Webサービスの会員登録やログイン時にSNS・Webプラットフォームのアカウント情報を取得し、入力を簡略化できる「ソーシャルログイン」。現在では複数のサービスが提供されているため、自社に適したものを見極める必要があります。ここでは、ソーシャルログインを選定するときの比較検討ポイントや、導入時の注意点について解説します。
また、導入実績の多い代表的なソーシャルログインをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。
ソーシャルログインの比較方法・選び方
ソーシャルログインを比較選定する際のポイント
ソーシャルログインを比較選定する際にチェックしておきたいのは、以下の5つのポイントです。
- ID連携したいアカウントに対応しているか
- 必要な機能が備わっているか
- グローバル・ソーシャルログインに対応しているか
- 適切なサポートが受けられるか
- 料金体系は予算に合っているか
各項目を詳しく見ていきます。
■ID連携したいアカウントに対応しているか
ソーシャルログインの基本機能はSNSやWebプラットフォームとのID連携ですが、対応しているアカウントの種類はサービスによって異なります。ソーシャルログインで用いられる主なサービスには以下のものが挙げられます。
- LINE
- Yahoo!JAPAN
- Amazon
- 楽天
- Apple
どのアカウントと連携しているかによって、取得できるユーザー情報も変わってきます。あらゆるアカウントを網羅しているものは少ないため、自社サイトとID連携がしたいアカウントに対応しているか確認しておきましょう。
■必要な機能が備わっているか
ソーシャルログインの基本機能である外部メディアとのID連携に付随して、以下のような機能も必要です。
- 新規会員登録時のフォーム入力を軽減(ユーザー情報の自動反映)
- ログイン時の入力を軽減(ID・パスワードの紐づけ)
- 複数ID連携
- ID連携の解除
- 退会手続き
このほか、ツールによっては取得した顧客データのエクスポートやCRMなどの外部ツールと連携が可能な場合があります。自社のニーズに合った機能が備わっているものを選びましょう。
■グローバル・ソーシャルログインに対応しているか
ビジネスをアジアや欧米にグローバル展開する場合、海外ユーザー向けのソーシャルログインの導入が必要になることがあります。海外では各国の法規制に準拠したデータ管理が求められるため、ツール選定の際はグローバル対応の有無についてもチェックしておきましょう。
グローバル・ソーシャルログインを強みとするツールであれば、海外ユーザーに人気のあるWebサービスや、中国・韓国などの独自のSNSともID連携ができるようになります。
■適切なサポートが受けられるか
ソーシャルログインを導入する際、自社サイトとの連携や導線設計などでつまずいてしまうことがあります。そのため、ソーシャルログインを選定する際は、導入時・運用時に適切なサポートが受けられるかも確認しておくとよいでしょう。
ソーシャルメディアではたびたび仕様変更があるため、その都度対処する必要があります。サポート体制が整っていれば、スムーズに対応しやすくなります。
■料金体系は予算に合っているか
主なソーシャルログインの料金は月額制または年額制となっています。料金は機能の範囲やユーザー数などによって変動する場合があるため、自社の利用方法や導入規模、予算にマッチしているか、よく検討しておくことをおすすめします。
課題・ニーズ別に見たソーシャルログインの向き・不向きの傾向
どのようなソーシャルログインを選ぶべきかは、自社が抱える課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向をまとめたので参考にしてください。
課題・ニーズ |
向き・不向きの傾向 |
---|---|
複数のWebサービスを提供しており、ターゲット特性に合わせてID連携するアカウントを変えたい |
ID連携可能なアカウントが限定されているソーシャルログインは不向き。幅広いSNS・Webサービスに対応しているものであれば、サービスに合ったメディアを選択しやすい |
海外のユーザーを増やしたい/海外のSNSと自社サイトでID連携がしたい |
海外の法規制に対応し、その国に特有のソーシャルメディアとのID連携が可能なソーシャルログインが適している |
ログイン時のセキュリティを強化したい |
二段階認証を採用しているSNS・Webサービスに対応したソーシャルログインであれば、不正アクセスやなりすましのリスクを低減できる |
ソーシャルログインで取得したユーザー情報を施策に活かしたい/マーケティングを強化したい |
CRMやMAなど外部ツールとの連携が可能なソーシャルログインであれば、詳しいユーザー分析やOne to Oneコミュニケーションがしやすくなる |
ソーシャルログインの導入時に注意すべき点
ソーシャルログインでは、アカウントに登録されている情報以外のユーザー情報は取得できません。例えばTwitterの場合、取得できるのはユーザー名やユーザーIDとなっており、氏名は対象外となっています。連携するアカウントによっては欲しい情報が得られないことがあるため注意が必要です。
最適なソーシャルログインを選択しよう
ソーシャルログインを選定する際は、連携できるアカウントの種類や機能の範囲が自社のニーズに合っているか確認しましょう。スムーズな導入・運用のためにサポート体制についてもチェックしておくと安心です。
ここで紹介したポイントを参考に、自社に適したソーシャルログインを選択してください。
ソーシャルログイン 1選
1.ソーシャルログインサービス「Loghy」
(参照元:https://www.sns-loghy.jp/)
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