ユーザーの動きを細かく分析することで、Webサイトの改善につなげるヒートマップツール。選び方がわからないまま、とりあえず導入してしまうケースも見られますが、機能や使い勝手はツールによって違うため注意が必要です。ここでは、ヒートマップツールの比較選定ポイントと、課題にアプローチするために必要な機能についてご説明します。

また、導入実績の多い代表的なヒートマップツールをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

ヒートマップツールの比較方法・選び方

ヒートマップツールを比較選定する際のポイント

ヒートマップツールを選ぶときのポイント

 

ヒートマップツールは日本語対応していないものも含めると、かなりの数が存在しています。導入を検討する際にチェックすべきポイントは以下のとおりです。

 

  • 有償か無償か
  • 求める機能が備わっているか
  • サポート体制はあるか
  • スマートフォンの分析にも対応しているか
  • 他の分析ツールとの併用

 

上記内容について、1つずつご説明していきます。

 

■有償か無償か

ツールの多くは有償となっていますが、なかには無償で使えるものもあります。ただし、ほとんどの場合、ページビューなどの制限があるため、本格的に活用したい場合には不向きといえます。

 

また、お試し期間が設けられているものは、無償で導入し、本ライセンスに移行する際に有償となります。本格導入前に使い勝手を確認したい場合には、こうしたサービスがあるかチェックするとよいでしょう。

 

■求める機能が備わっているか

ヒートマップツールの基本的な機能は、次のとおりです。

 

  • 熟読エリアの可視化
  • 終了エリアの可視化
  • クリックエリアの可視化

 

上記のほかにも、マウスカーソル移動の記録機能や、リアルタイム解析、モバイルアプリケーションに対するヒートマップ解析などがあります。具体的にやりたいことがある場合は、その機能があるかどうかを調べてから選びましょう。

 

■サポート体制はあるか

ヒートマップツールは、導入すればWebサイトの改善ができるというものではありません。ヒートマップツールの機能は、ページ内でのユーザーの動きを可視化し、改善すべき点の分析をサポートすることです。したがって、分析結果をいかに改善策に生かせるかによって効果が変わります。

 

色の濃淡でユーザーの動きを確認できる点では、数値が並ぶアクセス解析ツールに比べて扱いやすいといえますが、効果的なWeb改善につなげるには担当者のスキルも要します。自社にノウハウがない場合は、利用者に向けた講習会を開催しているなど、サポート体制のあるサービスを選ぶとよいでしょう。

 

■スマートフォンの分析にも対応しているか

現在は、スマートフォンでの閲覧がかなり多いため、ほとんどのWebメディアがパソコン・スマートフォン・タブレットなどのマルチデバイス対応をしています。ヒートマップツールにおいても、パソコンやスマートフォンなどの各デバイスに対応しているものを選ぶのが望ましいといえます。

 

■他の分析ツールとの併用

ヒートマップツールの目的はWebページの改善につなげることではあるものの、機能としては現状を可視化するにとどまります。そのため、改善の効果を高めるには、他の分析ツールと組み合わせて使うことが理想的です。たとえば、ABテストができるツールと組み合わせれば、仮説・検証の精度をより高めることができます。

 

また、ヒートマップツールには、ヒートマップ機能に特化したものと、アクセス解析ツールの機能のひとつとして備えられているものがあります。アクセス解析ツールに含まれているタイプでは、シームレスな分析が可能になりますが、ヒートマップの機能単体で見た場合は特化型のほうが充実している傾向にあります。どのような運用を実現したいかを明確にしてから選択することをおすすめします。

課題別の向き・不向き

(ヒートマップツール)課題別の向き・不向き

 

自社が抱えている課題によって、どのようなヒートマップツールを選ぶべきか変わってきます。向き・不向きの傾向を、課題ごとに整理しました。

 

