本記事では、株式会社シーラベルが主催する『DX事例合同ウェビナー』のレポートをお届けします。
2020年12月16日に開催した5社合同ウェビナーのテーマは、『マーケティングのDX成功事例』。
それでは、一つ目のサービス『Keywordmap(キーワードマップ)』から見ていきましょう。登壇者は、ベンダーの株式会社CINC 執行役員 間藤氏と、ユーザー企業であるCROCO株式会社 取締役COO 中原氏です。昨今のWebマーケティングの変化やプロダクトの特徴、導入効果などをご紹介いただきました。
効果的なサイト運用を実現するKeywordmap
講演は、間藤氏のご挨拶と中原氏のご紹介から始まり、さっそく本題へ。
(株式会社CINC 執行役員 間藤氏)
低コストで資産を作るマーケティング施策が必要
間藤氏:
弊社ではSEOとSNSのツールを提供しておりますが、今日はSEOを中心にお話させていただきます。Keywordmapは、サイト流入増を実現する、コンテンツマーケティング・SEOの改善・対策ツールです。
新型コロナウイルスの影響もあり、直近のWebマーケティングの取り組み方は変わってきたのではないでしょうか。このような状況下では、低コストで資産化していく施策やマーケティング手法が非常に重要になってくると考えています。
多額の投資による瞬間的な売上確保より、小額の投資であっても継続的な売上確保がこれからの企業のマーケティングにとって重要だと考えております。
また、コロナの影響もあり、「4つの縮小」が起こっています。
●顧客・マスの縮小
●店頭の縮小
●相談する機会の縮小
●新規顧客を獲得する機会の縮小
これらに対応して重要度が増していてるのが、SNSマーケティング・SEO・CVRの改善・顧客育成のためのCRM(個客関係管理)だと考えています。
本日は集客の部分、下記資料でいうと蛇口の部分にあたるSNSマーケティング・SEOにフォーカス、特に比較検討フェーズに対するSEOにおいて、Keywordmapがどのように有効に使われているのかをご説明します。
ビッグデータでサイト集客を成功に導く
Keywordmapは、世界最大級の日本語ビッグデータを保持するツールです。SEOや広告戦略、主にウェブサイトへの集客実現のためにKeywordmapのビッグデータを活用すると、施策の成功率を高められると考えています。
大手ECサイトから中小の事業会社、SNSマーケティング・SEOコンサルティング企業まで多くの方々にご利用いただいております。
Keywordmapを利用いただくことで、
●定量データに基づくキーワード選定
●再現性のあるコンテンツ運用
●広告運用の質を最大化
●プロフェッショナル(人材)の育成●施策運用の工数削減
などが実現できるようになります。
以下機能活用の一例をご紹介します。
Keywordmapは様々な企業様にご利用いただいていております。
スタディハッカー様ではSEO記事で40記事以上が1位を獲得されています。
ウェディングパーク様では、リライト記事で流入が600%増。ウェルクス様もSEMでご活用いただいています。サイト流入が増えてもコンバージョンや売上につながらないケースを見聞きされることがあるかもしれませんが、Keywordmapを活用して流入数・問合せを共に伸ばし、売上増を実現している事例も多数ございます。
活用事例:CROCO株式会社
間藤氏:
それでは、Keywordmapをご利用いただいております、CROCOの中原さんに活用事例をお話しいただきます。
主に3つのポイントについて伺っていきます。
効率的に定量分析ができるツールを探していた
間藤氏:
まず、1つ目の質問です、「Keywordmapを導入する前の課題」についてお聞かせください。
中原氏:
Keywordmapを導入する前の課題を大きく分けると3つあります。
一つ目は、使用していた調査ツールの保有データ量が少ない
二つ目は、調査に多くの時間を要していた
三つめは、調査をするコンサルタントの育成
一つ目のデータ量について。
弊社はコンテンツマーケティングの支援を行っている会社ですが、記事作成のご依頼より、サイトのコンセプト設計やターゲット設計など、いわゆる上流設計から丸ごと依頼されるケースが多い状況です。
(CROCO株式会社 取締役COO 中原氏)
その際、重要になってくるのがマーケティングの再現性です。高い再現性を実現しようとすると、定性分析ではなく定量的な分析を行わなくてはなりません。特にSEOでは、「追いつくためにやるべきこと」と「追い抜くためにやるべきこと」は違います。いったん追いつくためのことを実行したうえで、追い抜くためのことを実行する。そう考えたときに、定量分析がどうしても必要になります。
定量分析をするには、きちんとデータが揃っているツールを使わないといけません。そこで、主要な海外ツールはすべて試してみましたが、日本語のデータベース量が少ないことが不満でした。
