SEO対策の効率や有効性を高めてくれるSEOツール・競合サイト分析ツール。無料・有料含め、多くのサービスが提供されています。しかし、専門的なノウハウを持っていない場合、どのようなツールを導入すべきか見極めるのは簡単ではありません。ここでは、SEOツールを比較選定する際のチェックポイントや向き・不向きの傾向、導入時の注意点を紹介します。
また、導入実績の多い代表的なSEOツールをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
SEOツール・競合サイト分析ツールの比較方法・選び方
SEOツールを比較選定する際のポイント
SEOツールは、検索順位を上げるための工程を効率化してくれるものです。以下のチェックポイントを参考に、自社に適したツールを選ぶようにしましょう。
■どの機能が欲しいか
SEO対策で必須となる工程を大まかに整理すると、以下の3つに分けることができます。
- キーワードごとの検索順位調査(自社・競合)
- 狙うべきキーワードの調査(検索ボリューム・競合性、共起語、サジェストワード)
- コンテンツの最適化(検索エンジンに評価されるコンテンツ)
検索順位調査は、SEO対策の振り返りを行う上でも必須です。順位がどのように推移しているかグラフ化できるため、施策の効果分析に役立ちます。キーワード調査は、コンテンツ制作の要となるものです。調査・分析した結果をもとに、検索上位の取りやすさも視野に入れつつキーワード選定を行い、実際のコンテンツ制作に入ります。
SEOツールのなかで、とくに多種類のチェックツールが提供されているのは、コンテンツの最適化を図るためのものです。どのツールも、検索表示に影響が出る部分をチェックできるものになっているので導入するメリットはあります。しかし、全部を取り入れても、使いこなせません。必須の機能、優先度の高い機能を整理して、自社に必要なツールを選ぶとよいでしょう。
■多機能型か単機能型か
SEOツールには、いくつかの機能を複合している多機能タイプと、ひとつの機能に特化した単機能タイプがあります。たとえば、多機能タイプでは、SEOに影響する複数の要素をチェックして、コンテンツの品質やサイトパフォーマンスを診断できるものがあります。
どちらのタイプが優れているかという観点ではなく、実際の運用で使い勝手が良いツールを選ぶことが重要です。一般には、いくつかのツールを組み合わせて活用しているケースが多くなっています。
■無料か有料か
SEOツールでは、無料のものも数多く提供されています。Googleが提供しているツールは基本的に無料で、十分に役割を果たしてくれるものが多くなっています。一方、有料のツールも数多くあり、機能によって金額にも大きな幅があります。
コスト面を考えると無料または安価なほうが魅力的ですが、作業効率やSEOにおける有効性の観点からも検討することが大切です。費用対効果を鑑みて選択するとよいでしょう。
■自社のリソース・ノウハウで使いこなせるか
有料・無料にかかわらず、SEOツールは自社のリソースやノウハウで使いこなせるかという点が非常に重要です。とくに性能の高いツールの場合、ある程度のスキルを有していることを前提に、高度な機能を提供している場合があります。高性能になるほど料金も高額になる傾向があるので、無駄にならないよう、自社に適したものを選ぶようにしましょう。
場面別に見た役立つ機能・サービス
SEOツールの種類は多岐にわたるため、自社のWebサイト運営の課題に即したものを選ぶ必要があります。どのような場面でどんな機能・サービスが役立つのか、参考として以下に整理しました。
場面 |
役立つ機能 |
---|---|
テキストを外部に依頼している |
・サイトの独自性、信用性を維持するため、コピペチェックツールを活用する |
低品質なリンクが設置された |
・被リンクチェックツールを活用して、無関係な怪しいサイトからリンクを受けていないかを確認する受けている場合は、Googleのリンク否認ツールを利用してリンクを拒否する |
キーワード選定が適切かわからない |
・キーワードのボリューム調査や競合調査などから、自社に有効と想定されるキーワードを洗い出してくれる機能を備えたツールを利用する ・コンサルタントやサポートサービスがあるサービスを活用する |
社内での現状共有が難しい |
・レポーティングツールを活用して、定期的に現状を共有しやすくなるよう工夫する |
何から手を付けていいかわからない |
・コンサルタントやサポートサービスがあるサービスを活用する |
導入時に注意すべき点
SEOツールを導入するときに留意しておきたい注意点を挙げます。
■SEO対策はつねに変化を続けている
検索エンジンは日々進化しており、SEOもそれに合わせて変化しています。たとえば、過去には「被リンク数が多いサイトは優良サイトである」と判断されて、意図的な操作によって検索上位を占めるというようなこともありました。しかし現在は、被リンクの質や信頼性を重視する指針が打ち出され、低品質なリンクが設定されていると順位が落ちる可能性が出てきます。
SEOを取り巻く環境は不変のものではないので、一度SEO対策を行ったら終わりではなく、継続してコンテンツの内容を変更したり、キーワードの調整を行ったりしていく必要があります。SEOツールもこれに合わせて、さまざまな機能が追加されています。古い対策になってしまわないためにも、つねに新しい情報を得るようにしましょう。
■効果が出るまでには長い時間が必要
SEO対策は、競合他社も同時に行っているものです。そのため、SEOツールを活用して適切にSEO対策が行えていたとしても、すぐに効果が表れるとは限りません。ツールをうまく活用しながら改善のスピードと精度を高めていくことが、結果として近道になります。
SEOツールなしのSEO対策は難しい
SEO対策に有効とされる手法はいろいろあり、SEOツールの種類も多岐にわたります。その中から選び取るのは難しく、迷うこともあるでしょう。しかし一方で、SEOツールには無料でも使い勝手の良いものが多数出ています。まずは費用面のリスクが少ないものを導入してみて、慣れたら自社に適したものを選別して追加するという方法もあります。SEO対策はツールなしに取り組むのは困難です。使い勝手や費用対効果を鑑みて、相性の良いツールを見つけてください。
SEOツール・競合サイト分析ツール 8選「特徴」と「活用事例」
1.Keywordmap(キーワードマップ)
(参照元:https://keywordmap.jp/)
サービス名 |
Keywordmap |
キャッチフレーズ |
10時間の作業を2分に 検索流入の改善・実行を強化 |
サービス概要 |
・圧倒的データ量から導かれる戦略 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 280 社 (2021年02月02日時点) |
導入企業の傾向 |
ビジネスモデル、業種を問わず、DX推進や戦略的にWebサイトの成長を図る企業に導入されています。 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
株式会社ウエディングパーク メディア開発本部 ディレクター 清野 廉様:
導入目的は、記事やコンテンツの作成にあたって、キーワードの選定などの業務を効率化するため。Keywordmapを活用することで、記事のアウトラインを作成する時間が半分に短縮されました。
2.MIERUCA(ミエルカ)
(参照元:https://mieru-ca.com/)
サービス名 |
MIERUCA |
キャッチフレーズ |
三位一体のSEOプラットフォーム |
サービス概要 |
MIERUCA(ミエルカ)は10年以上にわたるSEOコンサルティングとコンテンツマーケティングの経験とノウハウをもとに開発した、社内体制構築を支援する統合ソリューションです。導入実績は1500社!「ツール・学習コンテンツ・専任カスタマーサクセス」の三位一体のSEOプラットフォームで、コンテンツマーケティングの内製化を支援します。 |
機能一覧 |
・サジェストインテンション |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
導入した企業の声
株式会社IDOM マーケティングチーム 三井 紀子様:
導入目的は、Googleのアルゴリズム変更により、売り上げに直結するいくつものキーワードで検索順位が急落していたため。MIERUCAを活用することで、これまで取れていなかったキーワードで検索10位以内に上がった例が増えています。
3.GMO順位チェッカー
(参照元:https://rank-checker.com/)
サービス名 |
GMO順位チェッカー |
キャッチフレーズ |
瞬間、順位チェック。 |
サービス概要 |
「GMO順位チェッカー」は、「ずっと無料プラン」があるクラウド型の検索順位チェックツールです。登録したURL、キーワードでの検索順位を毎日自動で取得、保存し、SEO対策の順位変動を追跡できます。クラウド型のためPCで起動するアプリとは異なり、起動管理やPC交換時のメンテナンスが不要です。もちろん、スマホやタブレットでも使用できます。順位変動アラート、大容量のメモ機能、アカウント権限管理(サブアカウント)、AIキーワードアドバイザー機能を備えた、大手SEO事業者が提供する、最新の検索順位チェッカーです。また二次利用除外申請もできるため安心です。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・ずっと無料プラン 0円 / 月 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
4.SEOコンサルティング 記事作成代行
(参照元:https://marketing.clabel.jp/)
サービス名 |
BtoB SEO対策・コンテンツマーケティングサービス |
キャッチフレーズ |
営業企画責任者のような立ち位置で継続的に支援します |
サービス概要 |
➀【現状分析・方針立案】 |
向いてる形態 |
BtoB |
導入社数 |
約 20 社 (2023年10月15日時点) |
導入企業の傾向 |
製造業・物流企業からIT企業までさまざまな業種。企業規模は30-500名の企業様にご活用いただくことが多いです。 |
価格 |
・SEOコンサルティング 300,000円 / 月額 |
運営企業 |
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サービス詳細 |
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サービス資料 |
5.Gyro-n SEO(ジャイロン SEO)
(参照元:https://www.gyro-n.com/seo/)
[service_id:264]
6.Paddle SEO(パドル SEO)
(参照元:https://www.principle-c.com/lp-paddle/seo.php)
サービス名 |
Paddle SEO(パドル SEO) |
キャッチフレーズ |
SEOのパフォーマンスを可視化 |
サービス概要 |
Google BigQuery/BIツールTableau/Google Search Consoleと連携し、流入キーワードやランディングページからSEO上の改善施策を導き出すSEOモニタリングツールです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・キーワードカテゴリ別レポート |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
7.BULL(ブル)
(参照元:https://bullseo.jp/)
サービス名 |
BULL(ブル) |
キャッチフレーズ |
その順位チェック自動化しませんか? |
サービス概要 |
「検索順位」を把握したい・調べたいと思いませんか? |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・エクスポート機能 |
価格 |
・BULL30 1,150円 / 月(年額13,800円) |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
8.キーワードウォッチャー(2021年7月提供終了)
サービス名 |
キーワードウォッチャー |
キャッチフレーズ |
検索行動の「見える化」を実現します。 |
サービス概要 |
キーワードウォッチャーは、クロスリスティングが提携する大手ポータルサイトの検索データをもとに、キーワードの検索数や、人気の複合ワードが、いつ、どれだけ検索されたのかを知ることができるキーワード検索数調査ツールです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・キーワード検索数調査 |
価格 |
・無料プラン 0円 / 月額 |
運営企業 |
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サービス詳細 |