課題

向き・不向きの傾向

Webサイト全体の分析力を高めたい

・ユーザーの動きを全体的に捉えるなら、アクセス解析ツールのなかにヒートマップ機能が備わっているなど、多方面からの分析ができるタイプが適している

CVRを向上したい

・ヒートマップ機能とABテスト機能のどちらも付いているものが効率的。ツールを併用する方法もある

・コンバージョンに至る導線を分析できる機能を備えたものもおすすめ

・他の分析ツールで改善すべき箇所を特定し、ヒートマップツールで改善策をより具体化するという運用方法もある

自社に分析のノウハウがない

・サポート体制が手厚いサービスが適している。オンラインマニュアルの提供、講習会の開催、問い合わせ対応などがある

予算をかけられない

・必要な機能に特化した、比較的安価なツールが向いている

・無償から提供されているものであれば、費用対効果を見ながらコストの最適化を図れる

 

導入時に注意すべき点

(ヒートマップツール)導入時に注意すべき点

 

ヒートマップツールは、基本的な機能ではほとんど差がありませんが、付随する機能において特徴が分かれます。たとえば、アクセス解析ツールの中に組み込まれているもの、ABテスト機能が付いているもの、また、コンバージョンの最適化を目指した高機能なものもあります。自社がどの機能を重視するか、事前に決めてから導入することが重要です。

小さな試行錯誤で改善を

ヒートマップツールを活用してWebサイトを改善していくのは、手間のかかる最適化作業です。しかしながら、少しずつ改善を図ることで、ユーザビリティの高いサイトに近付いていくことになります。魅力的なサイト作りに向けて、最適なヒートマップツールを導入してみてはいかがでしょうか。

おすすめヒートマップツール

1. ミエルカヒートマップ

(参照元:https://mieru-ca.com/heatmap/)

サービス名

ミエルカヒートマップ

キャッチフレーズ

Webページを色で分析!無料でCVを上げよう

サービス概要

「Web解析は数字がたくさん。コンバージョンを上げる施策も思いつかない。もう嫌!」
そんな人にこそヒートマップが便利です。
色とグラフのわかりやすい分析画面で自然とコンバージョンを改善する施策が思いつきます。
ミエルカヒートマップは無料でもご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
※アップグレードでドメイン・URLが無制限で使えます。

価格

・無料プラン  0円 / 月額
・ミニマムプラン  9,800円 / 月額
・ビジネスプラン  19,800円 / 月額

運営企業

株式会社Faber Company

サービス詳細

ミエルカヒートマップの詳細を見る

サービス資料

 

導入した企業の声

株式会社 キーワードマーケティング 代表取締役 滝井 秀典様:

導入目的は、広告運用の成果を最大化するために、LPの分析が必要不可欠だから。ミエルカヒートマップを活用することで、クライアントとのコミュニケーションが円滑になった結果、改善スピードが驚くほど早くなり、弊社としてもサイトが改善されることで広告運用がうまくいくので、仕事がよりスムーズに進むようになりました。

 

2.Mouseflow(マウスフロー)

(参照元:https://mouseflow-jp.com/)

サービス名

Mouseflow(マウスフロー)

キャッチフレーズ

ヒートマップ・セッションリプレイ・フォーム最適化

サービス概要

ユーザーのストレスを取り除き、コンバージョンを増加させる為の、高機能ウェブサイト分析ツール。

【特長】
Mouseflow(マウスフロー)では、感覚的に使いやすいサイトデザインを大事にします。
感覚的に使いやすいサイトデザインとは、必要なものが全て・わかりやすく配置されており、
不要なものが全て取り除かれた状態を指します。
Mouseflowを使うと、感覚的に使いやすいサイトデザインを行うことが出来るようになり、
コンバージョンと売上の増加を促進します。

(参照元:株式会社APOLLO11ホームページ)

向いてる形態

BtoB

導入社数

約 200000 社

(2022年01月24日時点)

機能一覧

・セッションリプレイ
・ヒートマップ
・ファネルズ
・フォーム分析

価格

・価格はお問合せください

運営企業

株式会社APOLLO11

サービス詳細

Mouseflow(マウスフロー)の詳細を見る