飲食店における注文から会計までの一連のプロセスを一元管理・効率化するシステムが「オーダーエントリーシステム(セルフオーダーシステム・オーダーアプリ)」です。現在では様々なオーダーエントリーシステムが提供されているため、複数製品を比較しながら自社に適したものを見極める必要があります。本記事では、オーダーエントリーシステムを選定する際の比較ポイントや導入時の注意点を解説します。
また、導入実績の多い代表的なオーダーエントリーシステムをご紹介します。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
オーダーエントリーシステムの比較方法・選び方
オーダーエントリーシステムを比較選定する際のポイント
オーダーエントリーシステムを選定する際は、以下の4項目を中心に比較検討しましょう。
- 導入形態
- 機能
- 操作性
- サポート体制
各項目を詳しく見ていきます。
■導入形態
オーダーエントリーシステムには、主に3種類の導入形態があります。各タイプの特徴を以下にまとめました。
ハンディターミナル型 |
専用のハンディ端末でオーダーを受けるタイプ ●操作しやすい ●耐久性が高く、水濡れ・汚れに強い ●専用端末一式の導入コストがかかる |
スマートフォン型(アプリ型) |
スマホやタブレットに専用アプリをインストールして使用するタイプ ●手持ちの端末を使用することで導入コストを抑えられる ●操作しやすい ●モバイル端末が故障した場合にサポートが受けられない可能性がある |
テーブル据え置き型(セルフオーダーシステム) |
専用端末(タブレット)を各テーブルに設置し、顧客自身でオーダーを入力するタイプ ●オーダー業務の工数・ミスを削減できる ●オリジナリティのある情報提供ができる ●コンテンツを定期的に更新する必要がある |
タイプによって使い勝手や費用感が変わってくるため、自店舗の運営方法や予算に合ったものを選びましょう。
■機能
一般的なオーダーエントリーシステムの基本機能は、以下の4つです。
- メニュー管理(メニュー情報や商品画像の登録など)
- 注文入力(注文情報の入力、メニューの残数表示など)
- テーブル管理(席数管理、各テーブルの配膳状況管理など)
- 伝票出力・会計(会計用伝票の出力、POSレジとの連携など)
ただし、詳細機能は製品によって異なります。例えば、テーブル管理機能が充実している製品では、「複数テーブルの伝票をまとめる」「オーダー済み料理の伝票を別テーブルに分割する」といったテーブル結合・分割機能が備わっています。
どのような機能が備わっているかで店舗オペレーションの効率性が変わってくるため、自社に必要な機能が搭載されているか十分に確認しましょう。
■操作性
必要な機能を備えたオーダーエントリーシステムを導入しても、操作しにくい仕様だと業務効率が低下する可能性があります。選定時は、メニュー表示などの視認性やボタンの配置・操作性などを確認することをおすすめします。製品によっては無料トライアルやデモ機を利用できるので、店舗スタッフが使いやすいものを選びましょう。
■サポート体制
オーダーエントリーシステムは、メニュー設定や操作方法、連携方法でつまずくケースが見受けられます。また、運用開始後に機器・システムの不具合が生じる可能性もあるため、選定時は導入時・運用時のサポート体制についてもチェックしておきましょう。
課題・ニーズ別に見たオーダーエントリーシステムの向き・不向きの傾向
どのようなオーダーエントリーシステムを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
導入コストを抑えたい |
手持ちのスマホやタブレットで運用できるアプリ型のオーダーエントリーシステムが適している |
追加オーダーの回数が多く、フロアスタッフの負担が大きい |
顧客自身で注文するテーブル据え置き型のオーダーエントリーシステム(セルフオーダーシステム)であれば、オーダー業務を削減できる |
感染予防のため、お客様との接触機会を減らしたい |
テーブル据え置き型のシステム(セルフオーダーシステム)が向いている。お客様自身が事前予約できるモバイルオーダーアプリも選択肢に加えるとよい |
オーダーエントリーシステムは通信障害による不具合が心配 |
オフライン環境でも使用可能なオーダーエントリーシステムが適している |
オーダーエントリーシステムの導入時に注意すべき点
オーダーエントリーシステムを導入する際は、以下の2点に留意しましょう。
■運用前にトレーニング期間を設ける
オーダーエントリーシステムを適切に運用するには、店舗スタッフがしっかりと運用方法・操作方法を習得しておく必要があります。スタッフの理解が不十分なままだと、店舗運営に混乱をきたす可能性があるため注意が必要です。事前に研修を実施し、運用の流れや端末の使い方などについてトレーニングしておきましょう。
■通信障害時の対処方法を決めておく
オーダーエントリーシステムは、通信障害が発生すると注文データの共有やシステム連携などができなくなる可能性があります。通信障害は突然起こるため、対処方法を決めておかないと注文・会計などに支障をきたしてしまいます。ベンダーにも相談しながらトラブル発生時の代替方法を検討し、スタッフに周知しておきましょう。
最適なオーダーエントリーシステムを選定しよう
オーダーエントリーシステムは、3つの導入形態(ハンディターミナル型・アプリ型・据え置き型)のメリット・デメリットをふまえて自店舗の運営方法・予算に合ったものを選定しましょう。搭載機能や端末の操作性、サポート体制を比較し、有力候補を絞り込んでください。最適なオーダーエントリーシステムを選定し、スムーズな店舗運営を推進しましょう。
オーダーエントリーシステム 1選
1.ユジレジ ハンディ
(参照元:https://ubiregi.jp/handy)
サービス名 |
ユジレジ ハンディ |
キャッチフレーズ |
iPhoneやiPod touchを使ってオーダー |
サービス概要 |
「ユビレジ ハンディ」はiPhoneやiPod touchをハンディ端末としてオーダリングに利用できる「ユビレジ」のオプションサービスです。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・ユビレジ連携 |
価格 |
・ユビレジ ハンディ 1,500円 / 月額(端末1台あたり) |
運営企業 |
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サービス詳細 |