広報活動の代行やサポートを依頼できるPR会社(PRコンサルタント)。メディアを通じた商品PRや自社ブランディングなどに役立ちます。近年はサービス内容が多様化しているため、提供会社の選定には慎重を要します。ここでは、PR会社を選ぶ際に押さえておきたい選定ポイントと向き不向きの傾向、サービス利用時の注意点を解説します。
また、導入実績の多い代表的なPR会社をご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
PR会社の比較方法・選び方
PR会社を選ぶときのポイント
PR会社の比較選定ポイントを以下に整理しました。
■総合PR会社か専門PR会社か
PR会社が提供するサービスの範囲は広く、コンサルティングから実行まで対応可能な総合PR会社と、業種やサービス内容を絞り込んで提供している専門PR会社に大別されます。大まかな特徴は、以下の通りです。
- 総合PR会社
多様な業界に対応し、PRのためのマーケティングやブランド戦略を含めたコンサルティングから大規模なイベント、SNSマーケティングなど幅広く手掛けます。 - 専門PR会社
特定の業界に詳しく、専門的な知見から差別化を図れるPR戦略を得意とします。サービス内容においても、SNSマーケティングが得意、リスクマネジメントを専門に行っているなど特化しているケースがあります。
自社の利用目的に照らし合わせながら選択しましょう。
■サービス範囲は自社に合っているか
PR会社のサービス範囲は提供各社で異なります。大きくは次の3タイプに分けられます。
- 戦略設計・コンサルティング重視型
PRコンサルタントによるプラン設計を主に扱うPR会社です。 - 現場作業・リレーション重視型
プレスリリース作成や、メディアとのリレーション構築などの現場作業に特化しています。 - 完全代行型
戦略設計や現場作業、イベント実行など広報業務全般を代行するタイプです。
3タイプの違いを押さえた上で、自社のニーズに合うPR会社を探しましょう。
■得意分野や強みは何か
PRの手法は多様化しており、PR会社においても得意分野や強みが異なっています。選定する際は、各社の得意分野や強みをチェックして、自社の業種や課題と相性のよい事業者を選ぶようにしましょう。
比較時のポイントを以下に整理しました。
- BtoBとBtoCのどちらに強いか
- どのような企業・業界に強いか
- どのようなPR手法に強いか(記者発表会、イベント、SNS活用など)
- どのようなメディアに強いか(雑誌、テレビ、Webなど)
- どのような広報教育を依頼できるか(セミナー、メディアトレーニングなど)
自社の課題に対して的確な解決方法を提案してくれるかを確認して、マッチするPR会社を選んでください。
■費用は適切か
PR会社によって提案内容は様々であり、費用感にも大きな幅があります。サポート内容の手厚さなどによっても差が生じるため、各社の提案内容やクリエイティブと見積もりを見ながら、じっくり検討することをおすすめします。費用の相場は以下のようになっています。
- リテナー費用(固定費用)・・・50〜100万円/月
- メディア露出に対する成果報酬・・・50〜200万円/回
- プレスリリース作成配信・・・5〜50万円以上
- イベント企画運営・・・35万円〜
- メディアトレーニング・・・30〜50万円
リテナー契約(長期契約)を結ぶ場合は、月額費用に含まれるサービス内容を入念にチェックしましょう。提案に含まれる具体的なPR活動を確認するとともに、追加料金の有無や範囲もチェックしておきましょう。また、担当スタッフの人数が適切か、不要な項目がないかといった点も確認しておきます。
課題・ニーズ別に見たPR会社の向き・不向きの傾向
PR会社には多様なタイプがあるため、どのような事業者が自社に合っているかをしっかり検討する必要があります。次の表を参考にして、自社の課題や要望に適するPR会社の傾向をつかんでください。
課題・要望 |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
費用をなるべく安く抑えたい |
・スポット契約に強いPR会社を選ぶ(定型的な広報活動は自社で行い、イベント時や商品リリース時にのみPR活動を依頼できる) ・月額変動型リテナープランを用意するPR会社を検討するのも一案 ・フリーランスのPRパーソンを検討するという方法もある(ただし、スキルに個人差があるため選定時に慎重な確認が必要) |
自社のPRスキルを高めたい |
・広報セミナーやトレーニングにも対応しているPR会社であれば、自社のPRスキルの向上に役立てられる |
WebやSNSを活用したPRをしてみたいが、自社にノウハウやリソースがない |
・WebメディアやSNSマーケティング、インフルエンサーの活用を得意とするPR会社を選択する ・代行を請け負っている会社であれば、自社のリソース不足もサポートしてくれる |
PR会社の利用時に注意すべき点
■PR会社に任せきりにしない
PR活動は、クライアント企業の協力なしでは思うような成果を得られません。PR会社が本領を発揮できるよう、社内の協力体制を構築しておきましょう。また、広報をPR会社任せにしていると、気付かないうちに意図しない方向へ進んでしまったり、メディアから問い合わせがあったときに情報不足からチャンスを逃してしまうといったことが起こり得ます。
こうした事態を避けるには、自社とPR会社で蜜にコミュニケーションを取れる体制が必要です。完全代行型のサービスを利用する場合も、パートナーとして協働できる体制および環境を整えましょう。
■中長期利用を前提にする
PR会社に広報を委託しても、短期間ではメディア露出を獲得できない場合があります。とはいえ、結果が出ないからと頻繁にPR会社を乗り換えていると、時間と費用のロスがかさむ結果になってしまうことがあるため注意しましょう。
また、メディア露出には地道なリレーションシップが必要で、成果を得るまでには一定の期間を要することが一般的です。中長期の契約に不安を感じるなら、3ヵ月程度を試用期間と定めて、自社との相性を確かめてから本契約するという方法もあります。
PR会社を利用して効果アップを狙う
PR会社を上手く活用できれば、経営面で大きなメリットを得られます。ただし、PR会社は選定が難しい上に、長期利用にはまとまった予算が必要です。十分な予備知識をつけ、社内のコンセンサスを得た上で、サービスの利用に動きだしましょう。
PR会社 1選
1.PR Solutions
(参照元:https://welcome-to-gettyimages.jp/prsolutions/)
サービス名 |
PR Solutions |
キャッチフレーズ |
コンテンツマーケティングのトータルPR戦略 |
サービス概要 |
たった1枚の写真が、企業のブランドイメージを決定的に印象づけ、たった数秒の映像のインパクトが企業の存在感を深く脳裏に刻む。ビジュアル・コミュニケーションには、企業のブランド価値を飛躍的に高める圧倒的なポテンシャルが秘められています。「PR Solutions」は、コンテンツマーケティングのトータル戦略として、企業のブランド価値向上に貢献します。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |