自社アプリの運用・改善にアプリ解析ツール(アプリ分析ツール)を導入する企業が増えています。
アプリ市場の成長にともなってアプリ解析ツールの種類も増加し、さまざまなタイプから選べるようになりました。自社に最適なツールを選ぶために、選定ポイントや課題別の向き・不向きを知っておきましょう。導入時の注意点も要チェックです。
また、導入実績の多い代表的なアプリ解析ツールをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
アプリ解析ツールの比較方法・選び方
アプリ解析ツールを選ぶときのポイント
自社アプリの質を高めるには、適切なアプリ解析ツールを用いてPDCAを回す必要があります。どのようなツールが最適か、以下のポイントを踏まえて選定しましょう。
- 目的に合った分析ができるか
- 外部データとの連携が必要かどうか
- 自社で使いこなせるか・わかりやすい仕様か
- 費用と機能のバランス
各項目を詳しくみていきます。
■目的に合った分析ができるか
アプリ解析ツールを選ぶ際、まず検討したいのが「導入目的に合った機能があるか」という点です。まずは「ツールを使って何を分析し、その結果をどう活かしたいのか」を明確にしましょう。そのうえで、必要な機能が搭載されているかをチェックしてください。
アプリ解析ツールで提供されている代表的な機能は、以下のものです。
- アクセス分析
- セグメント分析
- ヒートマップ分析
- LTV分析
- クラッシュ分析
- プッシュ通知分析
- 広告効果測定
- A/Bテスト
- ファネル分析
上記以外にもさまざまな機能があり、どれが搭載されているかはツールによって異なります。一口にユーザー分析といっても切り口は多岐にわたるため、機能選びは慎重に行いましょう。
■外部データとの連携が必要かどうか
アプリ解析ツールのなかには、外部の分析ツールや広告ネットワークのデータと連携できるものもあります。外部データを取り入れて分析すれば、ユーザー行動をより多角的に捉えることができます。興味がある場合は、どのようなデータと連携させればアプリ改善に役立つか検討してみましょう。
■自社で使いこなせるか・わかりやすい仕様か
せっかく自社アプリに適した解析ツールを導入しても、うまく使いこなせなければ意味がありません。ツールによっては高いリテラシーが求められるものもあるため、担当者の知識・スキルに見合うものを選びましょう。
ただし、問題なく使えるどうかは導入してみないとわかりません。トライアル期間が設けられているものもあるので、契約前に使い勝手や仕様のレベル感を試してみるのも一案です。
■費用と機能のバランス
新たにツールを導入する際は、費用対効果の観点も必要です。コストは安いに越したことはありませんが、無料ツールは最低限の機能しか利用できないことがあるため注意が必要です。また、ハイスペックで高額なツールの場合、コストがアプリの改善効果を上回ってしまう可能性もあります。
あらかじめイニシャルコストとランニングコストを確認し、自社アプリの規模・予算や求める効果に見合うものを選びましょう。
アプリ解析ツールの向き・不向き
どのような解析ツールを選ぶべきかは、自社アプリが抱える課題によっても変わってきます。想定される課題別の選び方を以下にまとめました。
課題 |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
エラーやクラッシュが多い |
クラッシュを自動検知・レポートする機能が付帯したツールが適している |
離脱するユーザーが多い |
ファネル分析やリテンション分析が充実しているツールがおすすめ |
コンバージョンが少ない |
コンバージョントラッキングやレベニュー分析、LTV分析など購買行動にまつわる分析機能が充実したツールが役立つ |
UI(ユーザーインターフェース)を改善したい |
ヒートマップ分析やA/Bテストができるツールが適している |
アプリマーケティングの効率を高めたい/人的リソースが少ない |
アプリ解析だけではなく、集客から収益化までワンストップでサポートするツールが向いている |
アプリ外のユーザー行動も含めて分析したい |
外部データとの連携が図れるツールがおすすめ |
アプリ運用のリテラシーが低い |
・シンプルな仕様で直感的に使えるツールがよい ・カスタマーサポート体制が整っていないツールは不向き(日本語でサポートが受けられるかどうかも要チェック) |
予算が少ない |
最低限必要な機能に特化したリーズナブルなツールが適している |
アプリ解析ツールの導入時に注意すべき点
アプリ解析ツールを導入する際は、以下の2点に注意しましょう。
■KPIを設定する
