専門的な知識・ノウハウを用いて企業の生産性向上やコスト削減を実現するための支援・アドバイスを行うのが業務改善コンサルティング(コスト削減コンサルティング)です。現在では多種多様なコンサル会社が業務改善・コスト削減サービスを提供しており、最適なところを見極めるのが難しい状況です。本記事では、業務改善コンサルティングを比較選定するポイントや利用時の注意点を説明します。
また、導入実績の多い代表的な業務改善コンサルティングをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
業務改善コンサルティングの比較方法・選び方
業務改善コンサルティングを比較選定する際のポイント
業務改善コンサルティングやコスト削減コンサルティングを比較選定する際、特にチェックしておきたいのは以下の4項目です。
- 対応領域・得意分野
- コンサルティング実績
- コンサルタントとの相性
- 料金体系
各項目を詳しく見ていきます。
■対応領域・得意分野
業務改善やコスト削減のニーズは、メーカー・IT・建設・物流・小売・飲食店など幅広い業界・業種に存在しており、効果的なソリューションはそれぞれ異なります。また、企業内の業務領域も以下のように多岐にわたります。
- 営業・マーケティング
- 経理・人事・総務
- 生産・物流
- 店舗運営
- コールセンター
業務改善コンサルティング会社によって対応可能な領域や得意分野は異なるため、どのような業界・業種・業務領域を強みとしているかをホームページなどで確認しましょう。
■コンサルティング実績
業務改善コンサルティング会社の実力を見極めるのに役立つのが、過去のコンサルティング実績です。自社と同程度の規模・同領域で成果を上げているコンサル会社であれば、効果的なノウハウが蓄積されている可能性が高いといえます。ホームページや相談時などに実績や導入事例を確認し、自社に適しているか判断しましょう。
■コンサルタントとの相性
業務プロセス改善やコスト削減の成果は、どのようなコンサルタントが担当するかで大きく変わる可能性があります。相談や面談の際に以下のポイントをチェックし、コンサルタントの能力や相性を見極めておきましょう。
- 自社の業界・相談領域についての知識レベル
- コンサルティングの実務経験・実績
- こちらの話を傾聴してもらえるか
- 質問に対する受け答えは的確か
- 話は論理的でわかりやすいか
■料金体系
業務改善コンサルティングやコスト削減コンサルティングの料金体系は、大きく3パターンあります。
プロジェクト報酬型 |
期間を区切ったプロジェクト単位で報酬を支払うタイプ。【コンサルタントの関与時間×単価】で算出されるケースが多く、単価はコンサルタントの経験年数や役職などで変動する |
成果報酬型 |
設定した目標に対する達成度合いに応じて、支払う報酬額が変動するタイプ。一般的には【基本報酬+成果報酬】という契約形態となり、売上・利益やコスト削減額の数%~数十%を基本報酬に上乗せして支払うケースが多い |
定額報酬型(顧問契約型) |
月に数回の定期的なコンサルティングに対して、毎月一定額のコンサルティング料を支払うタイプ。一般的にコンサルタントの時間単価をもとに算出されることが多く、単価はコンサルタントのスキル・実績などで変動する |
自社の課題や予算をふまえ、適切な料金体系を選びましょう。
課題別に見た業務改善コンサルティングの向き・不向きの傾向
どのような業務改善コンサルティングを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
中長期にわたって継続的にコンサルティングしてほしい |
顧問契約という形で、定期的な業務改善コンサルティングに対応しているコンサル会社が適している |
業務改善の提案だけではなく、オペレーションまで関与してほしい |
コンサルタントが実務メンバーとして現場に入り込み、業務改善プランの実行をサポートするコンサル会社が向いている。企業への常駐が可能なところもある |
定型業務がコア業務を圧迫している/人的リソースが不足しており、特定業務をアウトソーシングしたい |
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の導入サポートを得意とする業務改善コンサルが適している |
業務のデジタル化・自動化を推進したいが、自社のIT知識・ノウハウが不足している |
ITツールやシステムの導入サポートを得意とする業務改善コンサル会社であれば、業務の効率化・自動化を推進できる。業務改善に役立つツールには以下のものがある ●ERP(統合基幹業務システム) ●SCM(サプライチェーンマネジメント) ●CRM(顧客管理システム) ●SFA(営業支援ツール) ●MA(マーケティングオートメーション) |
業務改善コンサルティングを利用する際の注意点
業務改善コンサルティングやコスト削減コンサルティングを利用する際は、以下の2点に留意しましょう。
■依頼する目的を明確にする
業務改善コンサルティング会社は、クライアント企業の業務プロセスの課題や求める成果に応じて最適なソリューションを提案してくれます。依頼内容が漠然としていると、コンサルティングの方向性が定まりにくく、成果が得られにくくなる可能性があります。依頼する際は、あらかじめ業務改善が必要な部門・領域や目的を整理しておくことが大切です。
■コンサルタントに丸投げしない
業務改善の成果を高めるには、社員の協力が不可欠です。取り組みをコンサルタントに任せきりにすると、社内の部門間調整や取引先との調整がスムーズに進まないことも想定され、思うように改善効果が得られなくなる可能性があります。事前に社内の協力体制を整え、コンサルタントと密に連携・コミュニケーションをとりながらプロジェクトを進めるようにしましょう。
自社に適した業務改善コンサルティングを見極めよう
業務改善コンサルティングで取り扱う領域は幅広く、得意分野は各社で異なります。そのため、選定時は自社の業種や効率化したい業務領域でコンサル実績を積んでいるところを見極めることが大切です。
ここで紹介した選定ポイントを参考に、自社に適した業務改善コンサルティング会社を見つけてください。
業務改善コンサルティング 4選
1.テガルン
(参照元:https://bizlinker.co.jp/)
サービス名 |
テガルン |
キャッチフレーズ |
無料で手間なく引越し手続きの課題を解決! |
サービス概要 |
テガルンは、無料で、手間なく、転勤時の引越し手配の課題を解決します。 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入社数 |
約 325 社 (2021年02月20日時点) |
導入企業の傾向 |
業種問わず転勤が発生し、その手配に課題を抱えている全国の企業 |
機能一覧 |
・引越手配管理機能(依頼~見積確認~業者発注~引越料金請求書) |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
2.保証金半額くん
(参照元:https://jpcpg.co.jp/tenant/#hangaku)
サービス名 |
保証金半額くん |
キャッチフレーズ |
オフィス移転費用を大幅削減できる『保証金半額くん』 |
サービス概要 |
敷金を半額にするサービスです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
3.オフィス移転
(参照元:https://www.uchida-systems.co.jp/company/s_office/)
サービス名 |
オフィス移転 |
キャッチフレーズ |
計画段階から実行、アフターフォローまでお手伝い |
サービス概要 |
≪大企業から中小企業まで、お客様のニーズにあわせたオフィス移転をトータルサポート≫ |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 300 社 (2021年03月24日時点) |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
4.SpaceFinder
(参照元:https://www.comtec.daikin.co.jp/manufacture/)
サービス名 |
SpaceFinder |
キャッチフレーズ |
製造業売上高上位50社中26社が導入。 |
サービス概要 |
SpaceFinderは、製造業の課題解決やあるべき姿を実現するために、ダイキンのものづくりの現場で生まれ、幅広いお客様のご要望に真摯に向き合って、完成度を高めてまいりました。顧客ニーズや技術、事業環境は常に変化し、業務改革に終わりはありません。SpaceFinderは、改革・改善にスピーディに対応できる柔軟性と実効性を兼ね備え、皆さまの果てしない挑戦を支え続けます。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・ソリューション |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |