企業の業務効率や生産性を高めるために、業務プロセスの改善提案・アドバイスを行う「業務改善コンサルティング」。業務効率化にまつわる専門的な知識・ノウハウを駆使して課題解決をサポートします。本記事では、業務改善コンサルティングのサービス内容と活用するメリット、実施の流れを説明します。

業務改善コンサルティングの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

業務改善コンサルティング 4選|比較・選定ポイントとおすすめ「コスト削減コンサルティング」の特徴

業務改善コンサルティングとは

業務改善コンサルティングとは

 

業務改善コンサルティング(コスト削減コンサルティング)とは、業務効率や生産性、コストなどに課題を抱える企業に対し、第三者的な視点から改善提案やアドバイスを行うコンサルティングサービスです。

 

業務改善にまつわる専門的な知識・ノウハウが豊富なコンサルタントが、自社の課題を分析し、業務効率向上やコスト削減につながる業務フローやソリューションを提案します。なお、コスト削減や収益改善に特化した業務改善サービスは「コスト削減コンサルティング」とも呼ばれています。

 

業務改善コンサルティングでは、主に以下のような課題を解決します。

 

  • 業務の重複など無駄な作業が多い
  • 業務が煩雑で属人化しており、業務プロセスが可視化できていない
  • 部門間のコミュニケーション・連携が不足している
  • コスト削減により収益を改善したい

 

また、業務改善コンサルが対応する領域には以下のものがあり、得意領域はコンサル会社によって異なります。

 

  • 営業・マーケティング
  • 経理・人事・総務
  • 生産・物流
  • 店舗運営
  • コールセンター

業務改善コンサルティングのサービス内容

業務改善コンサルティングのサービス内容

 

業務改善コンサルティングの主なサービス内容は以下の通りです。

業務状況の分析・課題の洗い出し

業務改善を行う部門の業務内容・業務プロセスを分析し、現状の問題点・原因を特定します。

 

  • ヒアリング調査、アンケート調査
  • 現状の業務内容・タスクの洗い出し
  • 現状の業務一覧表・業務フロー図の作成
  • 業務プロセスの分析(ロジックツリー、バリューチェーン分析など)
  • 業務診断書の作成

業務改善プラン・施策の策定

業務分析の結果をもとに、課題を解決するための業務改善策を立案します。ERP(統合基幹業務システム)、SCM(サプライチェーンマネジメント)、CRM(顧客関係管理)といった業務管理システム・ITツールの導入支援に対応するコンサル会社もあります。

 

  • 目標設定
  • 業務改善のロードマップ作成
  • 改善後の業務フロー図・業務マニュアル作成
  • 業務改善ソリューションの策定
  • 業務管理システム・ITツールの導入支援

業務改善施策の実行サポート/効果測定

現場での施策実行をサポートし、進捗状況をモニタリング・管理します。

 

  • 目標管理・進捗管理
  • レポーティング

業務改善コンサルティングを活用するメリット

業務改善コンサルティングを活用するメリット

 

業務改善コンサルティングを活用することで、3つのメリット・効果が期待できます。

生産性向上/コスト削減

労働生産性に課題を抱えている企業では、業務プロセスが煩雑化・ブラックボックス化していることが多く、部門間の業務重複や残業の常態化などが見受けられます。業務改善コンサルティングを利用すれば、あらゆる業務が可視化され、不要なタスクや非効率な業務プロセスが改善・削減されます。各業務の生産性が向上することで、人件費などのコスト削減につながります。

自社に不足している知識・ノウハウの獲得

自社に業務プロセスを改善する知識やノウハウが不足している場合、最適な改善策を講じるのはハードルが高く、効果も限定的になりがちです。業務改善コンサルティングには、業務効率化や生産性向上に役立つノウハウが蓄積されているため、自社の課題解決に有効な改善策を提案してもらえます。

労働環境の改善/従業員のモチベーション向上

煩雑で非効率な業務プロセスは従業員の負荷が大きく、仕事に対するモチベーションも低い傾向があります。業務改善コンサルティングを導入して業務プロセスが改善することで、労働時間の適正化を図ることができ、モチベーション向上の効果も期待できます。

業務改善コンサルティングの実施の流れ

業務改善コンサルティングの実施の流れ

 

業務改善コンサルティングを利用する際の一般的な流れは、以下のようになります。

相談

業務改善コンサル会社のホームページにあるメールフォームや電話などから、自社の課題やコンサルティングしてほしい内容について相談します。その後、コンサル会社の担当者から詳細のヒアリングが行われます。事前に、自社の業務プロセスの現状や問題点を整理しておきましょう。

提案内容・見積書の確認

相談・ヒアリングの内容をもとに、コンサル会社からコンサルティング内容をまとめた企画書と見積書が提示されます。業務改善の方向性やコンサルティングの期間・スケジュール、料金に含まれるサービス内容をよく確認しましょう。双方が合意したら契約書を交わします。

コンサルティングの実施・効果検証

企画内容に従ってコンサルティングが実施されます。業務改善の成果を高めるには社員の協力が欠かせません。あらかじめ取り組みの目的や内容を社内に周知し、協力体制を整えておきましょう。

 

コンサル会社によっては、施策実施後に進捗管理や効果検証を行い、問題が見られる場合はさらなる改善策を講じます。

業務改善コンサルティングを活用して生産性を高めよう

自社の生産性や競争力を高めるには、業務プロセスを見直すことが先決です。業務改善コンサルティングを活用すれば、プロの視点から客観的に業務上の課題を抽出し、生産性向上やコスト削減につながる改善策を提案してくれます。

 

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