SNSにおけるインフルエンサーの影響力を活用し、効果的なPR施策を支援・代行するのがインフルエンサーマーケティング会社です。SNSの普及に伴ってインフルエンサーマーケティングの代行会社は増えており、「自社に適した会社を見極めるのが難しい」といった声も聞かれます。記事では、インフルエンサーマーケティング会社を比較選定する際の基本ポイントや利用時の注意点を説明します。
また、導入実績の多い代表的なインフルエンサーマーケティング会社をご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
インフルエンサーマーケティング会社の比較方法・選び方
インフルエンサーマーケティング会社を比較選定する際のポイント
インフルエンサーマーケティング会社を選定する際は、以下の4つのポイントに沿って比較検討しましょう。
- サービス提供形態
- インフルエンサーの属性
- 料金体系
- 効果測定指標の有無
各項目を詳しく見ていきます。
■サービス提供形態
インフルエンサーマーケティング会社のサービス提供形態は「ディレクション型」と「プラットフォーム型」の2タイプに大別されます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
ディレクション型 |
インフルエンサーマーケティングの専門家が、PR戦略の立案やインフルエンサーの選定、ディレクション、効果検証まで一気通貫で請け負う。 ●自社の業務負担を軽減できる ●プロのノウハウを活用できる |
プラットフォーム型 |
インフルエンサーの選定・管理ができるプラットフォームを提供し、クライアント企業が自らインフルエンサーの選定・交渉などを行う。 ●運用コストを抑えられる ●インフルエンサーマーケティングの知見が必要 |
サービスの提供範囲が異なるため、自社の状況にマッチしたタイプを選択してください。
■インフルエンサーの属性
インフルエンサーマーケティングの効果を高めるには、自社の商品・サービスやターゲット層と相性の良いインフルエンサーをキャスティングすることが肝要です。
インフルエンサーマーケティング会社によって、登録しているインフルエンサーの属性や発信内容の傾向、得意とするジャンル、SNS媒体が異なるため、選定時はよく確認しておきましょう。
■料金体系
インフルエンサーマーケティングサービスの料金は「フォロワー単価×フォロワー数(リーチ数)」で算出されることが多くなっています。フォロワー単価とは、インフルエンサーのSNSアカウントのフォロワー一人あたりの金額のこと。単価相場は2~5円程度ですが、フォロワー数や投稿に対するエンゲージメント数によって変動します。
フォロワー単価で算出した料金には、以下の費用が含まれているケースが多くなっています。
- インフルエンサーへの報酬
- ディレクション費用
- プラットフォームの利用料金
ただし、投稿・写真の二次利用やインフルエンサーへ商品を発送する際にかかる費用が別途必要な場合があります。インフルエンサーマーケティング会社を検討する際は、料金体系や費用の内訳を確認し、費用対効果を鑑みて選定しましょう。
■効果測定指標の有無
インフルエンサーマーケティングは、有名なインフルエンサーをキャスティングすれば必ず成功するとは限りません。客観的な指標に基づいてPDCAを回し、必要に応じて施策をブラッシュアップさせることが大切です。
インフルエンサーマーケティング会社を選定する際は、KPIなどの効果測定の基準が設定され、それらに基づいて施策運用がなされているかを確認しましょう。
課題別に見たインフルエンサーマーケティング会社の向き・不向きの傾向
どのようなインフルエンサーマーケティング会社を選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめました。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
自社にインフルエンサーマーケティングのノウハウやリソースが不足している |
インフルエンサーマーケティング業務を一手に請け負うディレクション型の代行会社が適している |
インフルエンサーマーケティングの導入コストを抑えたい |
プラットフォーム型のインフルエンサーマーケティング会社が向いている |
インフルエンサーの投稿画像を他の広告施策に活用したい |
投稿画像などの二次利用が許可されているインフルエンサーマーケティング会社を選定する。二次利用料金が無料の会社であれば広告費用を抑えられる |
動画を用いたプロモーションを強化したい |
YouTubeでのPR動画配信やオリジナル動画コンテンツ制作を強みとするインフルエンサーマーケティング会社がおすすめ |
インフルエンサーの力を借りて海外に販路を拡大したい |
海外のインフルエンサーとのネットワークをもち、マーケティング実績が豊富な代行会社が適している |
インフルエンサーマーケティング会社を利用する際の注意点
インフルエンサーマーケティング会社を利用する際は、以下の2点に留意しましょう。
■マーケティング上の課題・目標を明確にする
商品・サービスのマーケティング上の課題や目標が明確でなければ、施策の方向性が定まりにくくなり、適切なインフルエンサーをキャスティングすることもできません。インフルエンサーマーケティング会社に依頼する際は、あらかじめ現状分析をしたうえで課題を洗い出し、達成したい目標を設定しましょう。
■ディレクションを代行会社に丸投げしない
ディレクション型の代行会社に投稿内容のディレクションを丸投げすると、投稿後に「イメージと違う」「商品写真が小さすぎる」といった齟齬が生じる場合があります。企画の意図に沿った発信となるよう、インフルエンサーが投稿する前に社内で投稿内容・画像をチェックすることをおすすめします。
ただし、企業が介入しすぎると広告色が強くなり、フォロワーにネガティブな印象を与えてしまう可能性も出てきます。あくまでもインフルエンサーの世界観を尊重しつつ、必要最低限のチェックにとどめるようにしましょう。
最適なインフルエンサーマーケティング会社を見極めよう
インフルエンサーマーケティング会社は、ディレクション型かプラットフォーム型かによってサービスの提供範囲が異なるため、自社の事情に合ったタイプを選定しましょう。そのうえで、インフルエンサーの属性や料金体系、効果測定指標の有無を比較検討すれば、有力候補が絞り込めるはずです。
ここで紹介した選定ポイントを参考に、自社のPR戦略を強力に後押しするインフルエンサーマーケティング会社を見つけてください。
インフルエンサーマーケティング会社 3選「特徴」と「活用事例」
1.EMERALD POST
(参照元:https://emerald-post.com/)
サービス名 |
EMERALD POST |
キャッチフレーズ |
SNSに向けたソーシャルプレスルーム |
サービス概要 |
インフルエンサーが企業のプレスリリースをSNSに配信するC to Cのプレスリリース配信サービスです。 |
向いてる形態 |
BtoC |
機能一覧 |
・実施レポート |
価格 |
・トライアル 50,000円 / 配信 |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
2.SAME
(参照元:https://somewrite.com/business/earned/same/)
サービス名 |
SAME |
キャッチフレーズ |
ブランドアンバサダー型インフルエンサーマッチング |
サービス概要 |
成果につながる、熱量とストーリーのある継続的なインフルエンサーマーケティングの実施をトータルサポート。 |
向いてる形態 |
BtoC |
運営企業 |
|
サービス詳細 |
3.LMND
(参照元:https://lmnd.jp/)
サービス名 |
LMND |
キャッチフレーズ |
インフルエンサーマーケティングを簡単に、速くする |
サービス概要 |
インフルエンサーマーケティングをデータ駆動に、簡単に、速くする自動ツール。 |
向いてる形態 |
BtoB/BtoC |
導入社数 |
約 1000 社 (2021年04月05日時点) |
価格 |
・初期費用 0円 / 初期費用 |
運営企業 |
|
サービス詳細 |