アプリ解析ツールは、アプリの利用状況やユーザーの行動パターンを分析することで、サービス向上につなげるためのものです。しかし、あらかじめ指標を設定しておかなければ「どのくらい効果が上がったか」「どこを改善すべきか」を検証できません。
そのため、アプリ解析ツールを導入する際は、あわせてKPI(重要業績評価指標)の設定も行いましょう。どのアプリも最終的なゴールは成約・売上の増加となりますが、KPIが不明瞭あるいは適切でない場合、正しいプロセスを踏めません。売上に至るまでのプロセスを分解した指標(継続率や平均単価など)を設定すれば、具体的な課題点を抽出しやすくなります。
■改善策を速やかに実行する
売上アップの妨げになっているボトルネックを把握したら、改善につながる施策を速やかに実行しましょう。アプリ市場には、日々新たなアプリが登場しています。ユーザーの離脱率の高さやコンバージョンの低さを放置していると、緻密にマーケティング戦術が練られた競合アプリにユーザーを奪われてしまいます。
問題点を発見したら改善施策を検討・投入し、改めてモニタリングをしながら徐々にアプリの質を高めましょう。
導入効果が得られるアプリ解析ツールを
アプリ解析ツールを選定するにあたっては、まず自社アプリの課題を洗い出し、ツール導入の目的や目指すべき指標を明確にすることが先決です。そのうえで、ツールの機能や使い勝手、費用を検討しながら選定しましょう。
アプリ解析ツール 5選「特徴」と「活用事例」
1.Appvisor Push
(参照元:https://www.app-visor.com/)
サービス名 |
Appvisor Push |
キャッチフレーズ |
プッシュ通知ASPサービスの決定版 |
サービス概要 |
●配信・運用・分析がワンストップ |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・予約配信 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
2.Growth Push (グロースプッシュ)
(参照元:https://growthpush.com/)
サービス名 |
Growth Push (グロースプッシュ) |
キャッチフレーズ |
国内最大級のPush通知 解析・配信サービス |
サービス概要 |
アプリ開発者のためのプッシュ通知解析・配信サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・Push通知配信 |
価格 |
・Growth Push 0円 / 月(Trial費用) |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
3.Metaps Analytics
(参照元:https://data.metaps.com/service/metaps-analytics/)
サービス名 |
Metaps Analytics |
キャッチフレーズ |
統合管理型分析ツール |
サービス概要 |
ユーザーの行動分析からデータ資産化を実施し、その後のマーケティング施策や収益化、 |
向いてる形態 |
BtoC |
導入社数 |
約 200 社 (2021年03月03日時点) |
機能一覧 |
・基本機能 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
4.Funnel Push
(参照元:https://www.funnelpush.jp/)
サービス名 |
Funnel Push |
キャッチフレーズ |
プッシュ通知が、アプリケーションの価値を変える。 |
サービス概要 |
Funnel Push ® はスマートフォンの特性を活かしマーケティングの向上とその先の目標となる利益の最大化を狙うためのモバイル・マーケティングツールです。ご利用のスマートフォンアプリに導入いただくことで、アプリユーザーの効果的なCRMを簡単に、低コストで実現できます。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・Atteibutes Funnel |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
5.Metaps Links
(参照元:https://data.metaps.com/)
サービス名 |
Metaps Links |
キャッチフレーズ |
データをもっと身近に |
サービス概要 |
アプリ運営の課題発見から施策実行、効果分析まで支援します。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・メタップス アナリティクス - 統合管理型分析ツール |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |