企業の情報セキュリティ対策を支援するセキュリティコンサル。サイバーセキュリティにまつわる高度な知識・ノウハウで多彩なコンサルティング施策を提供し、強固なセキュリティ環境の構築・運営を支援します。本記事では、セキュリティコンサルのサービス内容と活用するメリット、実施の流れを説明します。

セキュリティコンサルの導入を検討している方は以下の記事も参考にしてください。

セキュリティコンサル 4選|比較・選定ポイントとおすすめ「サイバーセキュリティ会社」の特徴

セキュリティコンサルとは

セキュリティコンサルとは

 

セキュリティコンサルとは、情報セキュリティ上の課題を抱える企業に対し、専門家の立場から改善施策の提案・実行を行うコンサルティングサービスです。

 

情報セキュリティ対策の専門知識・ノウハウを有するコンサルタントが、自社のセキュリティリスクを検証し、情報資産の機密性・完全性・可用性を高める施策立案やセキュリティ体制構築を支援します。

 

サイバー攻撃は年々高度化しており、情報セキュリティ対策の重要性はますます高まっています。しかし、高度な専門性が求められる情報セキュリティ対策を自社で適切に行うのは容易ではないため、セキュリティコンサルを活用する企業が増えています。

セキュリティコンサルのサービス内容

セキュリティコンサルのサービス内容

 

セキュリティコンサルのサービス内容はそれぞれ異なりますが、大きく4つに分けることができます。

現状分析・情報セキュリティ戦略の立案

業務フローや情報資産の管理体制などを分析して問題点を洗い出し、自社に合ったセキュリティ対策の方向性・施策を立案します。

 

  • ヒアリング・アンケート調査
  • 業務フロー分析・情報資産の洗い出し
  • セキュリティ戦略の策定
  • セキュリティ対策のロードマップ作成

セキュリティ診断・評価

セキュリティ診断の専用ツールで疑似攻撃を仕掛け、Webアプリケーションやネットワーク機器などに脆弱性がないかをチェックします。診断は、セキュリティ対策専門のエンジニアが手動で行う場合もあります。

 

  • Webアプリケーション診断
  • プラットフォーム診断(サーバーやネットワーク機器)
  • スマホアプリ診断
  • ペネトレーションテスト(疑似攻撃による侵入テスト)

人材育成・情報セキュリティ体制の構築支援

研修や教育コンテンツを提供し、情報セキュリティポリシーやガイドラインなどの社内周知・啓蒙をサポートします。また、脆弱性診断やインシデント対応ができる人材を育成します。

 

  • セキュリティガイドラインの策定
  • インシデント対応のマニュアル・手順書の作成
  • CSIRT(セキュリティインシデント対応チーム)の構築
  • PSIRT(製品の脆弱性管理体制)の構築
  • 脆弱性診断トレーニングの実施
  • セキュリティ教育コンテンツの提供(eラーニングなど)

情報セキュリティ監査

企業内における情報セキュリティポリシーの遵守状況やセキュリティ対策の管理状況をチェックし、改善策についてアドバイスを行います。

 

  • 監査計画・管理基準の策定
  • セキュリティポリシーの作成・見直し
  • 監査報告書の作成

セキュリティコンサルを活用するメリット

セキュリティコンサルを活用するメリット

 

セキュリティコンサルの活用により、以下の3つのメリット・効果が期待できます。

情報セキュリティ対策の最適化

サイバー攻撃の手法は多岐にわたり、新たな脅威も年々増えています。そのため、自社のノウハウ・リソースだけではセキュリティ対策が不十分だったり、後手に回ったりするケースが多くなりがちです。セキュリティコンサルを活用すれば、豊富なノウハウや最新情報に基づいて適切かつ幅広いセキュリティ施策を講じてもらえるため、情報資産を脅かす様々なリスクを回避しやすくなります。

自社のリソース不足を補える

情報セキュリティ対策には高度な知識を要するため、セキュリティ人材の確保に課題を抱えている企業が少なくありません。セキュリティコンサルでは、ノウハウ・実績が豊富なコンサルタントがチーム体制で自社に合った対策を提案・実施してくれるため、リソースが少ない企業でもしっかりと対策できます。

社内のセキュリティ意識向上

外部のサイバー攻撃への対策を強化しても、機密情報を取り扱う社員のセキュリティ意識が低ければ情報漏えいなどのリスクを抑えるのは難しくなります。セキュリティコンサルを利用すれば、情報セキュリティガイドラインの策定・周知やセキュリティ教育をサポートしてもらえ、社員の意識向上につながります。

セキュリティコンサルの実施の流れ

セキュリティコンサルの実施の流れ

 

セキュリティコンサルを利用する際の一般的な流れは、以下の通りです。

問い合わせ・相談

ホームページのお問い合わせフォームや電話で、自社の情報セキュリティ上の課題について相談をします。その後、セキュリティコンサル会社と日程調整をして面談(対面・オンライン)を行い、改めて詳細のヒアリングやコンサルティング内容の概要説明が行われます。自社の課題・要望を整理して伝え、サービス等の不明点についてはこの段階で確認しておきましょう。

提案書・見積書の確認

相談内容を受け、セキュリティコンサル会社からコンサルティングプランと見積書が提示されます。コンサルティングの内容や実施スケジュール、料金に含まれるサービスの範囲などをよく確認しましょう。双方合意したら契約を締結します。

コンサルティングの実施・検証

合意したプランに沿って、セキュリティコンサルティングが実施されます。コンサルタントと随時コミュニケーションをとりながら、スムーズな進行をサポートしましょう。施策がすべて完了したら、コンサル会社から報告書が提出されます。取り組みの成果を確認し、追加施策が必要な場合は改めて見積もりをとって依頼します。

セキュリティコンサルを活用してITリスク対策を強化しよう

高度な専門知識・ノウハウをもつセキュリティコンサルを利用すれば、効果的な情報セキュリティ対策を講じることができ、多様で高度化するサイバー攻撃を防げるようになります。また、社員のセキュリティ意識やリテラシーを高める施策・教育コンテンツを提供してもらえ、内部統制の強化にもつながります。

 

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