ほかに良い方法はないかと検討していたときに、Keywordmapを知りました。あえて、キーワード抽出数が少なさそうな小規模サイトで試してみたら、海外の某ツールではキーワード数126なのに対し、Keywordmapでは1万くらい抽出されました。「めちゃくちゃあるじゃん」と思って、トライアル1週間の初日で申込みを決めました。
二つ目の、調査工数について。
導入前は、調査で抽出されたデータを、Excelで数式を組んで分析していました。その点、Keywordmapには分析機能が搭載されているので、Excelでこねくり回す時間が半分程度に削減できました。ここはかなり大きな変化でしたね。
三つ目の、コンサルタントの育成について。Keywordmapを導入する前は、コンサルタントやディレクターに対して「COUNTIFっていう関数を使うと...」みたいな感じで、Excelの数式の組み方から教える必要がありました。
Keywordmapの導入後は、アシスタントに「この機能で抽出されたデータをダウンロードしてください」と伝えるだけなので、最後の仕上げだけを自分ですれば完了です。例えるなら、自分がフランス料理のトップシェフになって、他の方に適切な食材を揃えてもらえるようになったイメージです。
課題と導入後の変化まで含めてお話しさせていただきました。このほかにも、Keywordmapには色々な魅力がありますよ。
コンサルティングサービスの生産性・スピードが向上
間藤氏:
ありがとうございます、続きまして2つ目の質問です。
御社でKeywordmapを導入されて長らくになると思いますが、「どのような成果を実感」されていますか。
中原氏:
調査工数を削減できたおかげで、一人のコンサルタントが対応できるお客様の数が増えました。もともと、工数の問題があったためコンサルテーションは積極的には請けていなかったのですが、業務効率化によってサービスとして展開できるようになり、弊社の売上構成比が1%程度から30%程度に膨らみました。ちなみに、それに伴って人材は増やしていません。
それから、コロナ禍になってからBtoBの企業様からのお問合せが増えています。展示会の予算をWebにスライドさせる形で、初めてコンテンツマーケティングにチャレンジされる企業様も多いです。
海外ツールの場合、BtoBの企業様のサイト分析においてキーワードはほとんど抽出されませんが、Keywordmapではがっつりと抽出されるので、定量分析ができるようになりました。成果を出すスピードがかなり速くなったと実感しています。
時短につながる豊富な検索機能
間藤氏:
最後、3つ目の質問です。「Keywordmapの強み」についてはどのように考えていらっしゃるでしょうか。
中原氏:
Keywordmapでは、このように検索順位の変化などがわかるんです。
おすすめは、競合ドメイン機能。これはかなり便利で、キーワードマーケティングにおいて、どのサイトが競合になっているかが一目でわかります。このあたりも、時間短縮につながる部分ですね。
あとは、キーワードの数やボリュームを調べたいときのシードキーワードですね。例えば「脱毛」の場合、「脱毛+〇〇」で出ますが、二つ目のキーワードの派生キーワードが知りたいシーンって割と多いと思うんです。ただ、それがなかなかわからない。
Keywordmapでは、例えば「カロリー」と入れれば、最初のワードがカロリーでないものも抽出されます。本当に時間短縮になると思うので、「調査時間10時間が2分になる」というのもうなずけます。
間藤氏:
ありがとうございました。Keywordmapは1週間の無料トライアルもご利用いただけます。ぜひこの機会にお問い合わせください。
また、コンテンツ制作やサイト設計のスペシャリストでもあるCROCOさんへのお問合せもお待ちしております。
ありがとうございました。
■登壇者
株式会社CINC 執行役員 ソリューション事業本部 推進部部長
間藤 大地
2007年株式会社サイバード入社、BtoB事業本部にてメガバンクやモバイルコンテンツ企業の企画戦略を担当。2011年株式会社パンタグラフ創業、取締役CMOに就任。国内最大手のスポーツブランドやECサイト、ポータルメディアなどのコンサルティングを担う。現在はWebサイト分析ツール『Keywordmap』のマーケティングと営業を統括。
CROCO株式会社 取締役COO
中原 卓馬
大学卒業後、約10年間に渡り証券業界にてセールス・運用・運用コンサルに携わる。その後IT業界へ転身。不動産系の比較サイトを運営する企業で、企画・マーケティング担当としてサービスのWEBマーケティング戦略の全体設計・制作ディレクション・構築後の改善運用・セールスコ―チング・ブランディングまで多岐にわたる業務を行う。2012年にサムライファクトリーに入社。事業本部長として、複数のサービス開発・組織づくりに従事。2015年に事業部をCROCO株式会社分社化し、取締役COOに就任。
■事例紹介企業
CROCO株式会社
- 住所:東京都渋谷区
- 業種:情報通信業
- ビジネス領域:インターネットサービス
- 従業員規模:11~50名
- HP:https://cro-co.co.jp/