多言語化されていれば営業資料として活用できます。また、人材サービス会社の求人サイトを多言語化すれば、在留外国人に向けた求人情報を対象者の母国語で公開できます。

ウェブサイト翻訳ツールの機能一覧

ウェブサイト翻訳ツールの主要な機能を以下にまとめました。提供各社によって搭載されている機能は異なるため、事前に確認してください。

 

機能

特徴

ウェブサイト翻訳機能

・翻訳対象とするページを指定

・全ページの指定も可能

・翻訳する言語を設定

・自社サイトのHTMLに翻訳用タグを記述(自社での記述が必要)

・対象ページを多言語に自動翻訳

・新規追加されたページを自動翻訳

・翻訳対象ページに言語切替ボタンを設置(ボタンのデザインは変更可能)

・HTMLタグでページの一部を翻訳対象から除外(タグ入力は自社で行う)

・多言語用の画像を設定(画像は自社で用意)

・ベンダーのサーバーから翻訳ページを公開(オンプレミス版では自社サーバーから公開)

※ツール導入方法や自社サイトの設定方法はサービスにより異なる

翻訳補助機能・オプション

・翻訳ページのレイアウトやリンクなどを手動編集

・ユーザー辞書に単語やフレーズを登録

・プロに手動翻訳を依頼(有料オプション)

SEO対策機能

・METAタグ、ALTタグを自動編集

・HTMLに言語情報タグを記述

・翻訳ページのURLにルーティングを追加

・翻訳ページにサブドメインを設定

・翻訳ページのURLを対応言語に翻訳

※SEO対策の方法はサービスにより異なる

アクセス分析機能

・Google Analyticsと連携

・翻訳ページのセッション数やPV数を計測

・言語切替数を計測

ウェブサイト翻訳ツールをビジネスに活用しよう

大きな開発をせずになしでウェブサイトを多言語化し、ビジネス拡大に役立てられることがウェブサイト翻訳ツールの導入メリットです。開発リソースに余裕のない企業にとっても、利用する価値の高いツールといえます。ただし、サービス選定は慎重に行いましょう。機能やスペック、コストなどを比較して、自社に適するサービスを選定することが肝要です。

 

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