会計・レジ機能のほか、売上分析や在庫管理など多彩な機能で店舗運営の効率化をサポートするPOSレジ(POSレジシステム・アプリ)。現在では多くのPOSレジシステム・アプリが提供されており、最適なものを見極めるのが難しい状況です。本記事では、POSレジを比較選定する際のポイントや導入時の注意点を解説します。
また、導入実績の多い代表的なPOSレジをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
POSレジの比較方法・選び方
POSレジを比較選定する際のポイント
POSレジやPOSレジシステム・アプリを比較選定する際、チェックしておきたいポイントは以下の4点です。
- 対象業態・業種
- 導入形態
- システム連携
- サポート体制
各項目を詳しく見ていきます。
■対象業態・業種
レジ業務は幅広い業態・業種で行われており、POSレジに求められる機能もそれぞれ異なります。あると便利な機能例を業種別にご紹介します。
業種 |
あると便利な機能 |
---|---|
飲食店 |
●予約管理 ●軽減税率対応 ●個別会計 ●オーダーエントリーシステムとの連携 |
小売店(アパレル・雑貨店など) |
●在庫管理機能 ●バーコードリーダー対応 ●ポイント管理 |
サービス業(美容院・エステサロンなど) |
●予約管理 ●顧客管理・カルテ管理 ●ポイント管理 |
自社の業態にマッチした機能が備わっているPOSレジを選びましょう。
■導入形態
POSレジの導入形態には3タイプあります。
- ターミナル型:POSレジ専用の据え置き型のレジ端末
- パソコン型:パソコンにPOSシステムをインストールして使用するタイプ
- タブレット型:タブレット端末やスマホに専用アプリをインストールして使用するタイプ
導入コストや拡張性はタイプによって異なるため、それぞれの特徴をふまえて選定しましょう。
各タイプの特徴を以下の比較表にまとめました。
導入形態 |
導入コストの目安 |
操作性 |
機能・拡張性 |
---|---|---|---|
ターミナル型 |
50万円以上 |
ボタンが多く、習得に時間がかかる場合もある |
高機能でカスタマイズ性が高い |
パソコン型 |
20万~50万円程度 |
普段使用しているPCでの操作が可能 |
周辺機器を導入すれば機能拡張が可能 |
タブレット型 |
0~20万円程度 |
タッチパネルで直感的に操作できる |
周辺機器を導入すれば機能拡張が可能 |
■システム連携
多くのPOSレジには外部システムとの連携機能が備わっています。
POSレジと連携可能なシステム・サービスの例を以下に挙げます。
- キャッシュレス決済サービス
- 会計ソフト
- 顧客管理システム
- オーダーエントリーシステム
- 在庫管理システム
- 勤怠管理システム
ただし、どのシステムと連携できるかは製品によって異なります。選定時は、連携させたいシステムに対応しているか確認しましょう。
■サポート体制
POSレジは、導入設定でつまずいたり、導入後に機器の不具合が生じたりする可能性があるため、ベンダーのサポート体制もチェックしておきたいところです。以下の項目を確認し、適切なサポートが受けられるベンダーかどうか見極めましょう。
- 導入サポートの内容
- サポート方法(電話・メール・チャットなど)
- 受付時間
- ヘルプサイトの充実度
- 機器故障時の対応
- 保守・メンテナンス対応
- サポート料金の有無
課題・ニーズ別に見た POSレジの向き・不向きの傾向
どのようなPOSレジを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
多店舗の売上・顧客情報を一元管理してマーケティングに活用したい |
データ分析機能が充実しており、自動でグラフ化されるなどデータ活用に優れたPOSレジであれば、多店舗の売上・在庫・顧客情報を分析して品揃えサービス改善などに活用しやすい |
店舗のレジスペースが狭い/テーブル会計に対応したい |
省スペースで持ち運びやすいタブレット型のPOSレジが適している |
実店舗のほかにECサイトを運営しており、売上集計や販売管理に手間がかかる |
ECサイトと連携できるPOSレジであれば、実店舗とネットショップの売上を一括管理・分析できる。在庫データを一元管理できる製品もある |
売上傾向をふまえてスタッフのシフトを調整したい |
勤怠管理機能が備わっている、または勤怠管理システムと連携可能なPOSレジが適している |
POSレジの導入時に注意すべき点
POSレジを導入する際は、以下の2点に留意しましょう。
■導入目的を明確にする
POSレジは、多機能で拡張性が高いものほどコストが高額になる傾向があります。ハイスペックなPOSレジを導入しても、自社に不必要な機能が多ければコストが無駄になってしまいます。POSレジを導入する際は、あらかじめ目的や必要な機能を明確にし、それらを過不足なく満たす製品を選びましょう。
■予備電源を用意する
POSレジは、落雷や災害時に停電が発生した場合に使用できなくなります。停電が起こってもデータが消えることはありませんが、会計業務を行えなくなるため注意が必要です。POSレジを導入する際は、不測の事態に備えて予備電源を用意しておくことをおすすめします。
最適なPOSレジで生産性の高い店舗運営を
POSレジを選定する際は、自社に必要な(自社の業態に合った)機能を備えているかをまず確認し、導入形態や外部システムとの連携性を比較検討しましょう。自社の目的や予算に合ったタイプ・機能性で、なおかつ適切なサポートが受けられる製品であれば、自社にマッチしている可能性が高いでしょう。最適なPOSレジを導入し、生産性の高い店舗運営を推進してください。
POSレジシステム・アプリ11選
1.スマレジ
(参照元:https://smaregi.jp/)
サービス名 |
スマレジ |
キャッチフレーズ |
0円からはじめられる圧倒的高機能クラウドPOSレジ |
サービス概要 |
スマレジは、iPadやiPhoneなどのタブレットやモバイル端末を用いて利用する、高機能かつ低コストのクラウド型POSレジです。 |
向いてる形態 |
BtoC |
導入社数 |
約 103000 社 (2021年10月01日時点) |
導入企業の傾向 |
業種・業態・規模を問わず、 1店舗から600店舗以上を運営する事業者まで、幅広いお客さまにご利用いただいております |
機能一覧 |
・基本レジ機能 |
価格 |
・スタンダードプラン 0円 / 1店舗のみ |
運営企業 |
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サービス詳細 |
|
サービス資料 |
導入した企業の声
株式会社なすび 営業本部 マネージャー 大畑 守様 静岡地区総店長 宮島 建一様:
導入目的は、もともと利用していたPOSでは膨大なイニシャルコストがかかるため。スマレジを活用することで、メンテナンスや導入も電話のやり取りで完結することができ、生産性が上がって時短に繋がっています。
