様々な編集機能を使って動画コンテンツを編集・制作することができる「動画編集ソフト(動画制作ソフト)」。現在は多種多様な製品が提供されており、自社に合った製品の選び方がわからないという声も聞かれます。本記事では、動画編集ソフトを比較選定する際のポイントや導入時の注意点を解説します。
また、導入実績の多い代表的な動画編集ソフトをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
動画編集ソフトの比較方法・選び方
動画編集ソフトを比較選定する際のポイント
動画編集ソフトを選定する際、特にチェックしておきたいポイントは以下の4つです。
- 対応するOS・スペック
- 機能
- 対応するファイル形式
- 価格
各項目を詳しく見ていきます。
■対応するOS・スペック
動画編集ソフトが対応するOSは製品によって異なります。自社で使用しているパソコンやスマホのOSに対応していないソフトでは、起動することもできないので注意が必要です。どのOS・バージョンに対応しているかを必ず確認してください。
OSとともにスペックの適合性もチェックしておきましょう。CPUやメモリについて推奨スペックが提示されている場合、自社の端末が適合していないとソフトがスムーズに動かない可能性があります。
■機能
動画編集ソフトの機能は、基本機能から付加的な機能まで多岐にわたります。
一般的な動画編集ソフトの機能には、以下のものがあります。
- 必要なシーンだけをつなぎ合わせる機能
―カット編集・トリミング
―トランジション(カット間をスムーズにつなぐエフェクト) - 動画に様々なエフェクトを追加する機能
―スピード調整(スローモーション、リプレイなど)
―タイトル・テロップの追加
―ビデオ補正(色や明度の補正)
―オーディオ編集(効果音やBGM) - 編集した動画をファイル形式で保存・出力する機能
これらの他、高度な編集機能が数多く搭載されているものもあります。用途・目的によって必要な機能は変わってくるため、自社が求める機能が備わっている製品を選びましょう。
■対応するファイル形式
動画編集ソフトでは、編集した動画を特定のファイル形式で保存・出力することができます。
主要な動画ファイル形式を以下に挙げます。
- MP4
- AVI
- MOV
- WebM
- FLV
対応するファイル形式は製品ごとに異なるため、YouTubeやSNSなど配信するプラットフォームに出力可能な形式かどうかをチェックしておく必要があります。
■価格
有料の動画編集ソフトは、パッケージ製品の代金のみを支払う「買い切り型」と月額(または年間)使用料を支払う「サブスクリプション型」の2タイプに分けられます。
買い切り型の相場は5,000円~15,000円程度で、高機能な製品では5万円以上するものもあります。サブスクリプション型は月額3,000円前後~、年額1万円前後~が相場です。自社の使用頻度や予算を鑑みて選びましょう。
なお、動画編集ソフトには無料で利用できるものもあります。ただし、無料タイプは最小限の機能しか備わっておらず、サポート体制も整っていないことがあります。企業が様々な用途で使用する場合は避けたほうがよいでしょう。
課題・ニーズ別に見た動画編集ソフトの向き・不向きの傾向
どのような動画編集ソフトを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
できる限り手間をかけずに動画を編集したい/動画編集のマンパワーが不足している |
AIによる自動編集機能が備わっている動画編集ソフトであれば、目的に合ったテンプレートや編集タイプを選ぶだけで動画が生成される。ソフトによってはエフェクトの自動追加も可能 |
高画質で美しい映像にこだわった動画を制作したい |
4K動画に対応した動画編集ソフトが適している |
動画編集ソフトに興味があるが、どのようなものかわからないので導入を迷っている |
無料トライアルが利用できる動画編集ソフトであれば、導入前に機能や使い勝手を確かめることができる |
動画編集の知識・ノウハウが不足しており、ソフトを使いこなせるか不安がある |
操作方法などでわからないことや不具合があった場合に、適切なサポートが受けられる製品を選ぶ |
動画編集ソフトを導入する際の注意点
動画編集ソフトを導入する際は、以下の2点に留意しましょう。
■動画の目的・ターゲットを明確にする
動画編集ソフトを導入しても、動画の目的やターゲットが決まっていなければ編集の方向性がブレてしまいます。
例えば、サービスの認知拡大が課題なのに、特徴や仕様について詳細な情報を多く盛り込んでしまうと、肝心のサービス名が印象に残りにくくなります。また、ターゲットによって好まれる動画の長さや演出・テイストは異なります。自社の好みではなく、ターゲットの特性を踏まえた編集を心掛けましょう。
■メッセージやエフェクトを詰め込み過ぎない
ターゲットに伝わりやすい動画に編集するには、メッセージやエフェクトを詰め込み過ぎないことが大切です。全体の尺に対して場面転換やテロップ、ナレーションの分量が多いと、見づらい上に何が言いたいのかわからない動画になってしまいます。
一つの動画で伝えたいメッセージはできる限り絞り、エフェクトなどの演出も心地よく視聴できる程度に抑えましょう。
最適な動画編集ソフトを見極めよう
多種多様な動画編集ソフトから最適なものを選定するには、まず動画コンテンツの目的・用途やターゲットを明確にすることが先決です。編集の方針を定めた上で、必要な機能が備わっているか、OSやファイル形式が適合しているかを比較して選びましょう。
動画編集ソフト 3選
1.CM STUDIO
(参照元:https://cmstudio.jp/)
サービス名 |
CM STUDIO |
キャッチフレーズ |
誰でも簡単に、いますぐ社内で動画制作。 |
サービス概要 |
CM STUDIOは、ビジネスで使える動画が初期・月額不要で制作できる「クラウド動画生成サービス」です。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
価格 |
・スポットプラン 30,000円 / 1本 |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
2.Media Composer
(参照元:https://www.photron-digix.jp/product/avid_media_composer/03_specs.html)
サービス名 |
Media Composer |
キャッチフレーズ |
ノンリニア編集&フィニッシングシステム |
サービス概要 |
高解像度素材を使ったHD動画編集のワークフローにかかる時間を短縮し、メディア操作の自動化や、場所にとらわれないリアルタイム制作環境を拡張します。 高速なファイルベースのワークフロー、ACE認定の編集ツール、そして業界で最も信頼されているビデオ編集システムです。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・高いパフォーマンスと優れたスピード |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
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サービス詳細 |
3.RICHKA
(参照元:https://richka.co/)
サービス名 |
RICHKA |
キャッチフレーズ |
伝えたいこと、動画にリッチ化 |
サービス概要 |
「制作」も、「分析」も、「運用」も。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
機能一覧 |
・基本編集 |
価格 |
・価格はお問合せください |
運営企業 |
|
サービス詳細 |