原料や品質に対する独自の"こだわり"
サッポロビール株式会社(以下、同社)は、原料や品質に独自のこだわりをもつビール会社であり、「育種」や「協働契約栽培」という取り組みが広く知られている。
「育種」とは、優れた品種の交配により、さらに良質な品種を生み出す研究活動のことで、同社はビールの主原料となる大麦とホップの両方を「育種」する世界でも珍しいビール会社である。「協働契約栽培」もまた優れた取り組みで、専門知識を持つ同社のフィールドマンが、世界各地の生産者とのコミュニケーションを通じて良質な原料を作り上げていく。産地、生産者に加えて生産方法まで明確にできるこの取り組みを、2006年に大手ビール会社として初めて、麦芽とホップの100%協働契約栽培化として実現している。「すべて責任品質」、「品質は、畑から。」といったキャッチコピーも、このような「育種」や「協働契約栽培」があればこそ掲げられるフレーズなのである。