2.飲食店専用セルフオーダーシステム
(参照元:https://www.tenpos.jp/selforder/)
サービス名 |
飲食店専用セルフオーダーシステム |
キャッチフレーズ |
客単価アップと人件費削減を目指すなら! |
サービス概要 |
セルフオーダーシステムとは、お店のスタッフが注文を取るのではなく、お客様が自席からタブレットやスマホなどを操作して自分で注文できるサービスです。これまでは店舗スタッフがお客様の席まで行って注文を取っていましたが、セルフオーダーシステムは、スタッフが注文をとる必要はなく、お客様自身のスマホや客席に設置されたタブレットなどの注文端末をお客様の好きなタイミングで操作して注文行うことができる為、お客様とお店様の双方にメリットがあります。 |
向いてる形態 |
BtoC |
導入社数 |
約 8800 社 (2023年08月31日時点) |
導入企業の傾向 |
中規模チェーンまたは個店の居酒屋、ラーメン屋、カフェ、焼肉屋などの飲食店 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
3.POS+Pay
(参照元:https://www.postas.co.jp/)
サービス名 |
POS+Pay |
キャッチフレーズ |
POS+は幅広い業種の店舗運営をトータルに支援 |
サービス概要 |
●ニーズに対応できる豊富な機能 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・会計機能 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
4.ORANGE POS
(参照元:https://orange-pos.jp/)
サービス名 |
ORANGE POS |
キャッチフレーズ |
POSシステムは、DXプラットフォームへ。 |
サービス概要 |
タブレット1台で様々な業務に簡単アクセス。ECとのデータ共通化で広がる可能性。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・POSアプリ機能 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
5.Reservia POS
(参照元:https://rsvia.co.jp/lp/rv-pos/)
サービス名 |
Reservia POS |
キャッチフレーズ |
美容サロンに特化したPOSシステム |
サービス概要 |
集客できるPOSシステム Reservia POS 「リザポス」。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・予約管理 |
価格 |
・Advance 5,800円 / 1アカウント |
運営企業 |
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サービス詳細 |
6.NECモバイルPOS
(参照元:https://jpn.nec.com/mobile-pos/index.html)
サービス名 |
NECモバイルPOS |
キャッチフレーズ |
多店舗飲食業に特化。NECモバイルPOS。 |
サービス概要 |
多店舗飲食業の課題を解決! |
向いてる形態 |
BtoC |
導入社数 |
約 800 社 (2020年02月28日時点) |
導入企業の傾向 |
大規模から小規模企業まで。 |
機能一覧 |
・NECのノウハウが 詰まった POSレジアプリを安価に提供 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
7.ユビレジ
(参照元:https://ubiregi.jp/)
サービス名 |
ユビレジ |
キャッチフレーズ |
店舗の売上向上を実現するPOSレジ |
サービス概要 |
ユビレジは飲食関係者が選ぶ最も使いやすいと思うタブレットPOSレジNo.1にも選ばれたサービスです。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・レジ機能 |
価格 |
・ユビレジ プレミアムプラン 6,900円 / 1店舗 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
8.Airレジ(エアレジ)
(参照元:https://airregi.jp/)
サービス名 |
Airレジ(エアレジ) |
キャッチフレーズ |
やりとりも作成もラクになるシフト管理サービス |
サービス概要 |
Airシフトは、シフト表の作成はもちろん、スタッフとのやりとりや細かな調整業務もラクになるシフト管理サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・勤務希望および休み希望の収集 |
価格 |
・利用料金 100円 / スタッフ1人あたり |
運営企業 |
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サービス詳細 |
9.Orange Operation
(参照元:https://orange-pos.jp/)
サービス名 |
Orange Operation |
キャッチフレーズ |
POSシステムは、DXプラットフォームへ。 |
サービス概要 |
タブレット1台で様々な業務に簡単アクセス。ECとのデータ共通化で広がる可能性。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・会計機能 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
10.はんじょうPOSレジ
(参照元:https://one-regi.com/)
サービス名 |
はんじょうPOSレジ |
キャッチフレーズ |
飲食店向けPOSレジ |
サービス概要 |
ワンレジは約1,000人の現役オーナーの声から作った同志のためのレジです。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・クレジット会計 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
11.Dolphin Eye
(参照元:https://www.truedata.co.jp/product/dolphineye/)
サービス名 |
Dolphin Eye |
キャッチフレーズ |
「現場で使える」情報をかんたんビジュアル表示 |
サービス概要 |
国内最大級!6000万人規模の購買データをもとに市場インデックスパネルを構築。 |
向いてる形態 |
BtoC |
価格 |
・初期費用 50,000円 / 初期費用 |
運営企業 |
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サービス詳細 |