専門知識がない初心者でも、アプリを作成できるスマホアプリ開発ツール。プログラミングなしで開発できるとあって、さまざまな業種で導入が進んでいるツールのひとつです。ここでは、スマホアプリ開発ツールで実現できることや機能一覧、導入のメリットを説明します。

スマホアプリ開発ツールの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

スマホアプリ開発ツール 7選|比較・選定ポイントとおすすめ「アプリ開発プラットフォーム」の特徴や活用事例

スマホアプリ開発ツールとは

スマホアプリ開発ツールとは 

 

スマホアプリ開発ツールとは、用意されているテンプレートを利用したり、パーツをドラッグ&ドロップしたりといったシンプルな操作で独自のスマホアプリを開発できるツールのことです。

 

通常、スマホアプリを開発するには、開発環境の構築からプログラミング、動作テストといったステップが必要で、専門的な知識が必要になります。スマホアプリ開発ツールでは、あらかじめ作られているプログラムを活用するため、専門スキルがなくてもスマホアプリを作成できるようになっています。

スマホアプリ開発ツールで実現できること

 スマホアプリ開発ツールで実現できること

 

スマホアプリ開発ツールでは、以下のようなことが実現できます。

 

プログラミング不要でスマホアプリを開発

スマホアプリ開発ツールの大きな特徴は、初心者では難しい開発環境の構築やプログラミングをしなくても、スマホアプリの開発ができることです。

 

ほとんどのツールは、部品をドラッグ&ドロップするといった簡単な操作で進められます。なかにはHTMLやCSS、PHPなどを使ってカスタマイズできるものも提供されており、プログラミングの知識を持っている人にとっては、環境構築の手間を省きながら独自のアプリ開発ができるという利点があります。

 

ツールには、リリースに向けて必須となる表示テストや動作テスト、実機での確認もリアルタイムにできる機能があり、アプリ開発にかかる時間を大幅に削減できます。

iOS/Androidの対応が簡単

iPhone用のiOSとAndroidで同じ動作ができるアプリを作るには、それぞれにプログラムする必要があります。また、使われるプログラム言語も異なるため、それぞれの専門知識が必要です。

 

マルチプラットフォームに対応するスマホアプリ開発ツールを活用すれば、ひとつのソースコードでOSの異なるアプリを同時に開発することが可能です。また、iOS向けアプリを開発するときにはMacが必要ですが、ツールを使えばクラウドにアクセスするだけで利用できるためWindowsでも開発できます。

 

ただし、これらの機能はツールによって提供の有無が異なるので、事前に確認してください。

さまざまな付加機能で簡単にアプリの性能を向上

スマホアプリ開発ツールでは、さまざまな付加機能が提供されており、手軽にアプリの性能を高めることができます。参考として、以下に例を挙げます。

 

  • プッシュ通知(iBeacon対応できるものもあり)
  • クーポン配信
  • スタンプカードやポイントカード
  • オンライン予約や決済機能
  • 生体認証などの認証機能
  • AR(拡張現実)機能
  • 多言語対応

 

上記はほんの一部です。ツールによって、多彩な機能が提供されているのでチェックしてみてください。

アプリ開発ツールの導入で得られる効果

アプリ開発ツールの導入で得られる効果 

 

アプリ開発ツールを導入することで、以下のような効果が期待できます。

アプリをリリースするまでの工数・期間を短縮

ビジネス用のアプリ開発を外注した場合、要件定義からプログラムの実装、単体・結合テストなどの工程を経てリリースするまでに相応の時間を要します。スマホアプリ開発ツールでは、すでに組み込まれているプログラムを利用するため、これらの工程にかかる時間を大幅に削減できます。

 

アプリ市場の競争は激化しており、変化への対応スピードが非常に重要です。アプリ開発ツールを活用すれば、更新や修正にも自社ですぐに対応できるため、ビジネス上のメリットは大きいといえるでしょう。

 

自社開発でも品質を維持しやすい

アプリ開発はエンジニアのノウハウによって左右される部分も大きく、とくにいろいろな機能を付加した場合、品質面にばらつきが出ることがあります。アプリ開発ツールの場合、ソースコードが自動生成されるため、一定の水準を保つことが可能です。

アプリ開発ツールの機能一覧

 アプリ開発ツールの機能一覧

 

以下に、アプリ開発ツールにある機能を整理しました。ツールによって使える機能は変わるため、導入前にしっかり確認してください。

 

機能

特徴

iOS/Androidアプリの作成

・開発環境の構築は不要。クラウド上で操作できるエディター機能を搭載

・テンプレートから作成できる

・ドラッグ&ドロップの簡単な操作で作成できる

・iOS、AndroidのほかWebアプリにも対応するハイブリッドアプリの作成も可能

・OSがアップデートした場合のバージョンアップに対応

・すでにあるプログラムにソースを書き込むことで、自在にカスタマイズできるものもある

デバッグ機能

・作成したアプリが正常に動作するかを実機でリアルタイムにチェックできる

付加機能

・さまざまな外部サービスとの連携が可能(プッシュ通知、QRコード、クーポン、AR、iBeacon、ユーザー認証など)

分析機能

・アプリの解析、効果分析

サポート

・テクニカルサポートや専任サポート

・ストア申請の代行

 

アプリ開発ツールを有効活用しよう

自社のマーケティング戦略にアプリが有効とわかっていても、なかなか手が付けられない企業も多いでしょう。アプリ開発ツールを使えば、自社内で簡単にアプリを作ることができるようになります。専門知識がないと難しいと考えられてきたアプリ開発。今後は、より身近なツールとして活用できるのではないでしょうか。

 

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